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ドリアン研修24日目

“”遅すぎたボールの握り方””

それは窯入れの時に起こった

塚原さんと中村さんが窯入れをしている時に

塚原さんが
「次は左奥で」
2回言われた

確かに中村さんは言葉をもらった一回目の時に
「はい」と返事されていた

塚原さんが何かを見て
「ごめん」と言われた

僕は一瞬何が起こったのかと思った
あの数秒の中で何が

よくよく見ると
ピールに乗ったはパンは微妙に左に置いてあるのに気づいた

左側に置く時はピールの上に置くパンは微妙に左に寄っている

そして右側に置く時も
ピールの上に置いてあるパンは右に寄っている

そうか、その様に置く位置を調節している事が分かった

今まで右側からパンを置いて行き、
次は左側にという
流れを見ていただけだった事に気付いた

それからピールの上に置いたパンを見ると

次は右側
次は左側
次は真ん中というのが予測できた

まるでピッチャーが握るボールの位置を見れば
フォークなのかストレートなのか分かる様に

前から思っていたが
パン作りは一種のスポーツの様に感じる

道具を持つ位置や足の位置
さらには身体の位置や捻り方で全てが変わってくる

バッドを短く持つと振り遅れがない
長く持つと飛距離が伸ばせる様に

今更感はあったが真相を確かめると

確かに答えは正解であった

「いまさら〜」
と言葉を頂いたのです。

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小学校の時にソフトボールもサッカーもやっていた

断然サッカーの方が上手くレギュラーだった

サッカーは頭でイメージする部分もあったが
予測できる様な直感が宿っていた

塚原さんの窯入れを見ていると
宿っているものを感じる

僕もそんな風に
サッカーで動いていた直感の様な

言葉じゃない何かを宿しながらパンを焼ける様になりたいと思ったのであります。

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