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装丁コレクション

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2019年1月の記事一覧

「古書を買う」と、いうこと。 夏目漱石「漾虚集(大倉書店)」

ここに一冊の古書がある。 夏目漱石「漾虚集(大倉書店)」である。以前、地方の古書店で見つけ手に入れたものだ。 一見して「だいぶ古そうな本ですね」と、いう佇まいをしている。奥付けを見てみよう。発行は大正六年。そう、今から100年以上前の本になる。ご高齢である。ちょっと力を入れて開くと、バラバラになってしまいそうな気配がある。 この古書を開くと、中に新聞の切り抜きが折りたたんで挟まれていた。すでに端の方から劣化が進み、指で触れるとボロボロに欠けてしまう。慎重に開いて眺めてみる