ここは本当にイギリス?! ヴィーガン市場レポート
イギリスは、ヴィーガン先進国の一つです。
ヨークシャー出身でヴィーガン協会を設立したドナルド・ワトソン(1910~2005)が、“Vegan”という造語を作ったのが1944年。
以来、ヴィーガン運動は全国に広がり、2022年1月にはおよそ770種類ものヴィーガン製品(キャドバリーなど大手企業の製品も含む)が誕生したということです。
・参照:
ヴィーガン料理の波は、わが家にも押し寄せつつあります。17歳の長女が植物性の食品に興味を持ちはじめ、下の子供たちもそれに続くといった感じです。長女いわく、「ヴィーガン・フードは、環境にやさしいから興味がある」だそうです。
考えたこともなかった(汗)。
ジェネレーションギャップを感じます……。
イギリスではどんなヴィーガン料理があるんだろう?
ということで、リッチフィールドで開催されたヴィーガンマーケットに出かけました。
今回は、そのヴィーガンマーケットに関するレポートです!
リッチフィールドで開催されたヴィーガン・マーケットについて
訪れたのは、Lichfield(リッチフィールド)。
ここにあるMarket Squareで、ヴィーガンマーケットが開催されていました。
ヴィーガンマーケットの運営元はVEGAN MARKET.COという組織で、地元の生産者と提携して全国各地で定期的にヴィーガンマーケットを開催しているということです。
・VEGAN MARKET.COのホームページ
リッチフィールドも、定期的にヴィーガンマーケットが開催されている場所の一つ。
開催されるのが恒例だからなのか、それともヴィーガン・フードに興味のある人が多いのかわかりませんが、午前10時ちょっと過ぎというのに、マーケットはすでに大勢の人でにぎわっていました。
ファーストフードにパン、チーズ、ソース、スイーツなど。
目移りしてしまうほど、バラエティに富んだお店が立ち並びます!
全て回ることができなかったので、次の章からは試したヴィーガン・フードについて、お店とともにご紹介しますね。
ヴィーガンマーケットで試したお店
CUB COFFEE(カブ・コーヒー)
カブ・コーヒーは、英国を拠点とするビーガン・モバイルコーヒー会社。
見た目とメニューにつられてついオーダーしてしまいたくなります。
コーヒーに使用しているのは、植物由来のミルクというこだわりよう。
オーツミルク、アーモンドミルク、ココナッツミルクの中から選べます。
子どもたちは、オーツミルクを使ったIced Biscoff Latteと、Iced Notella Lateをチョイス。
オーツミルクは、植物由来の中でも「コクがあるから好き」とのことです。
少し味見させてもらったけれど、本当にコクがあっておいしい!
オーツミルクのファンになりそう。
私は、エスプレッソをオーダーしました。
普通のインスタントコーヒーとは異なる味にびっくり。アロマっぽいと言ったほうがいいかもしれません。誰かが言っていたけれど、「本物のコーヒー(というと語弊があるかも知れませんが)は、フルーツのような野菜のような味がする」のだそうです。
Auntie’s Indian Sauces(アンティーズ・インディアン・ソース)
インディアン・ヴィーガンのお店です。
メインはインディアンソースで、それに合ったヴィーガン・フードを販売しています。お店の人がソースを味見させてくれたのですが、馴染みのない味で私はちょっと…でした。
私たち家族の注目は、ソースではなく、フードの方。
サモサ(野菜やじゃがいもなどを皮で包んで揚げたもの)など、子どもたちの大好物である揚げ物系の食べ物が並んでいます!
子どもたちにせがまれて、スナックボックスを購入。
私もちょっとつまみましたが、いつも食べているインド料理よりも辛い!
というのが第一印象。
付け合せのソースは甘さもあるけど辛く、辛い×辛いの相乗効果でとても食べることはできませんでした。
長女はパクパクっとほおばっていましたが、「温かかったらもっと美味しいと思う」と言っていました。
確かに。口に入れた時のひんやり感と、モサモサしている食感が好きになれず、どうしても温かい状態で食べた時と比べてしまいます。揚げ物はやはり、温かいのが一番ですね。
GYOZA GYOZA(ギョーザ・ギョーザ)
え、意外なところで意外なヴィーガン・フードを発見!
そうです。餃子のお店。
しかも、“Japanese”ってあります。
試さないわけにはいかないでしょう!
子どもたちも興味を示したので、
・餃子6個セット
・餃子+醤油かけご飯セット
をゲット。
このオレンジのソースは、口に入れるのがためらわれるような色です(苦笑)。けれども、やや辛味のあるソースですが悪くはなかったですよ。
ブラウンのソースは醤油。”醤油”を水で薄めたような味がして、日本の醤油との違いを感じました。
そして、こちらが餃子と醤油かけご飯のセット。
醤油かけご飯という、発想がなんとも(汗)。
醤油かけご飯は、日本米を意識してか“Sticky rice”を使っているということでした。
けれども、外来米独自の臭いがきつく、しかも日本米のようなモッチリさはほとんどなし。タイ米よりもやや水分のあるお米でした。
この醤油かけご飯はいまいちでしたね~。
子供もひとくち食べてやめてしまいました。
ただ、餃子は美味しかったです! 肉の味がしない餃子の味がしました! 皮もパリパリでしたよ。
Doughnutz(ドーナズ)
出店しているお店の中でも、ひときわ目を引くのがドーナズ。
バーミンガムに拠点を置くドーナツのお店です。
主食を食べたらデザートですよね? ということで、家族総出で試してみることにしました(笑)。
目移りしてしまい、なかなか決められなかったのですが、一人ひとり見事に異なるドーナツをチョイスしました。
とっても大きいんですよ!
普通のドーナッツの1.5倍くらいはありそうです。
私が食べたのは、ピンク色のドーナツ。生地はふわふわしていて食べやすかったですし、ストロベリーの味も楽しめました。
お店のインスタグラムで作り方が紹介されていましたが、卵は使われていないようです(画像からの判断なので、確実ではありませんが)。卵を使わないのにふわふわした生地が作れるなんて、すごいですね。見た目も可愛いし、また次回食べたくなりました。
MKs Food Distribution(エム・ケーズ・フード・ディストリビューション)
地中海料理の販売を手がけているお店で、店頭にはさまざまな種類のオリーブのマリネと、ターキッシュデライト(ロクム)が並べられていました。
一番下の子がターキッシュデライトに興味を持ったので、購入することに。
彼女がチョイスしたのは、ストロベリー味、青りんご味、ローズ味。
砂糖をかじっているような甘さ!
でも、フルーツの味が感じられておいしかったですよ。
ヴィーガンマーケットで試したヴィーガン料理は、以上です。
イギリスのヴィーガンマーケットというよりも、多国籍ヴィーガンフードマーケットといった方がいいかも(笑)。イギリスにはいろいろな国の人達が住んでいるので、当たり前といえば当たり前かもしれませんね。
おなかがいっぱいになったので、周辺を散歩して帰りました。
その時のことは、また別記事にしてお伝えしたいと思います。
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