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2017年8月の記事一覧

君の魔法を信じているのは楽しい
真夜中に密かに降る雨のこととか
停滞する現世にはいつも未練がないの
何度生まれ変わっても魔法はこの手の中に
君の魂のひとかけらで
命の色が変わる

肌に染み込んだストレスを
空を睨んで脱ぎ捨てる
あたしの正しきプライドが守られないのなら
ここに身を置く必要がない

誰のものにもなれない弱さを責められて
仰いだ、雨雲に夢を奪われる

毎日夜が息絶えるから
夜明け前が一番暗い
何にも順位がつけられないまま
記憶を逃しながら

ずっと朝を待ってるわけじゃない
私には見分けもつかない
手に入れたら諦めるよ

知らなくても
覚えてなくても
側にいたい

願いが叶わなくとも
何かを永久に失っても
側にいたい、

いつかあなたが言った
あたしは銀色に似ている
あんなにやさしくなれない

予測変換からビジネスの匂いを消す
美味しいの残しておいて

でも、君の旬はもう過ぎた

眠れないほど楽しくて
何のために生きてるか
見えないふりをした
だから雨が降る

汎用性高いから
私じゃなくていいはず

君はいつも自分を犠牲にしたがっている
全部夢物語、当然御見通し
本当のことを知ってほしい
でも永遠に知らないでほしい

君の夢物語を守りたい
君も同じ
この夢には続きがない

完全体の情緒には
すこしの歪みもない

私は私だけで
もう付け入る隙もないほどに気高き生き物

誰も私にさわれない
私は誰も許せない

前世で、未来で、交わした約束
まだ知らない、でも今に思い出す

薄雲が重なって影を落とす
サルスベリを横目に
すれちがういくつかの人生
こんなに近くにいても
呪いはかからない

君の見解を聞かせて
弄んで勝手に飽きて
本当に酷いのはどっちだと思う?

信じていたら時がたって
限界を感じている
まだ決着はついてない

胸の奥に指先に
些細な仕草に潜んでいる魔法
私が私でいる限り
それはいつでも

手に入れたって満たされないと分かっていても
劇薬は未だに
私の中で精製され続ける

君の指からはじまる
さざなみ寄せる
この肌を脱いで

意義も意味もいらない
潔癖のうさぎ
天邪鬼に首を絞められて
なんにも言えずに終った夏