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僕は動画制作の外注・受託業務をもっと楽に・楽しく・儲かる仕事にしたいと思う。

自己紹介:動画制作の営業・プロデューサーやってました


はじめまして。加藤です。
突然ですが、自己紹介します。
私は2013年に新卒でとある動画制作ベンチャーに入社しまして、そこに4年半ほど在籍して約400本ほどの動画制作に携わってきました。
当時は1本あたり100万前後の案件について、商談・企画書作成・提案・受注・制作進行・納品と、入り口から出口まで担当していて、撮影するとか編集するとかの「手を動かしてクリエイティブを作る」以外は全部やるみたいな感じでした。

その後、動画制作とは関係ない仕事に就いたり、またクリエイティブ界隈に戻ってきたりなど紆余曲折あったのですが細かい私のキャリアは割とどうでも良くて、この記事でお伝えしたいのはタイトルのとおり「動画制作の外注・受託業務をもっと楽に・楽しく・儲かる仕事にしたい」と思っているということです。

動画制作の外注・受託業務をもっと「楽に・楽しく・儲かる仕事」にしたいとはつまり

厳密には、発注側の「外注プロセスを簡略化」することで受注側の「受託業務」を楽にし、その結果動画制作が「楽しくて儲かる仕事」になったらいいなと思っています…というよりは、僕自身がそんな環境で働きたいなと思っています。

前提条件

動画制作と一口にいっても数十万円でできるものから、タレントを使ったTVCMのように数千万〜億を超えるものまで幅広いわけですが、ここでいう「動画制作」は、

  • 予算が30万円〜300万円くらい

  • 発注先は広告代理店ではなく、動画制作会社やクラウドソーシングなど直接の発注を検討している

というものを想定しています。

発注側の外注業務を楽にしたい

例えば、発注側の企業の担当者は動画制作を外注する際には

  1. ネット検索で動画制作会社をリサーチする

  2. そこから良さげな会社を3〜5社ピックアップして問い合わせる

  3. 制作会社からの連絡に対応して、打ち合わせ日程を調整する

  4. 3〜5回打ち合わせて、同じようなやりとりを繰り返す

  5. 各社からの見積りや提案書を比較して1社に決める

ざっくりこういうSTEPを経て発注する会社を決めるわけですが、正直数十万〜300万円規模の外注するにしては手間がかかりすぎている気がしています。

数十万円〜300万が予算として低い・安いなんてことを言いたいわけではなく、貴重な予算を投じてもらっているというのは理解しているのですが、そもそも外注するのは、

  • 自分たちではできない。

  • 自分たちでやろうと思えばできるけど、制作会社に外注した方がコスパが高い

…のいずれかで、制作ノウハウやクラウドソーシングも充実している昨今の事情を考えると費用だけを抑えたければその方法はいくらでもあるので、基本的には後者のケースが圧倒的に多いと思っています。

コスパの高い方法を選んでいるにもかかわらず発注先を決めるのに時間と労力をかけてしまっているのってなんかすごく無駄な気がしているというのが、まず発注側の仕事を楽にしたいということの内訳でした。

受注側の受託業務を楽にしたい

さきほど、発注側が発注先の制作会社を決めるまでの流れを書き出しましたが、次は受託側がそれにどのように対応するかをざっと書き出します。

  1. 問い合わせがあったら、日程調整する

  2. 打ち合わせで要件をヒアリングする

  3. ヒアリングした内容に合わせて、提案書・見積書を作成する

  4. プレゼンして、各社からの提案状況を確認しクロージング

  5. 1/3~1/5の確率の勝負を制することができれば晴れて受注

…とざっくりこういう流れです。動画制作に関わらずいわゆる受託制作のモデルであれば大同小異でこんな流れでは無いかと思います。

発注側は発注側で、3〜5社の同じような会社案内を聞いて同じことを聞かれ、同じことを答えるという無駄とも言えない無駄な作業を繰り返してるわけですが、受託側は受託側で毎回毎回20〜30%の勝率の相見積もりという名のコンペに参加せざるを得ないというなんとも悲しい状況です。

もちろん、別に異常だと思っているわけでもなくむしろ市場として正常な状態だと理解しています。ただ、私自身はこのルールの中で働くのはやっぱり辛いなと思ってしまうなということです。
(優秀な営業であればこういう勝負の勝率を50〜80%くらいにするみたいな話はもちろんあるんですが、ここでは触れません)

できれば、

加藤さんにお願いするので〇〇万円の予算で提案して下さい。

こんなふうに案件が決まっていくとみんなハッピーだよね、そう思っているというのが受託側の業務を楽にしたいという内訳です。

じゃあ、どうやるか

ここまで書いてきたことは実は発注側が「決め打ち」してくれれば、受託側の課題はオールクリアになるので、発注側にどのような課題があるのかを考えてみます。

発注側の課題

発注業務を楽にして、最初から決め打ちで制作会社を決めるにはいくつかのハードルがあると思います。書き出してみると、

  1. 営業担当者との相性がわからない

  2. 決め打ちだと、見積りの内容の正当性を見極められない

  3. 制作進行の安心感が不透明

  4. アウトプットの安定感が不透明

  5. 社内規定上、相見積りを取らざるを得ない。

こんな感じでしょうか。ただし、3・4は発注タイミングでクリアすることはできず結局納品まで仕事をしてみてわかることなので、スルーします。5については、「相見積り」だけであればいくらでもやりようはあるのでここでは触れません。

一方で、1・2は現状のめんどくさい発注プロセスを経るからこそある程度見えてくるわけですね。やはり、めんどくさいけど決め方としてはある程度のリスクヘッジにもなっていて、合理的といえば合理的です。

しかし、めんどくさいのはめんどくさい。

無理やり解決方法を考えるとすると、

1.営業担当者との相性がわからない
→営業担当者の人となりや実績がわかれば、かなり大きな判断材料になるのではないでしょうか。顔と名前と過去の実績、どのような案件が得意なのかも公開してしまえば、発注側としては選びやすいはず。

2.決め打ちだと、見積りの内容の正当性を見極められない
→これは…正直決め打ちの場合は「信頼」「信用」ベースになってしまいます。どうやって「信頼」「信用」を獲得するか。初めての取引であれば限界はありますが、その上限をできるだけ高める方法としてはやはり上記の通り可能な限り情報を開示するに尽きると思っています。また、いわゆるリピート案件については、過去の実績をもとに発注できるため、決め打ちの難易度はグッと下がります。

動画制作を外注する企業担当者に向けて、「case」というメディアを始めてみています。

「case」というメディアですが、コンセプトとしては「動画制作を外注する企業担当者に、動画制作外注時のノウハウを提供する」メディアです。

もちろん、「ただただノウハウを提供しますよー」ということではなく、これを読んで「加藤に任せられると安心だな」と思ってもらい、「決め打ち」で相談してもらいたいといなと思っています。もちろん最初から決め打ちは難しいので例えば、

「3社に声を掛けているけど、ほぼほぼ加藤で決まりだな」

みたいな状況でも全然OKです。むしろかなり理想的な状況です。

現時点では加藤はいわゆるフリーランスという立場なのですが、安定して相談を貰えるようになれば、ゆくゆくは法人化したいなと思っています。ただ、制作会社としてどんどん大きくしていきたいということではなく、

どこまで「楽に・楽しく・儲かる仕事」

として、動画制作という仕事に向き合えるかというのがテーマです。

「楽に」とは


「楽に」というのは発注時の意思決定のプロセスを簡略化することで、受託側も営業活動にリソースを割かずに済む状況を指していて、決して動画制作そのものを手を抜いてやろうということではありません。

むしろ、動画制作そのものに注力したいからこそ、営業(相見積もりへの対応や無に帰すかもしれない提案書の作成等)なんかに注力したくないというのが本心です。

「楽しく」とは

動画制作って、それ自体はとても楽しい仕事だと思っています。なにもないところから、形が出来上がっていく過程と、出来上がった時に自分の想像を超えたクリエイティブを目にしたときの高揚感は他の仕事ではなかなか味わえないものです。

だから、やっぱりそのための「コア」じゃない部分はなんとか省力化して、自分の信じるクリエイター達と、自分を信じてくれたクライアントと共に「コア」に注力したいという想いです。

「儲かる仕事」とは

動画制作が「できます」という人がどんどん増えてきていて、動画制作会社もここ数年でかなり増えました。(検索結果や営業活動の中で感じた印象だけで、エビデンスはないです。)

ただ、私の知る限り過去数年は上り調子だったけど、ここ最近はちょっと苦しい…みたいな会社もちらほらあって、市場は広がっているけれど競争も激しくなっています。(これも印象です。)

つまり、一時期より儲かりにくい、儲けるのが難しい仕事になっているように思います。

ただ、上記のように「決め打ち」してもらえる状況を作ることさえできれば、在庫を抱えるわけでもなく、大規模な設備が必要なわけでもないビジネスモデルなので、私みたいな個人からできる範囲でスタートしたとしても儲かる仕事にできるはずだとも思っています。

楽しくて、儲かる仕事だとしたらそんなにハッピーなことはないので、なんとかこれを実現したいと思い、この「case」というメディアをやっています。

最後に

まずは、自分自信が向き合う動画制作という仕事を「楽に・楽しく・儲かる仕事」にしていきたいというのがテーマですが、それが実現できた暁にはこの考え方を広げて、「動画が好きで動画制作に携わる」多くの人がハッピーになるようなビジネスができたらいいなと思っています。

…ということで、noteの方ではcaseとはマッチしない動画制作について想うあれこれを備忘録的に書き連ねて行きたいと思っていますので、たまに覗いて「スキ」してくれると嬉しいです。

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