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言葉のことばかり【カタカナ】

ハヤタって何人だ?

子供のころ、ウルトラマンの
ウルトラ警備隊のハヤタ隊員の
「ハヤタ」という響きが不思議だった。

なんか日本人ぽくない。
しかもカタカナだった。

今思えば単純に「早田」なんだろうが、
自分のまわりには
そんな名字の人はいなかったので
漢字をあてることすら思いつかなかったのだ。
(というか子供だったし)

そのわりに隊長のムラマツとか
アラシ隊員なんてーのはアタマの中で
しっかり「村松」や「嵐」になっていた。
いいかげんなものだ。
イデもちょっとだけ不思議だった。
いまお前は井出さんだけど。

…しかも下の名前がなかったんだよね。
(少なくともドラマ上は出てこなかった)

ウルトラセブン(ウルトラ警備隊)でもそう。
キリヤマとかソガとかね。

そのわりモロボシだけは
「モロボシダン」だったりして、
なんでこいつだけはフルネームなんだ?
というか、ふつう主役はフルネームだよね。

なのにハヤタには名前がない…。
そうそう、フジ隊員もフジアキコだった。
しかしアンヌはアンヌだ。
アンヌって名字じゃないよね。
なんともいいかげん…。
日本人じゃなかったのか?

モロボシダンはひょっとすると「諸星弾」か?
なるほど、ぜんぜんイメージが違う。
子供が読めないから
カタカナにしていたのかもしれない。

とするとひらかなじゃなくてよかった。
「もろぼしだん」じゃ弱そうだもんね。
いろいろ考えた末に
カタカナにしたのかもしれない。

今の日本じゃない別の世界、
っていう雰囲気を出そうとしたのかもね。

アムロは名前か名字か?

この手法(?)は後にも応用(?)されている。
ガンダムのアムロレイなんてのも同じやり方だ。

これなんかはさらに
今の日本人ぽくない感を出そうとしている。
ウルトラマンよりもさらに狙いっぽい。

今じゃ安室奈美恵とかいるから
そんなに違和感はないが当時はまったく
漢字を当てることができなかった。
(ボクが知らなかっただけだが…)

これもたぶん「安室零」とかなんだよね。
急に古風になるのがおもしろい。
戦闘機の名前からとったらしい、とか
そういうのは後から知った。
そう言われると古風でいいのかもしれん。

アムロは名探偵コナンの安室とか
妙な具合に発展して、声優がやらかしたり、
まあいろいろ大変だ。

カタカナは第三の文字

こういうカタカナの使い方って、
法則があるようでないようでおもしろい。

カタカナってよくあるのは外来語とか、
擬音とかによく使われる。
コミックなんてカタカナだらけ。
あと「ー(音引き)」もカタカナ。
(たまにひらかなでも使うがちょっとキモい)

法則があるとしたら、漢字とひらかなで
表せない、表したくないものに
使うって感じがする。

第三の文字だよね。その他感が強い。

まあ成り立ちから考えてみても、
最初にあるのが漢字で、
それを崩してひらかな。
それでも足りないときにカタカナ。
そんなイメージがある。

カタカナは「片仮名」と書く。
「かな」がそもそも「仮」で、
カタカナはさらにその「片」なわけで、
こりゃかなり地位が低い。

と言いつつ、自分の日常を考えると
カタカナの地位は逆に高くて、
同じ言葉でも
強調したいときカタカナにしたりする。

綺麗とキレイでは速度が違う。
びっくりはあまり驚かないがビックリは
かなりびっくりする。
カタカナは「ここぞ」感が強い。

そう考えると漢字もひらかなも脇役だ。

次回の言葉は「非常」です。

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