#8ダンサーとしての初仕事は、、、
写真は21歳くらいかな、、笑
毎日ダンスのレッスンやリハーサル、週5のバイトで世の中から情報断絶状態の僕に初めてバックダンサーの仕事を習っている先生から頂いた。
僕の中で、最高潮に嬉しい感情になった。
「これで、俺はプロのダンサーの仲間入りだ!」
心の声が漏れるくらいに、心の中で叫んだ。
家に帰り、家族に話した。
この時の家族の反応がどうかの記憶は曖昧だが、喜んでくれたと思う。
多分
バックダンサーの仕事内容はNHKの歌番組の歌手の後ろで踊る内容でした。
僕はその日に向けて、精一杯レッスン+自主トレをしました!
レッスン+自主トレは元からやっていたのですが、具体的な目標が決まると張りが出るように、いつも以上にキラッキラしてレッスンをしていたと思います。
同じ現場に向かうスタジオを紹介してくれた友達に
「何か必要なものある?」
って聞きました。
そしたら、今でもその返信が忘れられません。
友達「特に何も必要ない、必要なのはプロを言う意識だけ」
三井「えーーーーー!!!!なんて事だ!!カッコ良いーーー!!!」
当時の僕は心から思いました。
そして当日。
まず結果から言いますと。
加藤茶さんの後ろで四十人カトちゃんでした。
カウントに合わせて、鼻眼鏡をつけて、ハゲヅラを被り、はっぴを着て、オケを持って手拭いをかけて、行進をする仕事内容でした。
そして、一言だけ発します。
皆さんもう分かりますよね。
そうです
「ババンバ バン バン バン」
僕はこの現場に来る前にバレエのレッスンも行きジャズのレッスンも行きました。
自主トレも沢山した。
そして僕のプロとしての初ダンスは
「ババンバ バン バン バン」
これは決して、この音楽に対して言っているのではない。
自分の運命に向かって言っているのだ。
運命なんて大袈裟な言葉を使うほど当時の僕にとっては大事だ。
そしてその仕事を終えて家に帰る途中に思った事は。
「ダンスの仕事がしたい!」だった。
この時の三井聡にとって踊ると言う意味はカッコつけたり、体を効かせて飛んだり回ったりする事を言っているのだ。
後に「踊る」と言う意味が変わるのだが、それはまだまだ先の事。
ちなみこの放送を録画していて、見てみたのだ。
そしたら殆どダンサーは写っていないのである。
しかも四十人カトちゃんだ。
変装していて分からない。
三井聡はなんだぁって思い、曲も最後にいきかけた時に、
三井カトちゃんが抜きで写ったのである。
僕は「お!!」
って思った。
もちろんハゲヅラの鼻眼鏡ではっぴも着てるし、様子もおかしい。
ただ自分ってことだけは分かる。
テレビに映った、バレエとジャズのレッスンをして、自主練を欠かさずやってきた
三井カトちゃんは堂々と行進していた。
そして、いつしかその映像を観ながら僕はこう言ったのだ
「ババンバ バン バン バン!!!!!」
恐らく毎日頑張ったから、カメラに映ったのだろうって思った。
イメージと違うのが現実だ。
だから楽しい、思い返すとね。
家中は本気だから、感情はピンポン球のように跳弾するが、その跳弾はドラマ的にはありだ。
エンタメになる。
日々本気で立ち向かう事は成功材料の一つだ。
未来は明るい。
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