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KUSANAGI × WEXAL ハンズオンに行ってみた

昨年11月のWordCamp Tokyo 2019にて、「KUSANAGI × WEXAL」「AIで高速化」と書かれたカードを配っているブースに出会いました。

KUSANAGIは「超高速WordPress仮想マシン」として名前はよく聞きます。
WEXALは初耳でしたが、サーバー側のプラグインによって、リソースを最適化して出し分けることで高速に表示させる技術とのことでした。
何をどのように…の部分に関しては、AIが最適な戦略を立案してくれるとのこと。

PST概念図


WEXAL Page Speed Technologyの構成より引用

サーバはKUSANAGIで高速化、コンテンツはWEXALで最適化、この2つを組み合わせることで「Webサイトが速くなる」という仕組みのようです😊

※WordPress以外のCMS、静的サイトでも動くそうです!

まずはハンズオンに参加

「AIで高速化??」ということで興味がわいたので、ハンズオンに参加しました。仮想環境のVirtualBox + vagrant上でWordPressを構築し、実際にKUSANAGI × WEXALでWordPressサイトを立ち上げました

開催場所がプライム・ストラテジー株式会社のミーティングスペースということで、めっちゃキレイなオフィスビルで内心ビビったのですが、ミーティングスペースではとてもウェルカム&フレンドリーな雰囲気で迎えてもらえて安心しました。笑

用意されているコマンドをポチポチ打ち込んでいくと、スムースに構築できました。
すでにKUSANAGI上で動作しているWordPressサイトを持っている場合は、そのサイトで試すこともできるようで、当日も自分のサイトで試している方がいらっしゃいました。

初期状態のWordPressで中身は空っぽですし、私のマシンも元々まあまあ速いので、その威力をフルに試すことはできなかったのですが、導入の流れ全体を確認できてよかったです。

WEXALにおまかせ

WEXALで良いと思った点は、元のシステムやデータを改変せずに、HTMLやJavaScript、CSS、画像を最適化できることです。
サーバがブラウザに返すリソースの文字列を、最適化済みのリソースを指し示す文字列に置換することで、リソースの出しわけを行っているんですね。

URLにクエリパラメータ(?pst=off)をつけてアクセスすれば、最適化していない元のリソースを確認できますし、何か予期しないことが起きた場合はWEXALをオフにするだけで、通常のWordPressサイトに戻せます。
デバッグも簡単ですね。

何をどう最適化するかに関して、特に指示がある場合は、設定ファイルで調整可能です。
※先日、WEXALのドキュメントが公開されました!

お金のはなし

個人サイトであれば、KUSANAGI Premium Edition が動くサーバを契約した上で、無償のパーソナルライセンスを導入すれば、サーバ費用のみでWEXALを導入できます。

企業・商用サイトの場合は、同様に Premium Edition が動くサーバを契約した上で、 Premium Edition のライセンス費用として、毎月コア数に応じた費用(1コア3万円〜)が必要です。

…どうでしょう。笑

用途によってサーバ選びの基準は変わりますが、そもそもKUSANAGIが動くサーバは、個人の趣味で契約するにはハイグレードなほうのサーバにあたると思っています。月3千円くらいからでしょうか?

※ちなみに私は CORE SERVER の CORE-MINIを契約していて、月に約198円です…。表示確認用のテストサイトをおいたり、アクセスの少ないサイトを置くために契約しているので、特に困っていません。

どんな人にオススメ?

現状で KUSANAGI Premium Editionが動くサーバを契約している個人の方は、金銭的な負担なく導入できますので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
ハンズオンに参加すればサクっと理解できると思います。

企業でも、リソースの最適化に関して、作業人が毎回手動で調整・コーディングする手間を省ける、教育する手間を省けると言うメリットはあると思いますので、その点を考えれば、価値ありと感じました。

追記:
思い出しました。「KUSANAGI MAGZINE」はWEXALを導入しているとのことでした。?pst=offが効くことを確認しました(笑)
「WEXALが動いている状態が見たい〜」という方は、「KUSANAGI MAGZINE」にアクセスしてみてください。

後日「KUSANAGI × WEXAL を Google Cloud Platformで試してみた」を書く予定です👾→書きました


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