嗄鳥鳴夏

真夏に靡く爽やかな涼しい風のように生きたい

嗄鳥鳴夏

真夏に靡く爽やかな涼しい風のように生きたい

最近の記事

ずーっと続けば

きれいな夜空だなぁ。 星も月も雲も。 ちょっと寒いけど。 心地良い。 ずーっと続けば良いのになぁ。 ずっーと。 中1の頃から、変わんない。 今が終わることが寂しかった。 いつか全てが無くなることが怖かった。 消失を繰り返して、生きてきた。 少しずつだけど歩いてきた。 僕はなんのために生まれてきただろう。 僕はなんのために生きてゆくのだろう。 そのうち消えて失うことにも、 慣れていくのかな。 なんにも思わなくなるのかな。 まだ今は。 すずしいな

    • 分かりあえずに

      君とは心から話をしたと思った。 言わずとも分かりあえていると思った。 忘れっぽい僕でも、様々な記憶を思い出せる。 対面でも電話口でも、きっと繋がっていた。 嘘をつかれても信じたかったし、 悪いところより良いところをみていたかった。 笑ったり、怒ったり、泣いたり、 色々な表情を見せてくれた。 でも僕は夢を信じていたいから、 現実を見つめる君とは仲良くできない。 僕は絶対に愚痴を言えないから、 全てを曝け出す君とは分かりあえない。 それでも幸せを願いたい。 何にも分

      • 僕の知らないところで

        僕の知らないところで何かがあって 僕は何て想えばいいだろう 君の知ってるところで何かがあって 僕の知ってるところでは何もなくて 今さっきまで知らなかったんだから、 また元に戻ればいいのかな 知りたくもないのに知ってしまったから、 もう忘れればいいのかな。 ただのお節介かな。 一瞬でも知っていた君が今どうなっていようと、 今の僕には関係ないのかもしれない。 それでも僕は、あの頃を見つめてしまう。 そうして今を見つめているとき、 悔しかったり、悲しかったり、 寂し

        • かぜをみつめて

          風を見つめて、結局ノスタルジーに浸る。 僕は何がしたい。 秋の紅葉が青空に滲む。 時は進んでいる。二度とは戻らない。 でもきっとあの頃のままなんだ。 5年、6年過ぎている。 陽差しが照らしている。 たったの数年間だったけど、どうやら子どもと大人とでは感じ方が違うらしい。 あれだけ無駄にしてきた時間を、これだけ大切に想うことがあっただろうか。 親や先生はそれを経験してきた。 生徒である僕は何も分からなかった。 過去の話だ。 目を瞑っている。 つらいときや悲し

        ずーっと続けば

          おひるね

          大きく息を吐いた。 溜息か、無意識に深呼吸をしたのかもしれない。 ぼんやりとしてる。 昼夜逆転が続いてる。 明日からまた月曜だから、頑張るために。 夜まで起きなきゃいけない。だから寝ちゃだめだ。 でも、ゆっくり目が閉じてる。 さっき、掃除したんだ。 少しだけ友達が部屋に来るから、礼儀だよね。 窓開けててさ、風が吹いたんだ。 そしたら、柔軟剤と、秋の思い出が僕を包んだんだ。 懐かしくてさ、泣きたい気分になっちゃった。 でも、きっとその先には何もないから、

          僕はそうやって大人になるんだ

          子どもの頃に両親がくれたものを思い出した。 どうして忘れていたんだろう。いや、心の奥底にしまっていたのかもしれない。僕でありたいという自我を形成する期間には、要らないと思ったのかもしれない。 とにかく懐かしい。それは今日だけじゃなくて、くれたものの数だけ、思い出す。 日なたのように優しくて、淡くて、暖かくて。 出来れば、ずっと持っていたかった。しまわずに、手や心の中に飾っておきたかった。 過去の失敗や、大変だった日々に、それをあてがいたかった。いつの日かの、その為に、きっ

          僕はそうやって大人になるんだ

          水中

          昔、小学生の頃。夏休み、学童のみんなでプールに行った。 僕は泳ぐのが苦手で、でもそれなりに足が着くような流れるプールで遊んで楽しんでたんだ。 しばらくして、先生が、高学年の僕らに対してだったのかな。僕を見兼ねてだったのかも。 いわゆる25mプール。水深が深い本格的なやつ。 両肩に浮き輪つけて、壁際を伝ってみる?って誘ってきてくれたんだよね。 別に、今考えると危機管理能力の無い先生だったって言いたい訳じゃないんだけど、まぁ、言われるがままに、子どもなんて好奇心の塊なもんで。

          すべて忘れて

          すべて忘れて 真っ白な広大な地へ瞬間移動したとき きっと僕は消滅するだろう それは 今傍にある事実や現象があるからこそ 人は生きる理由を見出せるからだ だから 嫌で仕方のない日も 何もかもを投げ出したいときも きっと僕は此処にいる どうせ僕はここにいる

          すべて忘れて

          夢見る者、夢見ぬ者

          人には義務と権利がある。 しなければならないこと、してもいいこと。 その二つのどちらかを放棄した時、やはり生き辛くなるのは目に見えている。 この世には現実と夢がある。 事実と、理想。 覆しようがない過去を見つめ、取り戻そうとする時、叶えられるかはいざ知らず、希望に満ちた未来に行きたいものだ。 何千回と繰り返した今日、 夢見る者も夢見ぬ者も特に何も変わらずにいる。 僕も君も、 元は同じ空間で話を交わしていたんだろう。 物事には始点と終点がある。 その連鎖に一喜一憂するのも

          夢見る者、夢見ぬ者

          人間関係

          人間は出会うべくして出会った人間としか関係を育めない。 教室、会社、サークル、部活、委員会、家族。あらゆるコミニュティが存在していて、僕らはそれぞれに属している。そこで、集った者たちが出会うべくして出会い、関係を育む。これらは、決まりきったものではない。例えば、顔も名前も知らない相手でも、SNSで偶然同じ興味を持っていたとき、何かの話で盛り上がったとき、彼らは出会うべくして出会い、関係を育んでいる。良くも悪くも、高嶺の花だって側にいれば友達であり、遠くいれば他人なのだ。人間は

          きみのゆめ

          君の夢を歩き回る 僕とは全く異なる世界を知る 君の夢を走り回る 僕は孤独で思わず涙を流す それでも、何も分からず  ついに、目を閉じようとする

          きみのゆめ

          青、青、青

          透明に近い 永遠の空は青い 幼い子どものように 君は笑っていた 青、青、青 人生は儚い 君の記憶が懐かしい 幼い子どものように 気付けば僕は泣いてしまった もう二度と雨は 降らないと言われたとしたら信じたい 晴天の霹靂 それは 果たして僕らに必要だったのだろうか 吸い込まれたい 自由な時間は少ない 淡い世界はとうに 動き始めていた 青、青、青 信号は青い 君の笑顔が懐かしい 幼い子どものように 気付けば君を泣かせていた もう一度君が 愛してると言ってくれたなら会いに

          青、青、青