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畑の恵みを余すところなく使い尽くして価値の最大化を目指す!

里山百手プロジェクト、第十回の授業は、給食用の玉ねぎの皮で草木染めに挑戦!
給食で食べるために育てた玉ねぎ。大きく育ったものは予定通り給食に。小さいものは加工してドレッシングに。そしてそれらから出た食べられない部分=皮まで余すところなく使い尽くします。
玉ねぎの原産地は中東アジア。ということは、デパートなどで見かける高級なペルシャ絨毯やギャッベなどにも玉ねぎで染めたものがあるはず。考え方によっては、ドレッシングへの加工よりも更に価値の大変化が生まれる可能性があります!

また、今回はハンカチを一人2枚染めますが、1枚は自分用、もう1枚は先週一緒に玉ねぎの定植作業をした小学生へプレゼントします。
地域の後輩達を想いながら作業していきます。贈与の循環が巡ることを願って。

玉ねぎの皮を剥き、網に詰めて鍋へ。
ひたひたの水を入れて色素を煮出していきます。

30分煮ます。
煮出している間に、染めるハンカチに模様を付けるべく輪ゴムをかけていきます。

どんな模様になるか、展開図を想像しながら折ったり丸めたり。

30分経ったら鍋から玉ねぎの皮を取り出し、煮汁の中へハンカチを入れます。
少し茶色っぽく色付きました。

これを焼きミョウバンを入れた媒染液に漬けていきます。
すると…

薄い茶色だったハンカチが鮮やかな黄色に変化!
色が変わる瞬間が面白いですね。盛り上がりました。
模様も、思った通りにつけられたもの、予想外の出来栄えだったもの、どうなるかわからないけどやってみたら良い感じになったもの、色々できました。

これでもう、玉ねぎを育てることもできるし、加工してドレッシングにもできる。商品の売り方もみんなで考えた。そして、食べる時に出るゴミ(皮)で工芸まで出来る。
自然の恵みと知恵、技術を活かせば出来ることは沢山ありますね。もうみんな玉ねぎだけでビジネスできるじゃん。みんなすごいよ。


【材料と手順】
玉ねぎの皮 60g
煮出す水 適量
焼きミョウバン 30g
50〜60℃のお湯(ミョウバンを溶かす用) 適量
ハンカチ10枚(水で濡らしておく)

・玉ねぎの皮を鍋に入れ、ひたひたの水を入れて強火にかけ30分煮出す。
(ネットなどに入れて煮出すと後で取り出す時に便利です。)
・玉ねぎの皮を取り出し、煮出した液にハンカチを入れる。
・焼きミョウバンを50〜60℃のお湯に溶かす。
・ハンカチを焼きミョウバン液に入れる。
・水洗いして干す。完成!


余談ですが男子のみんなに伝えておきます。
「ハンカチは自分で使うために持つんじゃない。誰かに貸すために持つのさ。」
昔観た映画の中で、ロバートデニーロが言ってました。このハンカチでモテてください。

里山百手プロジェクト 第十回
講師 福田大樹

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