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保戸島ゲストハウスびんだま!旅館業の許可取得完了!

ついに保戸島ゲストハウスびんだま開業です!
先日、2024年8月26日(月)旅館業の許可取得完了しました!
許可とれたと同時に「台風が直撃来てんじゃん!」って感じではあるけどw
せっかくなんで、これまでの経緯を振り返ってみようと思います。


保戸島との出会い

保戸島出身 江藤健さん

約2年前、大分県の事業であるシビックテック人材育成事業craftlocalの津久見での参加者探しの際、津久見の今村さんから「面白い人がUターンで帰ってきてる」って紹介された江藤健さんとの出会いがきっかけで始まった「保戸島ゲストハウスびんだま」。

紹介されて江藤さんに電話し、すぐ別府きてくれて、そのまま飲みに行って、保戸島の魅力ある話を聞いて、(本当は違うけど)5万で家買えるって言われたのもあって、すぐ保戸島行って魅力に触れさせてもらいました。初めて行った日にとても食べきれない量の郷土料理を堪能させてももらったなー。なんて癒される場所なんだ、なんて綺麗な場所なんだ、とすっかり沼ったわけです。保戸を愛する江藤さんとはその後も幾度となく話をしました。元々はゲストハウスを作りたいという気持ちで始まったわけではなくて、保戸島に何かできることないのかなと考えることから始まりました。

のちの「びんだま」となる物件

通い出して、少しして物件を譲ってもらえるかもしれないとの話題が出ると同時期に、保戸島には宿がないことを知り、あったらいいのかもと考えるようになりました。僕の大好きな保戸島の夕日(カバー写真やその1枚です)は泊まることでしか見れないものだったのもあります。

物件の持ち主の方の家にも何度も通いました。変な人には売れないって想いをお持ちでした。今、保戸島で活動して、その想いは本当によくわかります。どう今の想いを伝えれるのか。どうしても譲ってもらいたい。売買契約前には、「保戸島の人のためになる事業にします。」と一筆書きお渡ししました。最後はOKもらえました。今は、保戸島で会うと、もう一件の家においでと誘ってくれて色々昔話など沢山の話をしてくれます。ちなみに、元の持ち主の方の思いに違わないように物件を銀行の担保にも入れていません。

King of どんぶり ひゅうが丼

保戸島には飲食店もあります。まずはこれを食べるって決めてる大川さんが運営する海道のひゅうが丼はいつも美味しいです。僕達は、ひゅうが丼は、「King of どんぶり」って勝手に呼んでます。保戸島には海道も含めお店が4件ほどあります。弁当や日用品はそこで買えますが、遅くまでやっていても17時までです。今は、夜のお店やご飯やさんがないのが課題ではあります。これからもっと保戸島の人達に協力してもらえるようになったら郷土料理を食べさせてもらえるような環境も作っていきたいです。

お神輿も担がせてもらう

島の方にも知ってもらえるように、お祭りにも参加しました。コロナも影響してるのですが、保戸島のお神輿を担ぐ人が減っていて、お祭りができないかも。そう区長から話がありました。それならと、APUや九産大の学生達を連れてお神輿も担ぎに行きました。1973のゆりっぺも里帰りと共に覗きにも来てくれました。区長が「しま」って雑誌に、「別府から来てくれた、やってよかった」って書いててくれて嬉しかったです。最近は、出身の方が多く帰ってきているため、僕達はまずは保戸島の人、もし人手が足りなけば担ぐというスタンスでいます。

「びんだま」の改装

改装は、中部振興局の補助金も活用し始めました。保戸島出身の西田さんに依頼。保戸島の人に少しでも還元できたらと出身者に依頼しました。漆喰は鳥越くんに協力してもらい、漆喰塗りワークショップも行いました。市長も塗りに来てくれて、びんだまを大事に思ってくれています。実は、当初予定よりも予算がかなり増えましたが、銀行からも追加資金も融資いただき解決。めっちゃお金かかりました。でもまだまだ改善したい部分はあるのでこれからもアップデートしていきます。

聖也さんとまっさんと沢山の保戸島の人

この頃には多くの保戸島の人達と知り合っていました。保戸島に住む方々、津久見市役所の中津留さん、行平先生や島田市議にも気にかけてもらいました。特に色々と手伝ってくれたのが江藤さんと聖也さんとまっさん。片付けや島でのご飯などたくさんのことを手伝ってもらいました。

聖也さんが「いつか保戸島に帰りたいな」ってよく言われていたんだけど、保戸島には仕事があまりなく、多くの若者が島外で働いています。ほんとは戻りたい、そんな方も沢山います。聖也さんにうちの宿の管理含めて保戸に戻ってほしいなって話を何度となくしました。

まっさんは、学生インターン釣りを教えてくれたり、保戸島に帰っている時はいつも気にかけてくれて、自分が釣った魚を沢山ご馳走してくれます。保戸島のルールが色々あって、まだ知らないルールもあり、それを冊子にして、泊まる人にも保戸島を理解してもらいながら過ごしてもらいたいと思っています。まっさんが既にまとめてくれているのもがあって、それを今後は冊子かしていきます。そこに住む人の生活にお邪魔させてもらっている、そんな感覚で過ごしています。

インターンシップ生とホトアイコー

去年の夏からAPUインターンシップも受け入れてます。10日間の保戸島泊まり込みインターンは、今はAPUでも人気のインターンシップです。単位取得が目的の方はもちろんですが、保戸島が好きなってリピーターにもなってくれます。まずは手伝い、若い力は貴重ですから荷物を運んだりします。そして、とにかくフィールドワーク。保戸島にあったらいいなを10日間考え続け、最終回は保戸島に住んでいる方に発表します。大体30人ぐらいは来てくれて、発表後はカラオケ大会などが行われます。学生と保戸島の方が一緒にカラオケを楽しく歌い過ごします。インターン中に、保戸島の人が学生の名前を覚えてくれたりして、僕が行ったら、あの子は来ないのかってよく聞かれます。ありがたいことに、支所のきょうこさんが、大学生たちをよく覚えてくれます。はるさん達仲良し女性陣にも色々とお話聞かせてもらって、ゼリーもらったり、饅頭もらったりもしました。終わり頃にはもう食べきれないほど貰い物をします。実際に保戸島でこんなことやりたいなが少しずつ実現しています。海外のダンスが見たい、保戸島で高齢者の足になる乗り物が欲しい、写真をとってコンテストしたいなどなど。これからも、学生の皆さんの提案を実現できればと思っています。インターンリーダーとなって手伝ってくれた古賀くんが釣りを教えた学生は、当時やりたいことはないと言っていたけど、今や海や環境を考える活動家となりました。ヒラメの60cmぐらいの釣った時は、秒で島中の噂になってました。ちょうど、料理人の長瀬さんがムニエルにしてくれて美味しくいただきました。今回のリーダーの美羽ちゃんも、なんでも笑うので明るさを醸し出してるし、ご両親がみんなのためにわざわざ昼ごはんを作りにも来てくれました。前のインターンでは平さんも来てくれて最先端の広告業界の話を学生に教えてくれてました。また、インターンシップなどで関わった大学生達を中心に出来た「保戸愛好会(ホトアイコー)」って軍団もあり、彼らはもはや僕以上に保戸島を楽しんでいます。 保戸島には小中学校があってそこに通う小学生は3人、中学生が1人。特に小学生のあおととまみさん親子がホトアイコーと仲良しすぎでいっつもみんなで楽しそうに遊んで、ご飯も食べさせてもらってます。

津久見高校生50名も訪問

インターン生が提案した猫の写真を撮るアイデアは、津久見高校の石本先生が実現してくれました。津久見高校の授業で、フェリーをチャーターして50名程度の高校生2年生を連れていきました。猫折れさんに猫の写真の魅力もレクチャーしてもらい、多くの学生が猫の写真を撮影。保戸島の人にそれぞれが撮った猫の写真をスライドで見せて、発表しました。当時ひゅうが丼を用意してくれた大川さんがマグロの兜焼きも出してくれてみんな楽しんでいました。

津っぱくで自転車の旅

渡辺さんがやっている津っぱくにも参加させてもらいました。保戸島を自転車でうろうろするって企画です。単なる自転車ツアーですが、これがなかなか楽しくて、端から端までを行き来しながら、保戸島の自然を堪能します。海で、「あれイカじゃない?」とかってのを1時間ぐらいやり続けます。それだけでも楽しかったりします。これまで津っぱくも含め、多くの友人が保戸島にも遊びに来てくれました。

小国にもファンが

僕は出身が久留米なんで、久留米でも仕事をしているのですが、そこで知り合った久留米大のミヤちゃん(ビジコンで宮井賞を受賞。どんな賞w)がお母さんや親戚の子と保戸島にも遊びに来てくれたことがありました。保戸島を堪能した彼女達はまた必ず来ると言ってくれました。ミヤちゃんや親戚の子もいろんな思いを持ちながら来てくれたのだけど、親戚の子が「保戸島の思い出があるから」とまた保戸島が一人の心を癒した日でもありました。焼き魚が苦って言ってたけど、マグロの兜焼きを美味しいと言って食べていたのも驚きでした。確かに、マグロって肉っぽくもあるかもです。

運動会でビリビリに

今年の春は、運動会にも参加しました。雨が降る中、たくさんの人が保戸島の小中学生のために集まり、みんなで盛り上げました。僕達も、缶釣りやリレーに出ました。リレーではアンカーの僕は負けられない戦いの最後の最後でこけてしまい、ノースフェースのズボンがビリビリに破れて、血だらけでしたが、爪痕を残せたのかもしれませんので良しとします。念願の保戸島Tシャツもこのタイミングで手に入れました。保戸島では多くの方が歴代の保戸島Tシャツを着てます。

保戸島の足も導入期待

今月の頭あたりまで約1ヶ月、スローモビリティーカーの実証実験も行われました。高齢者が多い保戸島の足にどうかと導入され、多くの保戸島の方が利用しました。保戸島には移動手段が徒歩の場合も多く、大好評でした。外から来た人も山の上などへの散策にも連れて行くことができる万能道具です。私も運転の練習をさせてもらいました。これは是非導入してほしいです。

大量の荷物も協力のおかげ

改装が終わり、保戸島に荷物を入れる際も、フェリーやま丸の方々や保戸島支所の方々にも大変お世話になり、郵送した荷物を保戸島まで持って行ってくれました。ゲストハウスやるにはほんとに大量の家具・備品が必要です。部屋いっぱいになる荷物を運んで対応してくれました。荷物の取り扱いもいつも連絡くれるし、台風などの状況も丁寧に教えてくれたりとほんとに助かっています。

シンガーソングライターも来た

そうそう、先日シンガーソングライターの赤須さんも昨年台風で来れずだったんで、今年リベンジできてくれました。保戸島での彼の声はとても素敵で、本当は外でやりたかったので、次は是非外でやれそうな季節に呼びたいと思っています。ただ、台風より先に動く男って自分で言ってて、案の定、帰った後に台風が来たので超能力者扱いですが、迷いどこでもあります。インターン生とちょうど同じタイミングだったんで、ゲストハウス内は彼の名曲「ルワンダ」が永遠リピートされてて、インターンのヤオが「ずっと聴いてると、僕の中のクリエイティブがなくなる」っていう名言を残してくれました。w

雇用を1人創出

ある時、聖也さんが「いつか戻りたいと思い続けていたけど、今がいい機会だと思う。」そう話してくれました。話はトントンと進み、なんと9月からは正式に「びんだま」管理人としなるべく、念願のUターンで帰ってきてくれてます。びんだまの一つの目標、雇用の創出が、早速1人達成されました。管理人と合わせて、マッサージ事業も開始準備を進めています。高齢者の方の少しでも癒しになればと楽しみです。これからも保戸島の雇用創出を考えながら活動していきます。

観光客ではなくファンを作りたい

動き始めてほんとにいろんな方が力を貸してくれました。またこれからも貸していただけると嬉しいです。その中で、保戸島に過ごす人は生活をしているなと感じます。生活をしているなという意味は、そこに暮らしているということ。ゲストハウスは通常は観光を促すものに近いものです。しかし、僕達がやろうとしているゲストハウスは、保戸島の人達の暮らしに沿う場所になる必要があると思っています。もちろん泊まる方は外部から来られるわけですが、保戸島のことを好きになってもらい、保戸島の人達と会話をして、仲良くなったり、自然を楽しんでもらえる方に特に来てほしいと思っています。そして、インターンでも感じるのですが、企業さんや学生さんなどの研修場所としても最適な気がしています。研修なども保戸島の人に手伝ってもらうことで、雇用も生み出せると思っています。また、保戸島には独自のルールもあり、それらを記した「ルールブック」も今後は作って行く予定です。ホトアイコーのように、保戸島を愛するファンを作っていきたいです。

最後に

長文になりましたが、これでも書ききれてないことも沢山あります。今回もまとめていくと、結局のところ、つまりは「愛」でした。これからまだまだいろんな課題があるかもしれませんがようやく営業許可が取れたばかりですので、話の中で「保戸島ゲストハウスびんだま」の話題が多く出るかもしれません。そして、これまで知り合った企業さんや学生さんには営業に伺わせていただくこともあると思います。是非、保戸島に来てくださり、好きになってもらえると嬉しいです。これから始まる「保戸島ゲストハウスびんだま」何卒よろしくお願いします。

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