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頼りにしていたアレをやめた

娘、4ヶ月。
7.5キロ。
ベビーカーや新しい抱っこひもをメルカリで購入。
ベビーカーは、これまで選ぶのがめんどくさいという理由で逃げ続けていて、娘の重さに耐えられなくなりようやく向き合った。

あかちゃんホ○ポでベビーカーの説明を一から十まで聞きまくり、
「なるほど!よくわかりました!ありがとうございます!」とお礼を言って帰宅した。
あーたぶんこの人、帰ってメルカリで探すんだろーな。と思われただろう。

最近メルカリが流行りすぎていて全体的に正規店の売上落ちてるとかってなんかの雑誌で読んだ。そりゃーそうだろうなぁ。

とか思いながら、わたしもメルカリにハマっている。
結局ベビーカーは定価の半額、首すわり以降のメイン抱っこひもは、定価の4分の1の値段で落札(?)。よっしゃー。
メルカリさいこー。

なんだ、頼りにしていたメルカリやめたって話かよ。

という流れをばっさり裏切って、
4ヶ月の娘と挑戦したのは、
『脱★添い乳』です。
メルカリはただのプロローグなのでした。

○そいちち○

添い乳ってなに?というあなたに。

これです。寝ながらおっぱいを出して赤子に吸ってもらうという、睡眠欲に勝てないおかあちゃんに最適な授乳法。

窒息の恐れがある、と言われますが、コツを掴めばまぁ大丈夫とわたしは思っています。

うちの娘は置くと泣くタイプで、これじゃわたし休めねーよ。。と思ったところからうちの添い乳物語は始まった。

・昼寝したいけど赤子が泣く。
・寝て欲しいのに、赤子寝ない。
・だっこでは寝るとわかっているが、疲れてて出来ない。
…こんなとき、添い乳という術は最強なのである。
乳を長々と吸っていれば(うちの娘の場合)だいたい寝る。
しかも、だっこでの授乳と違い、『置く』という一手間が無い。たかが一手間。されど一手間。添い乳は慢性的な寝不足かあちゃんの強い味方なのだ。

○だがしかぁぁぁぁぁあし!!!○

赤子は、成長するのである。
どういうことか。

・添い乳を待つようになる。
布団の上に置くと、「まってましたー!」という顔で、わたしを見つめ、足はバタバタ。
超かわいい。でも。これ完全に依存症。。

・添い乳なしでは眠れなくなる。
「おっぱいがないとねないんだからね!」
と、かたくな。
もちろん、おっぱいが無い人、出ない人、ていうか母親以外の人にはおっぱい出せとは言いませんが、
「おっぱいないなら、せめてだっこでよろしく。」と強気です。
とにかく、もう誰にも手がつけられないほどぎゃーぎゃー泣きます。
1度、試しに泣かせてみるかーと思って様子見てたら、1時間半泣き続けて大人が根気負けした。ああこわい。
人間の学習能力っておそろしい。ぶるぶる。

こんなわけで、ここ1ヶ月ほど、
このままじゃダメな気がする…とうすうす感じながらも、
まだ小さいからいっか♡と甘えていたわたしたち。いや、娘は関係ないか。わたしです。わたしの独断です。

○しかぁぁぁぁぁあし!!!○

最近いよいよ娘のおっぱい依存が重症化。
添い乳して、寝たー!と思って部屋を出て、
5分後に泣かれる。
そして、添い乳して、よし、今度こそ寝たー!
と思って部屋を出て、
10分後に、泣かれる。
こんな感じになってくると、添い乳が全然楽じゃない…。
というかむしろ、おっぱい依存にさせてごめんなさい。
自分のせいなのに、何度もおっぱいを呼ぶその声にいらいらしてしまい、もうこれ何のためにやってるの状態になったので、ついについに、添い乳を卒業することに決めた。

○初日、2日目はひとんちで○

さて。添い乳卒業に重要なのは初日である。
タイミングをうかがっていると、たまたま娘と泊まりに行った頼もしいお友だちの家で、
「まぁいつか寝るでしょ!泣くのは運動だから!」と言ってもらえて、
1時間泣いた娘。
その間わたしは「まだ泣いてるね〜」と言いながら、お友だちとおしゃべり。
実はこのお友だちは、尊敬している人生の大先輩で、「大丈夫、大丈夫」とわたしを励ましてくれた。

1時間大声で泣きわめいた娘は、ついに疲れ果てたようで、朝までぐっすり就寝。
朝まで通して寝たのは初めてだった。
なんか感動。(わたしの胸はぱんぱんに張ってしまったが)

2日目は、義実家で。
義両親、孫の泣きにはめっぽう弱いので、あらかじめ頼んで夜7時に散歩に出てもらう。

たっぷり授乳をしたあと、添い寝でトントン。

ギャアアアアアァアアアア

…うん。やっぱ泣くよね。

しかし、30分後、就寝。
この後は3時間おきにおっぱいを欲しがるも、布団に置いたらあっさり眠る。

そして3日目。
ついに自宅。
お隣さんに迷惑かかりませんように。。
と願いながら、布団に置いてみた。

シーン。

あれ?
寝た?

…すっっげーーーー!!!!
え、すごくね?すごくないですか?
うちの娘、天才か?(それは無い

こうして、あっけなく、添い乳を卒業していった赤子であった。

子どもの学習能力って、すごいなぁ。
見習いたいっすよ。

○添い乳卒業に重要な環境設定○

はっきり言っても言わなくても、この度の添い乳卒業は、わたしの実績ではない。
ねんねトレーニングの本を貸してくれたり、1時間も泣きわめく赤ちゃんを一緒に見守ってくれたり、わたしの決意に協力してくれたりした周りの人々のおかげだ。

夫は、というと、娘の泣きに100パーセント耐えられないので、そもそもこの物語に登場していない。登場すると、添い乳留年させるおそれがある。
しかし彼を除外したのは、わたしにとっても、娘にとっても、夫にとっても正解だったと思う。

わたしの場合は、1人ではなく、いろんな人を巻き込んだおかげで、娘もわたしもストレス無し。環境は、非常に重要なのです。

○「早くおっぱいやめないと子どもがかわいそう」な状況の裏側○

ご近所迷惑の不安、同居人への配慮、自分の覚悟、子どもへのいろんな感情、などなどがついてくるおっぱい問題。
添い乳以外にも、卒乳にまつわる悩みごとの話はよく聞く。

最近では少なくなってきたとは言え、いまだに保育園で、おっぱいやめてない家庭に対して「そろそろおっぱいやめたほうが…」なんて雰囲気が漂うことがあるんだけど、基本的に子育ては、他人があれこれ言えることではない。
というのはね、何かしようとするには、環境がめちゃくちゃ重要で、その環境設定が出来るか出来ないかというところで、家庭それぞれに差があるんだと思う。

保育園側は軽い気持ちで
「子どもがかわいそうと思って親が負けてちゃだめ!」とか「いつまでおっぱい吸わせてるの!逆に子どもがかわいそうよ!」とか言ったとして、じゃあ保育士さん、うちに来て一緒に1時間もしくはそれ以上泣きわめく子どもに付き合ってくれますか?
お隣さんに「今日から添い乳やめるんでご迷惑おかけします」って挨拶してくれますか?
泣き声を聞きながら、わたしと一緒に「大丈夫よ〜」って言いながら、たわいもないおしゃべりに付き合ってくれますか?
なんなら、1日だけでも仕事休ませてくれますか?

それが出来たら苦労しないけど、そんなこと出来ないだろう。保育士が夜間お家に行くことだって、やっぱり無いだろう。

そこまで言わないにしても、誰かに頼んで協力してもらえるような環境は必要だ。

おかあさんは、いつも何かを気にしている。

子どもの体調や、機嫌。
夫のスーツの状態に、夕飯。
ご近所さんとの挨拶。
スーパーの、安売り。
予防接種や、離乳食。
洗濯や、掃除。
保育園のことや、自分の仕事のこと。

母親になって痛感した、
おっぱい問題の難しさは、
「母親の覚悟」と一言で片付けられそうになりながら、複雑な要素が集まって出来ている。

頼りにしていた添い乳をやめた。

これからは、乳ではない誰かに頼れる。

全てのおかあさんに、ヘルプを出せる環境がありますように。
保育士が、おかあさんにもっともっと寄り添えますように。

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