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【第1回】Astar Network(旧Plasm Network)ことはじめ【日本発パブリックブロックチェーン/ASTA(PLM)/SDN】

1.目的(Astar Network(旧Plasm Network)/PLMを調査)

 日本のSNS上の暗号資産界隈では、国内取引所に上場している銘柄に関する情報は多く流れてきています。ですが、それらの殆どは海外発のプロジェクトです。しかしながら、暗号資産に投資している日本人が多い中で、世界の第一線で日本発のプロジェクトが少ないことに少し寂しさも感じます。
 今回、調査を行ったAstar Network(旧Plasm Network)は日本の株式会社Stake Technologies㈱(公式HP:https://stake.co.jp/)が独自に作成した国産のパブリックブロックチェーンです。個人的には、これから世界の第一線で活躍していくのではないかと期待しているプロジェクトであり、今回は応援も含め、自身の学習のために調査を行っていきます。

2.方法(ホームページ、ホワイトペーパー)

以下のサイトおよびホワイトペーパーを参考しております。
・Stake Technologies公式HP(https://stake.co.jp/)
・Astar Network(旧Plasm Network)公式HP(https://www.plasmnet.io/)
・Astar Network(旧Plasm Network)コミュニティ(https://docs.plasmnet.io/v/japanese-v1.0.4/)
・Astar Network(旧Plasm Network)ホワイトペーパー(https://github.com/PlasmNetwork/plasmdocs/blob/master/wp/jp.pdf

3.調査結果/考察(佐藤の一言コメントもあり)

3.1 Astar Network(旧Plasm Network)概要

 Astar Networkのざっくりとした概要は以下の4つになります。
①日本発のパブリックブロックチェーン
 ⇒日本の株式会社Stake Technologies㈱(公式HP:https://stake.co.jp/)が独自に作成した国産のパブリックブロックチェーンです。

②Plasm network以外のチェーンにも対応できるDappsプラットフォーム(※Dapps とは、 decentralized applications の略称で、日本語では分散型アプリケーションと言われています。dApps はブロックチェーンを用いたサービスやゲームを提供するアプリの総称)
 ⇒ただのプラットフォームではなく、下記概要④および概要⑤の特性を持つことが大きな特徴です。

③Plasma(≠Plasm network)を利用した高いスケーラビリティ(処理性能)
 Astar NetworkはDappsを乗せるレイヤー1(1層目)のパブリックブロックチェーンであり、その上にDappsを実装する機能などが搭載されています。それとは別にレイヤー2としてトランザクションに特化したチェーンを用意し、ルートハッシュのみをレイヤー1に保存するようになります。

④「Polkadot」への接続を可能とするParity Substrateフレームワークを用いて開発
 ⇒他に接続されたネットワークとの相互運用性を持っている
 ⇒PolkaDotのセキュリティを共有できる

⑤アプリケーション開発者を優遇するシステムを実装
 ⇒Operator Tradingによるアプリケーションの資産化
 ⇒Dapps rewardによる継続的な報酬
 ⇒アプリ開発者に最初からインセンティブが発生するのが他のブロックチェーンと違いところです(おそらく一番重要です)
 ⇒ポルカドット上でUSDTを発行する計画があるため、例えばUSDTがPLM/SDN上で開発されると、そのアプリケーションをステーキングすることができると思っています。まず、SDNが2021年末に開始されるオークションに勝てるのか注目しています。
 

3.2 Astar Network開発陣の実績

①助成金および資金調達
 ⇒Web3財団からの複数回におよぶ助成金やBinance、OKExから資金調達を受けている。
②技術的な実績
 ⇒Polkadotのテストネットへの接続、異なるブロックチェーン同士でのクロスチェーン通信に世界に先駆けて成功。確かな技術力を持っていることがうかがえる。
 ⇒テストネットワークRococoネットワークでパラチェーン第一号だったのですが、現在のパラチェーンダービーでPLMは2位なので一番最初ではないかも知れません。

4.まとめ


 第1回は概要ということでAstar Networkの表面上の情報を追ってみました。
 今回、概要として押さえておきたいポイントは3点です。
 1点目はAstar Networkは日本の株式会社Stake Technologies㈱が作成している日本発のパブリックブロックチェーンであるということ。
 2点目はセキュリティ性やクロスチェーン通信を目的として、Polkadotへの接続を目指していること。
 3点目は「Dappsに資産性を持たせ、開発者を優遇するシステム」という特徴を持ったDappsプラットフォームであるという点です。もちろん他にも強みと言える特徴はありますが、Astar Networkに関してはこの3点を抑えておけば間違いないと思います。

5.所感

 3.2 Astar Network開発陣の実績で記した様に、Astar Networkの開発陣は世界初の技術的成果をあげており、それらが認められ助成金や資金の調達を成功させています。現在、どこの取引所にも上場していないAstar Networkトークンですが、今後はPolkadot(DOT)の進展とともにどんどん注目されていくことになるでしょう。偉そうな言い方になってしまいますが、国産のパブリックブロックチェーンとして世界の第一線で活躍が期待できると考えています。次回、第2回では概要からもう少し掘り下げて、Astar Networkの強みをご紹介したいと思います。

以上/さとわん(佐藤@仮想通貨)
Twitter:https://twitter.com/Kasumi_Sato_JP

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