見出し画像

【日本初!マルチアングル視点切替視聴による演劇公演生配信】

 高円寺K’sスタジオでは2020年8月1日~10日まで「StayHome一人芝居at Theatre」という演劇公演を開催しています。これはManhattan96主宰、今井夢子氏の20本のオリジナル作品を4人の演出家と22人の役者で上演するという企画です。
 
 ご存じの通り、新型コロナウィルスの影響で通常の形態での公演が不可能となり、客席はわずか5席、その代わり上演の生配信をするということになりました。
 
 ここ数か月、演劇公演の録画販売、生配信の数は非常に多くなっています。舞台上演を、誰でも家に居ながらにして楽しめるようになった反面「生でなければ魅力が半減してしまう」として、演劇配信を敬遠する人も多いです。
 
 その理由の一つとしてライブエンターテインメントを配信や録画で鑑賞する際、自分が観たいアングルではなく、あくまでスイッチャーやディレクターが見せたい画面を見る、言い換えれば「受動的ではなく能動的に観る」という舞台鑑賞の大きな特徴が損なわれてしまうきらいがあります。

 それを解決させる一つの方法が「マルチアングル視点切替視聴」だと思います。

 これは複数のカメラで撮影している映像を、視聴者が任意で切り替えて視聴できる方法です。スポーツ観戦や大規模コンサートなどで徐々に実用化されつつある技術ですが、演劇、とくに小劇場ではまだ行われていません。

 今回、日本で初めて演劇公演でこの「マルチアングル視点切替視聴」に挑戦しました!

 3つのカメラアングルを視聴者がリアルタイムで任意に切り替えながら鑑賞することができます。当然まだ専用のプラットフォームもなく既存のアプリケーションを使った実験的な配信ですが、すでに数百人単位の人に体験してもらい、芝居の内容と相まって大変好評をいただいております。

イメージはこんな感じです。

 新しい生活様式が叫ばれる中、演劇公演も新しい鑑賞様式を模索している状況ですが、この「任意で視点を切り替えられる」という方式は、演劇生配信における一つのスタンダードになってくるのではないかと私は思います。
 ぜひ、(大げさですが)この歴史的な演劇生配信を実際に体験していただければと思います。まだ実験的で粗削りな部分も多いですが、新感覚であることは間違いないと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

 公演詳細は以下の通りです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?