心とからだ。ある日の走りトレーニングを思い出しながら
身心一体説
大昔常に死の恐怖にさらされていた人間は、敵が襲ってくる恐怖を感じると、いつでも逃げれるように
交感神経が働き、鼓動が早まり、汗をかき、口が渇き、、、臨戦態勢をとった。
それは私たちが緊張や恐怖を感じたときに体で起こるそれだ。
こころとからだはいつだってつながっている。大昔から。
だからストレスってあって当たり前。あなたが人間なら。
って考えるようになって少し楽になりますよ(^▽^)/
でも今回僕がシェアしたいのは、スポーツシーンで、その身心一体説は、本当に正しいの?ていう研究です。
心理と生理のずれ
https://korr.com/
目的 RPEと酸素摂取量を同時に測定して、両者の関係性を調査
(RPEとはRating of Perceived Exertionの略で、自分の疲労度を1から10で申告する。しばしスポーツ動作による心理的疲労度の尺度として使われる。酸素摂取量はその運動でどれだけ酸素を体に取り込んだか。生理的パフォーマンスを評価できる)
被験者 運動習慣があるスポーツマン16名
方法 ①20分間一定の速度(300m/m)で走ってもらい、2分ごとにRPEを取る。
②翌日、昨日の半分(10分)だけ走れと告げ、9分30秒くらいにもう10分追加で走るように告げる。2分ごとにRPE。
③その翌日、速度は同じだが、何分走れとは告げない(結局20分)2分ごとにRPE。
結果 ・20分完走後の酸素摂取量 ③<②<① つまり何分走れと告げられないほうが摂取量は少ない(効率よく走れている)
・20分完走後のRPE ③>②>① つまり何分走れと事前にわかるほうが心理的疲労度は少ない。
②のRPEに関して…10分追加を告げられた直後、心理的疲労度が爆上がる傾向。最初から時間がわかっているとゆるやかな上昇。
終わりが見えない走りのほうが心理的にはきついが、あなたの身体はいたって冷静で生理的には効率の良いパフォーマンスができる。
→こころとからだは必ずつながっているというわけではない‼(心理と生理のずれ)
もちろん、被験者や研究環境によって結果は左右されるだろうし、あくまでこの被験者の傾向であって、必ずだれにでも当てはまるわけではないんだろうけどね
高校時代、ラスト1本が永遠と続いたあの階段ダッシュ。いつも自分の限界に挑戦させてくれたあのコーチは、この研究結果を知っていたかどうかは、、、定かではない(笑)
また一つ、好奇心をくすぐってくれた本に成長させてもらいました。
角川選書 一流選手の動きはなぜ美しいか のアウトプット。
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