星が降る夜に

あの一筋の光が綺麗だね
きっと最後の瞬間はそんなもんで
隣で微笑む君を横目に
世界の終わりをこの目に焼き付けるんだ

「今までで何が一番楽しかった?」
僕は君に尋ねてみる
「わかんないけどいつも楽しかったよ?」
なんでそんな嬉しいこと言ってくれるんだい

星が降る夜に2人で終わりを待つ

世界はこんなにも美しいのにと
言っている君の横で
なんて世界は醜いんだと思ってしまう僕が
一番汚かったとしても
今はそれでいいとしとこう

どうやって死んでいくのかな
きっと最後の瞬間なんてそんなもんで
隣で空を見上げる君を見て
世界の終わりを迎えるのだろう

「死ぬのは怖い?」
僕は君に尋ねてみる
「君がそばにいてくれたら怖くないよ?」
僕も同じ気持ちだよ

星を迎えるこの世界に別れを告げて

こんなにも世界は美しいのにと
微笑む君の横で
なんて世界は醜いんだと思ってしまう
僕がいたとしても
君と手を繋いでる時だけは
綺麗に見えるんだよ

一筋の光が煌めいていく
とてつもない音が聞こえてくる
そろそろかなと君がつぶやく

世界はこんなにも美しいのだからと
言っている君が
星だってこの世界を終わらせたくないよと
微笑むんだ

なんて世界は醜いんだと思ってしまう僕が
もう少しだけ君と一緒に入れたらと思うと
醜い世界でも終わってほしくないんだよ

多分世界は大丈夫だよと君は言う
何を根拠にと僕は笑うけど
君がそういうのならきっとそうなのだろう

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