高1クライシス、更年期クライシス 1

留年再高1生の息子、長い夏休みが終わり、今日から登校日。朝、自分で起きてシャワーに入るも、結局、今日は授業ないから行かなくてよいかと聞いてきた。
私は最近眠くて仕方がなく、今日も8時間近く寝たはずなのだが、まだ眠り足りない。やっぱりだめか。今年もクリアできなくて退学になるのだろうか。朝から気落ちしつつ、会社に向かう。
毎日友達と遊んで、旅行は林間学校も入れれば3つもこなし、うち一回はインド。部活にも行っていた息子、非日常性の楽しさを最も謳歌した高校生の1人だろうが、進級の課題である勉強の部分だけがすっぽり抜け落ちている。受験期には勝手に頑張って、彼のアイデンティティだと思っていた勉強なのに、一体なにがどうなっているのか。夏の宿題も1ミリもやった気配を感じない。
呪文のように私とは別の人生だ、彼の選択だとサトに説き伏せている。

彼に私が出来ることは殆どない。直接やることやれと説教しても煩いと拒絶だけだし、引っ張って動かせる年でも体でもない。植物に水をやるように、遠目に元気でがんばれよ、健やかに生きてけよーと念ずるぐらいだ。

明日は行くだろうか。また絶壁を経て、コースアウト決定するのだろうか。考えてもどうにも出来ることではないので、最近、自分は寝る前に何かを継続しようと、樹々の図鑑を見て、noteに呟いて寝ることにしている。

一昨日、モノレールから見た多摩の森で、多様な高木が、一本一本、高さも形も違うけど、おし合いへし合い、其々が風に葉を煽られながらも、すっくと立っているなぁ、偉いな、と思った。息子も独自の生命力ですっくと不思議な形で立っている。私も隣の木は夫ではないけれども、母や子供らや友人や、多様な人々に支えられながら、なんとか、風にたなびいて立っている、んじゃないか。

夜、家に着くと息子は寝ていて娘は編み物をしていた。書類が届いていて、離婚が受理されたとあった。あっけないものだな。まあ、生きていればいい。

すると、息子が起き出してきた。明日は学校いくかなと様子を見ていたら、無茶苦茶に、具合が悪そうな様子。熱を測るも無いとのことで安心したら、なんと突然、吐いてしまっていた。嘔吐下痢症か何かにかかったのかもしれない。
ああ、新学期に合わせて体調を壊すとは。。明日もどうなることやらだが、もう、寝るしかない。どうぞ樹々の神様、力をお貸しください。






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