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演劇

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演劇はいいぞー
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2021年8月の記事一覧

演劇をやっていると想像以上に相手役の台詞に心を動かされることがあります。
僕はこの瞬間がたまらなく好きです。
台詞はキャッチボールで、相手の投げる球(台詞や演技)によって変化します。
暴投して思いもよらない方向に飛んでいったり、物凄い豪速球が心に突き刺さったり。
演劇はいいぞー。

15歳から本格的に演劇を始めて28年。
飽きずに演劇を続けています。
今でも舞台に立つ時は緊張するし、もっと上手くなりたいし、ずっと演劇は楽しいです。
うまくできた時は嬉しいし、失敗すれば悔しいし、今でも上達するために努力しています。
ずっと演劇に夢中です。
演劇はいいぞー。

親友と出会ったのも、初めて彼女ができたのも、演劇部のおかげでした。
演劇のおかげでたくさんの人に出会い、支えられて今があります。
芝居の専門学校で学んだこと、劇団時代に培ったことが、すべて新喜劇や役者の仕事に繋がっています。
いまの僕があるのは演劇のおかげです。
演劇はいいぞー。

演劇のレッスンに、名前鬼という遊びがあります。
名前を呼ばれた人が鬼になり、追いかけられている人はタッチされる前に、自分から遠くにいる人の名前を呼んで鬼にします。
みんなの名前を覚え、身体を動かし、空間を把握する。
楽しみながら演劇のトレーニングになります。
演劇はいいぞー。

稽古を積み重ねて小屋入りを迎える。
照明や音響、舞台セットが入ると今まで稽古していた芝居に色がついていく。
稽古はデッサン。
色がついて演劇になる。
照明も音響も演者のように心を動かす。
舞台セットが世界観を彩っていく。
そして客席にお客様が入って演劇が始まる。
演劇はいいぞー。

演劇は心のスポーツです。
身体と心を動かして、汗だくになって演じる。
台詞がなくても、汗が人の心を動かすこともある。
生身の人間が目の前で演じているからこそ、その人自身と重なる瞬間がある。
役なのか本人なのか。
汗は誰がかいているのか。
涙は誰が流しているのか。
演劇はいいぞー。

演劇は、努力だけでなんとかなる部分が大半です。
生まれも、育ちも、才能も関係なく、努力だけである程度のところまではなんとかなります。
だから、演劇が好きです。
華やルックスは、生まれ持った部分が大きいかもしれませんが、演技や発声は、努力すれば上手くなります。
演劇はいいぞー。

演劇には、群唱という表現方法があります。
大人数で一つの台詞を伝え、それぞれの登場人物たちの想いと台詞が重なり、大きなうねりが生まれます。
声には波動があり、群唱によって一つの大きな波になります。
耳ではなく身体で波動を感じる。
演劇だからこその表現があります。
演劇はいいぞー。

演劇には音ハメという技術があります。
音楽のメロディや歌詞に、台詞や動きをハメ込みます。
台詞や感情と、音楽がハマった瞬間、音楽はBGMではなく、出演者の一人になります。
音楽と一緒に演じる。
音楽が、自分が持っている以上の演技を引き出してくれることがあります。
演劇はいいぞー!

演劇ってアングラなイメージないですか?
暗い、社会派、白塗り、みたいな。
そんな固定概念をブチ壊してくれたのが、僕にとっては、演劇集団キャラメルボックスと、惑星ピスタチオでした。
圧倒的エンターテイメント。
演劇の面白さと可能性を教えてもらいました。
演劇はいいぞー。

僕が役者を目指すキッカケになったのは、小学2年生の時に国語の本読みで褒められたから。
そんな小さなことがキッカケで今も役者を続けています。
演劇って飽きないんですよ。
今でも舞台に立つ時は緊張しますし、台詞覚えも大変です。
でも、やっぱり楽しいから続けています。
演劇はいいぞー。

舞台には神様がいます。
そして魔物も棲んでいます。
お客様の反応で、自分の力を最大限に引き出してもらえることもあれば、緊張に飲まれてミスをすることもあります。
良くも悪くもそれが自分の実力です。
舞台は生物で、同じ作品でも同じ芝居にはなりません。
だから面白い。
演劇はいいぞー。

ランニングシアターダッシュ時代、同世代で活躍していたのが、劇団☆世界一団だった。
その世界一団の作・演出家のウォーリー木下さんが、パラリンピック開会式の演出をされていた。
純粋に感動した。
関西小劇場から世界に羽ばたくこともできる。
演劇には無限の可能性がある。
演劇はいいぞー。

即興で演じることを、エチュードといいます。
設定だけが決まっていて、アドリブで芝居を創り上げていきます。
相手から投げかけられる台詞やシチュエーションに瞬時に反応し、物語を広げていく。
否定するのではなく、受け止める。
受け止めることで、新たな展開が生まれます。
演劇はいいぞー。