コロッセオ-最後の闘い(nana台本より修正)その2
夜の帳がおりるころ。場内は昼間のようにあかるく観客席はビッシリと隙間なく人が入っていた。異様な熱気につつまれている。対戦が始まってから少し時間がたっていた。
勝負はなかなかつかない。相手はかなりのやり手だった。俺は相手に剣を打ちながら提案する。
「これが俺にとって最後の闘いとなるやしれぬ!そこでだ、互いに兜を外してはどうだ?
ついでに鎧を脱いでもいいぞ、やってみないか?」
100戦勝ち続ければ自由にしてやる。願いを叶えてやる。その100戦目だった。
今目の前にいる相手