体外受精:1周期(初診〜採卵)
▼D5 初診
1月下旬。生理5日目に、体外受精専門クリニックで初診。選んだのは、「最後の砦」と呼ばれているらしい有名なクリニック。40代前半の友人もこのクリニックにて、一度の移植で妊娠し、今はかわいい赤ちゃんを育てている。
この日は夫とふたりであらゆる検査を受け、最後に問診。「じゃあ次は◯日に来て」という感じで、来院のタイミングは決め打ち。次は卵胞チェックだし、前後一日程度ずらすのもダメなのかと聞くと、「いいけど、連日来なきゃいけなくなったり、排卵済みで手遅れになったりすることもあるから、指定日に来るのがいちばん無駄がないですよ」とのこと。そして「不妊治療において、食べものとかそういうのはどうでもいいの。とにかく治療のスケジュール管理を徹底してください」と早口で言われる。フルタイムで働いてるのに、不安すぎる…。
▼D11・D15 卵胞チェック
さっそく治療が始まる(風疹の抗体検査の結果が心配だったけど、思いがけずクリア。移植も今周期からできる!やったー!)。初回なので、薬を一切使わずに、自然排卵→採卵→分割胚の新鮮胚移植という流れになるそう。
まずは初診の6日後に、卵胞の大きさと血液検査(ホルモン値を確認)をしに行く。
会社を休みたくないので、午前5時半に起きてクリニックへ。朝イチに予約すれば出勤時間に間に合うから、助かる。
この日はまだ卵胞が小さく、数値も低かったようなので、4日後のD15に再チェックへ行く。そして翌日に採卵決定。すごい、スタスタ進むぜ…!
▼D16 採卵
午前7時、夫ともにクリニックへ。
受付を済ませて、すぐに施術室フロアへ向かう。血圧をセルフではかり、ナースセンターに提出したあと、カーテンで区切られたベッドスペースで着替えてしばらく待機。
看護師さんが迎えにきて、オペ室前へ。体重をはかり、オペ台へ。名前と生年月日を言うように言われたので、言う。看護師さんも復唱。
さっそく施術スタート。右側にモニターがあり、卵子が吸い上げられていく様子が映る。右1リンス〜と誰かが言い、誰かが復唱。
1つ取れたようだ。排卵済みじゃなくて本当によかった。あっというまに施術終了。5分もかかってないくらいだし、無麻酔だけどたいして痛くなかった。内診と変わらない。
リラックスルームへ戻って安静にし、しばらくしてガーゼをトイレで抜くように言われる。
抜いたあとはガーゼ数をナースセンターで報告。
施術に立ち会った看護師さんから、採卵個数と、翌日の分割確認の話がある。抗生剤(フロモックス)も受け取る。
そのあともしばらく休憩し、着替えて退出。
この時点で8時30分。問診フロアへ向かうときに夫とばったり。個室に呼ばれて、卵とれました、という報告を受け、採精したそうだ。
9時、培養士さん?の問診。成熟卵でしたと言われる。よかった!ただし、精子は濃度と運動率がよくないので、「顕微でいきます」とのこと。顕微のほうが受精率は安定しているそう。
9時20分、ドクターの問診。
あしたの14時に電話で受精したかどうか確認すること、順調にいけばあさっての午後に移植になることを言われて終わり。ものの1、2分。
10時、お会計。
ちなみに顕微授精について、わたしはそんなに抵抗なかったけど、なかには抵抗のある人もいるらしい。第三者が精子を選ぶというプロセスにちょっと抵抗がある…という気持ちは、わからなくもないな。あとは、顕微授精は新しい医療だから、未知の領域も多いそう(同意書に書かれていた)。
体外受精をすることは母に話していたので、採卵の報告がてら、「顕微授精だったよ。培養士さんが精子を選んで、卵子に注入するよ。わたしたちは同意したよ」と言った。すると母は「まあ、どの精子が選ばれても、結局あんたたちの子どもであることに変わりはないわけだから、べつにいいんじゃない」と言われ、そのとおりだなと思った。
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