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【スノーボード通訳】Salomon / HPS Taka 158 18-19
天下のサロモン様のレビュー
HPS Taka 中井孝治シグネチャー 1stモデル
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フレックスについては、一般的には硬い柔らかいで表現される。スペック上での表現ならば、柔らかい部類だが、感覚としては”しなやか”かつ”ハリがある”という表現がしっくりくる。手に取ると感じる感触は、工業製品(プロダクト)というよりは工芸品(クラフト)のような趣きすらある、それはデッキが竹だからというだけではないはず。
セットバックされたインサートホールとキャンバーに目を向けなければ、アウトラインは典型的なフリースタイルボードのように見える。
後ろ足にトップが設定されたキャンバーにより、後ろ足主導によるマニュアル感のあるパウダーターンを刻む。ノーズはその長さでしっかりと浮力を作り出しており、その全体のバランスにより秀逸なパウダー性能を持っている。
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ツリーランではノーズが雪面を捉える際に、アンテナのようにフィーリングを伝えてくれ、イレギュラーな動きにも対応可能、体の遅れを防ぎ、次の動きに備えることができる。反応の良さは、一回り短いボードに乗っている感覚も受ける。短めに調整されたテールは、タイトなターンにおいてもパワフルな蹴り込みが可能。
沢状地形においては、ノーズの長さが気になる瞬間もあるものの、ボトムから斜面方向への浮力が働き、より高い位置でのトップターンを助けている。
ゲレンデ内ではサイドヒットでの動きが抜群に良い。オーリーもハリ良く反応してくれる。テールの操作性の良さ、全体のしなやかさがリカバリーを助けている。ピステンでの高速滑走では多少のバタつきはあるものの、チョッカリ安定性もしっかりしている。
スティープなオープンバーンでの高速ターンも問題なくこなすが、板の性能を引き出すのは少しクセを感じる。パウダーではスピードが上がると面積の広いノーズが浮きがちになり、前足で抑え込む必要がある、この際後ろ足でコントロールする特性が操作性を複雑にさせる。雪面(斜面方向)からの抵抗も大きく、ロングターンの後半では少しもったりした感触を受ける。
とはいえ、全体的な対応力は非常に高く、このあたりはテクニックでカバーできる範囲なので、人によって好みが分かれそうである。よく言えばマニュアル感を感じられる。
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合わせるビンディングとしては、パフォーマンスの高いカッチリしたマウンテン使用のものよりも、足首の自由度が高いものが合っていると想像する。サロモンでは足首の自由度が高くなるSHADOW FITという技術を使ったビンディングを出しているが、まさに相性が良いのではないかと思う。(私はBurton CartelからのUnion Falcorを使用、サロモンのビンディングを使ったことはないのでこの部分は想像です。)
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余談
同世代の中井孝治さんがソルトレイク五輪のファーストエアで誰よりも高いアッパーデッキを決めていたがすごく印象的。その中井さんがシグネチャーを出すということで、久々に新しく欲しいと思った1本がこのHPS Taka 158でした。
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