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ニカッと笑顔でいこうよ


アウトプットは恐ろしくその時の精神に左右される。
工業製品でない限り、ほとんどのものが少なからず影響されるんじゃないかな。

僕はお花を生業にしている。お花っていう生きてる素材だから尚更作り手の心模様や体調は大きく影響するように思います。

新卒で最大手のお花屋さんに就職して入社半年足らずくらいの出来事です。結婚式前日の制作を体調絶不調の先輩と二人で仕事を終えました。翌日です。僕が出社すると先輩が作った高砂のお花におばちゃん3~4人が群がっている。
あろう事か、「何か気持ち悪い!」「病んでるわ!」と話している。
僕からすればお花の上手なパイセンが作ったお花だ。
僕に気づいたのか「飯田君、これ誰挿した??」「○○さんっす」

「やっぱりか!!昨日体調最悪だったもんね。」と話すおばちゃんたち。
おばちゃんと書いてるが、全国の中でも群を抜いて激務だった僕の所属店は全員ゴリゴリにスキル高い精鋭だった。入社半年と僕からするとさっぱり話だ。

よくよく話を聞くと
気が悪い、お花が下向いてる(下向いてないんだけど)、ただただ病んでる。まぁ話聞いたとこでわかんない。そーなんだーと思いながら、少し手直しされていく。まぁわかんない。

それから数年が経ち、パイセン絶不調で深夜ふたりで仕事を終えた。翌日ふとパイセンの花見たら気持ち悪いのだ。そう。病んでるし、気が悪い。
僕は目をパチパチした。目をゴシゴシした。あーー、これかと。あの時の記憶が蘇る。確かに。わかるぞ。俺わかるようになったのか!驚きだった。

自慢じゃないが(自慢だろう)お花に関しては結構褒められてきた。
飯田君の扱ったお花色気あるね。お花笑ってるわ。お花喜んでるね。生気感じるね。などなど。色んな人におだてもあるだろうが頂いてきた。
とても光栄なことだ。ただ、残念なことに自分の花は未だによくわからない。見えない。気持ちいい、気持ち悪いはあるし、一本一本からは感じるけど、空間から微笑まれたことはない。まだまだ追求です。

お花は基本的にハッピーである。お花が行く先にはその人を想ったストーリーが必ずある。作り手は常にハッピーであらなばならない。そうはいかないこともあるだろうが、気を強く持つ。モチベーションに左右されない。
心掛けていることの一つです。
明日もギャハハと笑いながら仕事をすることにしよう。
ニカッと笑顔でいこうよ。


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