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莉犬くん「夜に駆ける」歌ってみた について。

・まず、YOASOBIさんの夜に駆けるについて。

この曲は「タナトスの誘惑」っていう小説を題材にして出来た曲で、MVもその小説が元になっている。
曲の主人公は男性。彼が想いを寄せている女性は死にたいと思っていて、彼は女性に生きていて欲しいと思っている。(彼が住む世界は未来が広がっていて、彼女が住む世界は未来に希望を持てなくなっている。そこに違いがあるから、MVでは彼は眼が見えているけど、彼女の眼はピンク色で潰されている。)
彼はなんとかして彼女を生かそうと思い頑張るが、それでも彼女は変わらない。次第に彼は生きてもらうことに必死になるのも疲れてきて。(”もう嫌だって疲れたよなんて本当は僕も言いたいんだ”という歌詞より。)そう思った彼は、彼女の言葉につられて「終わりにしたい」と吐き出してしまう。それを聞いた女性は初めて笑ってくれた。(”「終わりにしたい」だなんてさつられて言葉にした時 君は初めて笑った”という歌詞より。)彼女は生きる希望をなくした彼と共に飛び降りてしまう。

夜に駆けるはMVからこんな感じの曲なんだと分かる。

莉犬くんが歌ってみたを投稿した時に放送で話していたのが、この曲にちなんで命や人生についてのお話。

「最初は悲しめに歌ったけど、好きな人と一緒に死ねるなら幸せなんじゃないかということでラスサビは明るめに歌った。でもハッピーエンドかバッドエンドかは人によって違うから、夜に駆けだしてくの”てく”は明るく歌わずハッピーエンドともバッドエンドとも取れるように歌った。」

「このMVの2人は最終的に死んでしまったけど、俺はこの曲はハッピーエンドだと思う。好きな人と死ねるって幸せな事だと思う。」

「”やっと死ねる”も”もっと生きていたかった”も俺にとってはハッピーエンド。だからこの曲は俺にとってはハッピーエンドなの。」

「死にたいって言ってる人を止めるのは辛いんだよしんどいよ」

これらの言葉を聞いてすごく考えさせられた。
夜に駆けるはハッピーエンドなのか。私にとって、ハッピーエンドの死とはどんなものなのか。莉犬くんにとってのハッピーエンド。色んな事が心に響いて本当に色んなことを考えさせられた。
”やっと死ねる”がハッピーエンドなのは私も思っていたことだけれど、”もっと生きてきたかった”がハッピーエンドだとは考えたこと無くて。でも、「これまで生きてきた人生が満たされていたものだから、”もっと生きてきたかった”もハッピーエンドだと思う。」っていう言葉を聞いたら確かにそれもハッピーエンドになるのかもしれない。色んな考え方があるなと感じた。

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