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ゼロ。何も無いがあるということ

ゼロって偶数なんだろうか?
という夢を見て目が覚めた(実話)
なんだそれ?と思ったけど確かにわからない。
2、4、6と続いてくことを考えると
立場的には偶数だけど明らかに偶数ではない。
これだけ違う。そもそもゼロって数字なのか?
ゼロってなんなんだ。

ゼロと零の違い

天気予報の降水確率の「0%」は
「れいパーセント」と読むけど
「ゼロパーセント」とは読まれない。
これは、算出するとき
1%の位は四捨五入されるので、
降水確率0%といっても、
実際には0%から5%未満の値だかららしい。
零細企業っていう言葉もあるし、
日本語の零はホントにゼロになっちゃった
ってわけでもないみたい。

ゼロって概念はなんかおもしろい。
「無いもの」にカタチを与えることで、
無いものを仮に「ある」として話を進めてる。
これってすごく難しいことで、
日本人はすんなり「無い」を認められなくて
そうは言っても微かにある、
ってなってる気がする。

ゼロという哲学

「無い」は無いんだからそこにないでしょ
無いものをどうやって表すんだよと思う
その気持ちはわかる。
年齢に満何歳と数えで何歳ってのがあるけど、
数えの歳は1歳から始まる。
気持ちはわかる。
だけどそうなると歳は整数の区切りにはなるけど
生まれてからの時間、期間にはならない。

だからと言って
1月から12月の数え方もおかしいんでは
0月ってのを作るべき、というのもなんか変だ。
この場合の1から12はナンバリングだから。

これを
元旦をゼロとして1月をひと月と考えるなら
やっぱり0月は必要、ということになる。
…何言ってるかわかりますか?

無いんだけどそこにある

この「無いにカタチを与える」考え方は
ゼロ以外にも意外にいっぱいある。
見えないけど確かにそこにあって、
それがあることで成り立つもの。

ジャンルが全然違うけど、会話の「間」とか。
お笑いで考えるとわかりやすいんだけど、
話の途中にある何も言ってない時間、
これを「空白の時間を置いている」と考えると
すごく納得がいく。
その「間」は無いのではなく「無いがある」。

人間って「無い」が怖い。
もしくは無駄だと思う。
だからその間を詰めようとする。
隙間がなく詰まってると安心する。
しかし「無い」が無いものは総じてつまらない。
最近のCMとかまさにそれ。

次回の言葉は「ストロー」です。

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