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7w0d 心拍確認

※長文です。気持ちの動きも記録に残しておきたいので、とめどなく書きました。

胎嚢確認から、長い長い長い長い長い2週間を過ごした。

不妊治療のきついところは「待つこと」の連続だということ、と前に書いたけど、
受精確認よりも、分割確認よりも、妊娠判定よりも、胎嚢確認よりも、今日の心拍確認を待ったこの2週間がいちばんきつかった。

今朝からの緊張感といったら、ない。はりさけそうな、あんなにつらい緊張感は生まれて初めてかも。

とにもかくにも時間は流れ、いよいよ午後になり、予約時間をめざしてKLCへ行った。
夫も会社の昼休憩にあてて来てくれて、KLCで合流した。

心拍確認にはつらい思い出しかない。
前回の妊娠での心拍確認で、男性医師がエコーを見た瞬間「あれ、小さいな」とつぶやいた。
その声とことばが、トラウマになっている。

流産率15%というのは低い確率ではないというけど、だからといって高い確率では全然ない。85%は流産しないんだよ?だから心を強く持とう!という気持ちと、でもまたあのつぶやきを聞いたら、いよいよ押しつぶされてしまうんじゃないかという恐怖が交互に寄せてきて、精神的に忙しすぎて疲れた。
いろいろな考えがグルグルして、そもそも何が恐怖なのか、というところにまで考えを巡らせ始めてしまった。

当然ながらすっかり疲弊し、最終的には「結果はどうあれ、今日このしんどさから解放されるんだ!それだけは確実なんだ!ひゃっほー!」というところに落ち着き(嘘、たぶん全然落ち着いてはいなかったけど)、内診室に呼ばれるのをひたすら待った。

そして、呼ばれた。
内診してくれたのは、移植を担当してくれた中国系の女医さんだった。
エコーを始めてすぐに、「これ赤ちゃんですよ。これ心拍ですね」と言われた。
思わず「えっ、心拍どれですか?」と聞くと、モニターに矢印を出してくれた。

たしかに、一定のリズムで動いている部分がある。モニターの映像も少しザーザーしてるから一瞬わかりにくいけど、目を凝らすとたしかに見える。

わたし「速さは問題ないですか?」
女医さん「問題ないですよ。160以上あります」
わたし「大きさも問題ないですか?」
女医さん「問題ないです」
わたし「赤ちゃんは…」
看護師さん「はい、では問診室前でお待ちください」

…というようなやりとりをした記憶がある。
わたしは最後に何を聞こうとしたんだろう。

内診が終わり、待合室の夫のもとへ向かう。
あんなに不安そうな夫の顔を、わたしは初めて見たかもしれない。
陽性判定をもらってからというものの、四六時中何かしらを心配しているわたしに、いつも「だいじょうぶやで」と軽やかにあきれたように笑う感じだったのだけど。
怯えたような、泣きそうな顔をしていた。

小声で「大丈夫だった」と伝えると、顔を少し赤くして待合室をささっと飛び出し、人気のないところへ行って、本当によかった、と涙目で言った。
そして仕事へ舞い戻って行った。

とにもかくにも、陽性判定をもらってから初めて、少し安心できた。
安定期まであと1か月以上あることは百も承知だけど、それでも安心できた。

ここまで来たら、もう開き直って信じようと思う。
それがわたしの仕事だなと思った。

30分以上待って問診。
女医さんは「心配の速さも赤ちゃんの大きさも問題ありません」と言ってくれた。
2週間後に来られますか?と聞かれたけど、産院が決まっているので来週にしてもらう。

それなら今日紹介状を持って行きますか?と聞かれたけど、今日は紹介状をもらったり卒業にあっての説明を受けたりする時間がなさそうだったから(そのあとわたしに予定があった)、時間に余裕があるときに卒業したいと思った。
あとは、妊娠初期に、一度でも多く検診を受けたいと思った。
来週8wでKLCへ行き、その2週間後くらいの10wで産院の初診を受けるほうが安心だから。

ここまで何とか来ることができて、少しずつ、新しい景色が見え始めてきている。

#妊活 #不妊治療 #体外受精




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