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欲しい服より足りない服。『My Basic Note Ⅱ』(三尋木奈保)_046

昨年、ここで書いた『Oggiエディター三尋木奈保 My Basic Note』の第2弾。もう、待ち焦がれていた人、どんだけいたことでしょう。どの書店さんでも大展開の平積みの山ですごい勢いです。

こちらの本の担当編集さんとは、あるトークイベントでご一緒させていただいたことがあるのですが

大ヒット本だったので、すぐに2冊目を出してほしいというあらゆる圧力に耐え、「すべて三尋木さんの私服ばかりなので、そんな数年で変わるはずがない。出すとしたら、ワードローブが変わる40代になってから」という、とても誠実な理由で、今年まで発売されなかったのだそうです。

だからなんと、5年ぶりのおかえりなさいです。

三尋木さんと私がほぼ同世代ということもあり、ここで三尋木さんが書いてらっしゃることが、もう痛いほどわかる。わかりすぎて本当にぶんぶん頭をふってしまうほど。


そう、ワイドパンツ、なんかしっくりこなかったんです。

ひざがしら。出すといっつも、ごめんなさい感あったんです。

サブバック、ほんとに雑誌の付録でいいのかなって疑問を持ってた。

半袖の時期、コットンだけじゃ生活できない気がしてた。

そんな、around40のいろんなモヤっとに、ああ、やっぱりの回答をくれた本でした・・・。ずぶずぶ刺さります。

個人的には、前作に比べて、小物がハイブランドになっているのが、すごくリアルでいいなあと思いました。
全部私物なだけに、5年前からのこの部分の変化も、本当にこの本のリアリティ、というか。40になると、そうでありたくなるなって。

あと、ファッション誌出身の身からすると、最初の見開き2ページの服の集合写真は、「一度、これやってみたい!」と思うような素敵な写真。

というわけで、本日、エストネーションで

・ネイビーのノーカラージャケット

・化繊のとろみトップス

・くるぶし丈のタックパンツと

・良さげなサブバック

を物色してまいりました。

2番目と3番目、お買い上げです。

本の中にある

「買い物は、欲しいものより、足りないものを」

名言です。

爆買いしたくなる本というよりは、いいものを、丁寧に選んで、長く着よう。そう思わせてくれる本でした。

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