MIEEサミット東京で、初めての実践発表にチャレンジ!
去る12月26日(火)、日本マイクロソフト品川本社にて開かれたMIEEサミット東京に、スピーカーとして参加した。
なぜ実践発表をするのか?
今回は、他のMIEEの皆さんの実践発表を聴くだけに留めず、私自身でも実践発表をすることにした。
というのも、実践発表のネタにするにはもってこいの支援を、先月に私自身の発案で行ったばかりだったので。
先生方への働きかけからクロージングまで私がしたし、自分の実践事例として取り上げることには何の問題もない。
それと、この種のイベントで発表の場に立つのは、先生方というのが相場。
でも、
ICT支援員だって、やればこれだけできるんだ!
……そんな自分自身の存在証明をしたくて、あえて名乗りを上げた次第。
実践発表の内容は?
という訳で、今回ネタにしたのは「分散型校外学習のマネジメントの最適化」。
これを、Microsoft 365のサービスをいろいろ使ってやってみようというもの。
学校現場でMicrosoft 365といえば、よく使われるのはTeams・Forms、それにWord・Excel・PowerPointあたりだろう。
ひとまずこれらを使っていれば、その学校は「ICTの活用が進んでいる」と見なされる(実際はそんなことはないのだが)。
ところが、Microsoft 365には他にもいろいろなサービスがあって、それらはビジネスの現場で使われることが多い。
とはいえ、学校現場で使っちゃいけない訳ではないし、使えるものは使っていくのが良いと個人的には思っている。
発表内容の詳細については、長くなるので別の機会に紹介させていただく。
ひとまず、次のサービスの活用事例を紹介した。
Reflectは、Teamsの「クラス」チームにビルトインされている機能なので、厳密には「ビジネスの現場で使われることが多い」ものではない。
とはいうものの、私の勤務校ではこれまで全く活用されていなかったし、一般的な使われ方(毎朝、先生が生徒に「今朝の気分はどう?」と訊く)とは違う形での活用だったので、ここで取り上げる意義はあると考えている。
いざ発表! しかし……
時間配分に失敗
発表時間は9分間。
今回作成したPowerPointのはスライドが20枚ほどだったので、1枚あたり30秒でも喋る時間は長過ぎるが、やはり時間不足。最後のほうは端折らざるを得なかった。
正直なところ、9分間では短い。欲を言えば、15分は欲しいところ。
まあ、私としては発表の機会を設けていただいているんだし、贅沢は言えないんですが。
ただ、この時間設定は他の方々の発表にも影響しているように思えた(詳しくは次節で)。
発表以外のことを忘れる
当日はこの発表のこと以外頭になくて、サミット終了後の名刺交換や交流会のことなどすっかり頭から抜けていた。
交流会の会費は急きょコンビニのATMで下ろす羽目になったし、名刺がないので他の方のものを頂くだけで私のは手渡せず。
まあ、それだけ発表に集中していたということで……。
他の方々の発表
他のMIEEの方々についても発表を一通り拝見したが、いずれも私の引き出しの中にはない内容で、すぐには難しいものの取り入れるべきものがあった。
ただ、疑問に思う部分もあった。
内容
どなたも、9分という短い時間の中で発表したいことをあれこれ詰め込もうと苦心されたはず。
その結果、早口で喋らざるを得なくなり、話もスライドもどんどん先へ進んでしまう。
聴き手としては、内容が頭に入りにくかった。
やはり、9分といわず15分くらい欲しい。発表をする立場だけでなく、発表を聴く立場としても。今回、外部の方もオンラインで自由に発表の模様を視聴できるようになっているが、そういった方々に優しくないと思われる発表が散見された。
例えば、「MELC」は「Microsoft Educator Local Community」の略で、MIEEの地域コミュニティだ。そのことをしっかり説明しないと、外部の方は「何のこと?」となってしまう。その時点で聴く気が失せ、オンライン視聴から離脱してしまった方もいらっしゃったのではないか。
そうならないよう、「MIEEになると仲間が増える」→「MELCに入るともっと増える」といった流れで、発表者は外部の方々に対して「MIEEになるメリット」を呼びかけていく時間を設ける必要があるのでは?
もっと、外部に開かれた内容の発表にしないとね。
スライド
デザインについては、「とてもじゃないけど敵わない!」「凄い!」とは思わなかったかな……フォントとか色合いとか。
私が今回作ったもの、他の皆さんのものと伍していたと思う。
フォントに関しては、今回は游ゴシックでまとめたけど、UD教科書体を使ったものも結構あった。
でも、教科書体っていかにも教育業界っぽくてイヤで、私としてはたとえUD(ユニバーサルデザイン)であっても使いたくはなかった。
なので、他の(教科書体でない)UDフォントを購入することも考えた。流石にやり過ぎと思ったので止めたけど。
YouTubeにせよPowerPointにせよ、教員の方が作成するものって基本的にデザインが「うーん……」となるものが多い。フォントにしても色使いにしても。
内容については見習うべきものは見習いたいが、デザインについてはネットや書籍で良い見本がいくらでも見られるのでそちらを参考にしていきたい。
MIEEでない方々の視聴状況は?
外部の方も自由に視聴可能ということで、どんな方が視聴されているか軽くチェックしてみた。
すると、ICT支援員の方が何人かいらっしゃった。どういう動機で見に来られたのか、どの発表が目当てだったのか、訊いてみたいところ。
私の発表を聴かれたかどうかはわからないが、聴いてくださったのであれば嬉しい。
前日、勤務校の校長先生と副校長先生にも発表の件を報告して「お時間があればご覧になってください」と話したけど、やっぱり見に来られていないようだった。
たとえ9分だけとはいえ、年内最終出勤日ということでお忙しいでしょうし、仕方がない。とりあえず、私がこういう活動をしているということを知っていただければ十分。
発表を終えて
今回、「ICT支援員の存在価値を証明する」という目的がどこまで達成できたかどうかはわからないけど、意義はある程度あったと思う。
PowerPointの使用経験が浅い(勤務校の中学生よりも少ないかも)私は、アニメーション機能をろくに使ったことがなかったが、今回試行錯誤の末にどうにか使うことができた。そういう経験が詰めたのも、大きな収穫だった。
また機会があればチャレンジしたい……と言いたいところだが、残念なことに日本マイクロソフト品川本社で開かれるMIEEのイベントは今回が最後。
MIEEの方々と広く交流できる場が、今後も何らかの形で設けられるといいのだが。
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