見出し画像

京都サラブレッドクラブ 2023地方募集馬3頭 評価 歩様動画追記済(7/3)

京サラが念願の地方馬主資格取得ですね、
山上代表の言葉通りダート馬主体の京サラにようやく両翼が生えそろい、京都サラブレッドクラブ完全始動!! となりそうで大興奮の会員さん(私もですが)も多いのでは(笑)

24年度の募集も迫ってきたこのタイミングで
3頭もの即戦力馬を出す代表の太っ腹さ(用意周到さ?)にも舌を巻きましたが、
なんとなんとリストに今年は募集無しか…と諦めていたアンドトゥモローの産駒がいるではありませんか!
このタイミングを見越して温めていたのだとしたら代表は相当な策士ですね(笑)
改めまして
新規募集馬は
ピクニックランチの2022
アンドトゥモローの2022
ネオザスティングの2022
なかなか個性的な3頭が揃ったのではないかと思います。
1次募集と同様に牝系に面白みのある馬が多く、
血統マニアは喜びそうですね(笑)

ではでは、募集馬評価に参りましょう!🐎

評価順

A   🤩出資!!
B   🧐出資候補
C   🤨様子見
D   😞見送り

(出資はご自身の判断の元でお願いします🙇)

ピクニックランチの22

性別 牡馬
父  エポカドーロ
母  ピクニックランチ
母父 キングズベスト
生  2022/4/22
生産 村上 進治
所属 兵庫・柏原 誠路

体高 157cm
胸囲 178cm
菅囲 20.0cm
体重 428kg

母   8歳
番   3番仔
祖母  重賞✖️
いとこ 重賞✖️

母ピクニックランチは社台F生産、420kg台の小柄な馬で現役時代は芝ダートの短距離マイルを4戦し、
中山芝1600m 12着+1.4秒
東京ダ1600m 15着+2.5秒
新潟芝1000m 7着+0.3秒
中山ダ1200m 16着+4.8秒
と、競走馬としては能力を発揮できないままの引退となりました
上に浦和1勝のユウユウピクニックがいますが18戦して掲示板はわずか3回
2番仔は未出走であり、今の所目立った産駒というのは見当たりません
母年齢8歳の3番仔というのは母の活力も十分で
狙いどころではありますね
二代母サンデーピクニックが異色の経歴の持ち主で社台F生産のサンデー産駒ながらフランスでデビュー、G3クレオパトル賞を勝利し英オークスも4着と堂々の結果で帰国、
その英オークス1着馬のラムルマはその後愛オークス、ヨークシャーオークスとG1を3連勝、英セントレジャーでも2着、翌年のヨークシャーオークスでも3着に入るなど歴史的名牝として活躍、
そして同3着のザフラートドバイも後にG1ナッソーステークスを勝つなどハイレベルなメンバーの中での大健闘でした
帰国後は勝ち鞍こそ2勝にとどまったものの
クイーンS3着、マーメイドS4着と重賞戦線でも活躍し、フサイチエアデール、トゥザビクトリーらと好勝負を繰り広げました

父は新種牡馬エポカドーロで産駒は今のところ地方で4頭がデビューしていますがまだいずれも勝ち鞍はありません
エポカドーロ自身は2歳10月にデビューし3着に敗れるもその後2連勝、スプリングS2着ののち、7番人気の評価を覆し皐月賞馬となりました。
続く日本ダービーでも2着に好走しますが以後は馬券内すら無く、早熟気味の種牡馬と予想されます
血統的には
欧州の2100mを勝った母母サンデーピクニック
凱旋門賞2着の父父オルフェーヴル
この2頭が合わさり非常に重厚な気配が漂いますね、エポカドーロが勝利した皐月賞も稍重の馬場でしたし、オルフェーヴル産駒全体の成績を鑑みてもスピード全開といった父系ではないでしょう
地方募集ですが札幌や函館など洋芝のレースも見てみたかったところです

カタログ写真を見てみましょう
・筋肉量が少ない(マッチョではない)
・胴は詰まり気味で首が長い
・繋ぎが長く寝ている
といった所が特徴的ですね
馬体的には芝の中長距離で走りそうな馬、といったイメージでダートの短距離がメインになるダートだと、うーん…といった感じです
そして気になるのが馬体重
ダートで420kg台ではどうにも上級で活躍できるビジョンが見えません、
そして
父エポカドーロが490kg台
母ピクニックランチが420kg台
現状の馬体重から鑑みるに、奮わなかった母の方に似てしまっている可能性がありそうです。

歩様動画が掲載されたので追記します
ギクシャクとしていて連動性、スムーズさに欠けますね
クビの使い方も良くないです
歩様は高評価できないですね

総合評価は
D😞
見送りの評価です
ただ脚元に悪い所はなさそうですし体重428kgに対して菅囲が20.0cmとしっかり確保できているので能力さえあればケガなく長く活躍できそうな雰囲気はありますね、立ち姿もバランス良く綺麗です。


アンドトゥモローの2022

性別 牝馬
父  トゥザワールド
母  アンドトゥモロー
母父 ハービンジャー
生  2022/4/29
生産 村上 進治
所属 兵庫・柏原 誠路

体高 160cm
胸囲 180cm
菅囲 19.0cm
体重 442kg

母   10歳
番仔  3番仔
祖母  重賞◉
いとこ 重賞○

母アンドトゥモローは社台C白老F生産
中央地方と合わせて20戦を走りました。
門別で2勝を挙げ、中央でも3着1回、掲示板5回と競争能力が全くなかったわけではなさそうです
姉に中央7戦で5着が1回、金沢に移籍後8勝を挙げているホイッスルベイト
昨年の京サラの募集馬で先日登録抹消となった
アドマーニがいます
アドマーニの登録抹消は残念でしたね…
昨年は結局入会に至らなかったので見送ったのですが歩様がかなり良さそうでひっそりと期待していた馬だったんですが…
オルフェーヴルと同血のリヤンドファミユですから奥手なダート馬だった可能性は十分にあったわけで、せめてダートを数戦試してみて欲しかったですね、
馬格に恵まれた馬ではありませんでしたがしっかりとした牝系があり身体能力を感じさせる歩様でしたので地方では十分に活躍できる馬だとまだまだ期待しています
ではその"しっかりとした牝系"を確認してみましょう
母母キストゥヘブン
競馬ファンになら説明不要でしょう
2006年の桜花賞馬にして
フラワーC  (G3)
京成杯AH   (G3)
中山牝馬S  (G3)
と重賞を4勝し、
京王杯SC 2着          (G2)
ヴィクトリアM 4着 (G1)
オークス 6着   (G1)
秋華賞  6着   (G1)
などなどG1戦線でもコンスタントに結果を残した名牝です
ファミリーにも
京成杯AHの勝ち馬で重賞馬券内5回を数える
タイムトゥヘブン
2勝馬ながら2-7-9-2-3-6
と、29戦中18戦で馬券内に入り23戦で掲示板に入着し、累計獲得金1億円を突破した善戦ホース
ガロシェ
11年度産駒のアヴェクトワからは重賞で何度も穴を開けた
ヒュミドール
が生まれ孫世代からも大物が誕生しています
活力のあるファミリー出身で母年齢10歳時の3番仔と母の活力もピークを迎える頃
このバックボーンの馬が440万でいいんですか?
😳
父はトゥザワールド
種牡馬としてはあまりピンと来ませんが
エリザベス女王杯1着
ドバイWC          2着
オークス    2着
有馬記念    3着
フェブラリーS    3着
桜花賞     3着
芝ダート問わず活躍した名牝トゥザヴィクトリーの産駒で、全兄に2年連続で有馬記念3着の
トゥザグローリー
がいるスーパーファミリーです🤯
アンドトゥモロー2022の血統表の2列目には
キングカメハメハ
トゥザビクトリー
ハービンジャー
キストゥヘブン
とG1馬がズラリと並ぶことになりますね
このバックボーンの馬が440万でいいんですか?
😳(2回目)
更に遡ると
キングマンボ
サンデーサイレンス
ダンジグ
トニービン
ノーザンテースト
近代競馬の基礎を作った大種牡馬達の面々が登場します
血統だけで見ると大化けしてもおかしくないような超超良血馬ですね
ただトゥザワールド産駒の牝馬は中央での勝ち上がり率が23.0%
地方募集馬に中央の勝ち上がり率を持ち出すのはナンセンスな気もしますが、それでも勝ち上がりが4頭に1頭以下というのは寂しい数字に写ります
軽く前述しましたがアンドトゥモロー2022の父母トゥザヴィクトリーはピクニックランチ2022の母母
サンデーピクニックと鎬を削った馬であり
ピクニックランチ2022の父父オルフェーヴルは
アンドトゥモロー2021(アドマーニ)
の父リヤンドファミユと同血にあたり、何かこの2頭には因縁めいたものを感じます
揃って京サラ地方ファンドの旗揚げとして切磋琢磨して欲しいですね

話が逸れました🙇‍♂️
カタログ写真を見てみましょう
・筋肉量が少ない(マッチョではない)
・前傾気味でトモに力感があまり無い
・繋ぎは長めで立っている
というのがパッと見の感想ですかね
全体的に筋肉質ではありませんしトモも小さく見えますね…
芝のマイル前後で見てみたい馬体です
現在の菅囲は19.0cmで体重は442kg
牝馬ということを考えるとアドマーニよりは大きく出ましたね
ただそれでも馬体の大きさでアドバンテージを取れるほどの大きさにはならなそうです
できるならもう少し様子見したい所ですが…
時期から考えてもどこまで様子見できる余裕があるのか…
血統のロマンは凄いものがあるので出資したい気持ちは強いのですが血統&馬体と舞台とのギャップを感じてしまいます

歩様動画が掲載されたので追記します
クビの使い方が少し気になりますね
前後の動きもバラつきがありますし、飛節が伸びないのも気になります
左トモの筋肉も硬そうです
歩様はアドマーニの方が一段上でしたね
個人的に待っていた馬ではあるのですが
総合評価は
C🤨
様子見ですね
少し成長を待ちつつ即満口になるようなら諦めようかと思います
いやでもやっぱり欲しいなぁ…

ネオザスティングの2022

性別 牡馬
父  ラニ
母  ネオザスティング
母父 タニノギムレット
生  2022/1/17
生産 高橋ファーム
所属 名古屋・角田 輝也

体高 165cm
胸囲 186cm
菅囲 20.0cm
体重 497kg

母   14歳
番仔  7番仔
祖母  重賞✖️
いとこ 重賞✖️

ネオザスティングは24戦で1勝、3着が2回
掲示板が6回
募集馬3頭のうち唯一中央勝ちのある母の産駒です
兄姉達の成績が寂しいですね…
上は6頭全てデビューしているのですが
73戦5勝のサマーフィールド
31戦2勝のルレット
以外に勝ちはなく共に地方での成績になります
繁殖としての活力もじわじわと落ちてくる頃合いなのでどれだけ近親の不振を覆せるか…
2代母プラチナキャストの産駒も中央1勝のワンダフルキャストが最高実績で奮っていませんね
更に遡れば
プライムステージ→ダイナアクトレス
という名牝に繋がる牝系ではあるのですが…
直近2世代については語ることも無いですね…
父はUAEダービーを制し、米三冠に駒を進め
プリークネスS 5着、ベルモントS 3着と超ハードスケジュールの米三冠を皆勤、掲示板に2度輝いた
ラニ
現在の京サラの準エース、バトゥーキの父です
山上代表の忌憚のないコメントにもあったように
本当に当たり外れの大きい種牡馬のようで
多くない産駒の中からカペラS1着、クラスターC1着のリメイクという大物を輩出してはいますが
中央の牡馬産駒の勝ち上がり率は驚異の
17.5%🤮
5頭に1頭勝ち上がれるかどうかという非っ常に
厳しい種牡馬です
ただ逆に言うとタイムリミットの厳しい中央よりは地方の方が気長に成長を待てるかもしれません

カタログ写真を見てみましょう
・筋肉量豊富(マッチョ💪)
・トモに容積があり胸前の筋肉も豊富
・腹袋が立派でパワーありそう
・繋ぎは短めで立っている
これは…めっちゃいい!(笑)
皮膚も薄く見せますし何よりパワーが漲ってます
立派な腹袋と平尻の大きなトモはタピット由来のものかブライアンズタイム由来のものか
繋ぎも短く立っておりどこからどう見てもこれはダートの馬でしょう!
体高もあり500kg近い雄大な馬体を誇ります
ヨロも張りがあっていいですね

歩様動画が掲載されたので追記します
動きはバラバラで安定しませんね
後ろ足の間口も広く、これでは力が外に逃げてしまうのでスピードに乗れません
ただやはり馬体はいいですね、筋量骨量ともに豊富ですし、毛ヅヤも非常によく見えます
地方ならある程度馬体のポテンシャルだけでやれてしまうのではないか?と思えるほどの馬体です

評価としては
C🤨
様子見、の評価になります
正直この馬はノータイムで見送るつもりだったのですがこれだけの馬体となると即切りは躊躇われます
近親成績、母の活力なども考えるとかなり見送り気味の様子見にはなりますが…
コメントなどにも注意しつつよほど良さそうなら、ですかね

まとめ
ピクニックランチ22   D
アンドトゥモロー22   C
ネオザスティング22   C

アンドトゥモロー22はもう少し成長してくれば面白そうですね、ネオザスティングのパワー満点の馬体も惹かれるものがあります
これで22年産の募集馬は総勢28頭になりました😳
最早中堅クラブと言ってもいい規模です(笑)
近年の地方のレース賞金増加に加えダート路線も整備されてきましたし、京サラの今後が楽しみですね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?