鯨、水、雨滴、金魚について  〜8/20

日めくりカレンダーが捲られるごとに、雀が零れでると甥は、雀を虐待しようとする健全な青春をたどった。大地が、雀の遺骨でできている事実を、昨日の夕暮れを、取り残しながら、他人を吸い込んだ肺で、理解する。

切り傷の、痛みより先を生きてはいけなかった。痛み以前のモトを、見つけた時の声は、生活を掻き分ける独立した言葉だった。日常とは混ざり合わないはずの、特別な音を見失うことになると、


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