青へ

全速力で走った道の上
君の青を目指して
振り返る間も無く踏み外さない様に
迫り来る暗闇が諦めろと僕に笑いかけても
ただ一心不乱に君の青を
そして僕は

気がつくと暗闇の中にいて
何も見えなくなった
手探りで探すけれど
その手は宙を彷徨うだけ
どこへ向かっても辿り着けず
目を瞑って思い浮かべるわ
君の青さを

染まらないで 染まらないで
闇に覆われても その色だけは
失わないで 失わないで
一滴の汚れもない
美しさを求めて
ただ ただ 探し続ける

手先が震えて
恐怖が僕にのしかかったけれど
次第にそれにも慣れ
僕はただの木偶の坊さ
ここで永遠を感じたけれど
その視界の先に

錯覚かもしれない
ここには暗闇しかないのに
僕目掛けて
信じていいのかい
君の青さを

混ざらないで 混ざらないで
暗闇よ 僕の様にしないで
あの色だけは
見逃しておくれ 見逃しておくれ
僕にもただ一つの救いくらい与えてくれ

全部真っ黒になって
何もかも消え去っていった
君の青さも見えなくなって
でも光ろうとする
君の鼓動だけは確かに感じる
それは強く新しい唸りを上げて
信じて 信じて
君の青さよ 負けないで

変わらないで 変わらないで
信じた自分の青さは裏切らないから
君のその熱量は
あの暗闇に負けはしないから
輝いておくれ 輝いておくれ
光ろうとする君の青さにつられ
僕も限りなく輝いてみせる

染まらないで 染まらないで
闇に覆われても
もう一度輝く力が君にはあるから
失わないで 失わないで
綺麗な君の色を思い浮かべて
僕は

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