生物進化論は大嘘!ダーウィン進化論の欺瞞を暴く②

 前回のコラムでは、地球上の生命の発生について通説とされている化学進化論が、実は科学的に全く証明されていないことを紹介した。原始地球の「原子のスープ」で無機物から有機物が生じたという証拠は得られていないのであった。
 しかし、「原子のスープ」での有機物の生成が証明されていないと言っても、無機物から有機物が絶対に生じないとは断言できない。そこで、証明はされていないが、原子のスープの中で、無機物から有機物が生成されたと仮定して、次のプロセスを考えてみたい。なぜなら、生命の起源を解明するうえで本当に問題になるのは、次の段階である有機物の重合・高分子生成の段階だからだ。

化学進化説における高分子の生成

 化学進化説によると、原子のスープ中で生じた有機物が「自然に」生成され、その後、それらの分子がランダムに重合することによって、生物の身体を構成する多様な高分子が発生したのだという。

ランダム重合による高分子の発生確率

 生物の身体を構成する核酸やタンパク質等は、それほど、容易に「自然に」発生できるのであろうか? 生物の原初形態とも言われるバクテリアを1個作るのでも、1個の核酸分子と数千種類のタンパク質が必要である。
 今、100個のアミノ酸からなる酵素を、ランダムな選択過程によって作るとしよう。近くに来たアミノ酸を手当たり次第に捕まえては、つなぐというプロセスを繰り返した場合、目的の機能を持つタンパク質ができる確率は、どの程度であろうか。その確率については、クラフォード賞受賞の天文学者であり、ビッグバンという言葉の生みの親であるFred HoyleがChandra Wickramashingheとの共著「Evolution from Space」にて以下のように論じている。
 『特定の機能を持つ酵素を作るためのアミノ酸の配列は、1番目から100番目まで決定している。そうすると、1番目のアミノ酸を正しく選択できる確率が20分の1、2番目のアミノ酸を正しく選択できる確率も20分の1といった具合で計算すると、なんとか酵素として機能するタンパク質が生成される確率は、およそ10分の1の20乗である。』
 『そして、バクテリアからヒトまでの全生物が生存するためには、2000種類以上の酵素が必要である。そのため、全ての酵素が「原子のスープ」中のランダムな過程から「自然に」生じる確率は、10分の1の40000乗である。分母の10の4万乗という数は、超天文学的数字である。この数字は、最高性能の望遠鏡で宇宙を観察した場合に見える、全ての素粒子の数をはるかに超えている。』
 『酵素を作るだけで、このような調子なのであるが、生物が生まれるためには、酵素以外にも、多種多様なタンパク質が必要であるし、遺伝情報を運ぶ核酸も必要である。そのため、「原始のスープ」に溶けていたアミノ酸などを手あたり次第につなぐことによって、「自然に」高分子が発生する確率は、実質的にゼロと言える。』
 
 
このように、今まで通説とされ、多くの人が信じている進化論は、証明されていないどころか、極めて不当な理論なのである。
次回のコラムへ続く






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