デモの最前線でYOU TUBEを撮影した日本人大学生はバカなのか?

タイ反政府デモ、コロナ対策巡り首相の辞任要求 警察と衝突
https://jp.reuters.com/article/thailand-protests-idJPKBN2FH00Z?feedType=RSS&feedName=special20

連日デモが続いており、私もよく通っているディンデーン交差点の交番が燃えたりと炎上していますね。
「どうして、あの場所でデモをするの?」と疑問に思ってタイ人スタッフに聞いてみたら「近くに首相官邸があるから。」と。
なるほど、、、家の近くで騒がれたらたまったもんじゃないですね。(きっとそこには首相はいないと思いますが)
このデモ(モブ)の騒動の行く末は在タイ日本人としては気になるところではありますが。。。


週末の日曜日、ある一本のYou Tubeが在タイ日本人界の中で衝撃を与えました。
在タイ日本人大学生が先週の警官隊との対立が激化するデモの最前線に行き、動画を撮影してくるというものです。
その際、催涙スプレーを受け「顔が痛い、目が痛い」という映像が流れます。(興味がある方は探してみてください)

「学生時代って」と敢えてそういう言い方をしますが、ある種のジャーナリズムが自分に芽生えたり、世の中に対してどれぐらい自身のバリューを発揮できるのかという好奇心、挑戦したいという気持ちになるのはわかります。私も学生時代は同様の気持ちになったことはあります。

日本でも東大安田講堂事件があったように、学生(若者)がすごく社会に対してエネルギーを持って行動に起こしたりする。
(最近だとシールズの国会議事堂前のデモ活動とかが記憶には新しいでしょうか) そういう年頃だったりするわけです。

本件の彼はタイ在住の日本人学生というカテゴリーに属し希少性があがってしまうため、ジャーナリズム精神に拍車がかかったのでしょう。

が、しかし。
やはり勘違いしてはいけないのが、万が一紛争に巻き込まれゴム弾が当たり失明した場合、自己責任とはいえ、日本政府に迷惑がかかるということ。戦場記者?日本人傭兵?が中東で捕まり、日本政府に身代金を要求。身代金は支払われず処刑されるといったことも記憶には新しい。
そこまで過激なことにはタイ警察側もならないと思うが、ここは海外。何があっても驚きはない。自己責任という言葉だけでは済まされないことも発生する。

また、彼の感想が「痛い」「ひどい」「かわいそう」「殴られたら痛いので、自分は人には殴らない」という感想にも稚拙感が漂う。
(うん、だよね!w 小学生でも同じ感想言いそうw そりゃ殴られたら痛いし、誰も痛い思いをしたい人はいないよね!と思う。
個人的にはせっかく撮影するのであれば、デモに至ったタイの政治的背景、警察側の想いなんてものがあってもよかったかもしれない。←アドバイスw)

私の興味関心事項としては警官隊の中にも「実は自分もデモをする人たち派なんですよね〜」と思っている人がいるのではないかと。
そういう人たちってどんな心境なのかが気になる。もしくは「抗議活動なんて言語道断ふざけんな!!」と本当に全員思ってるのかな。とか。
(仮に思っていても教えてくれないと思いますがw)

話を元に戻し、「タイの平凡で平和な日々を願って」と発信をするのであれば、もっと違うやり方はあるのではないか。
近隣の建物の中から撮影するとかね。デモ主催者のインタビュー動画とか。
(あと、平凡で平和な日々っていう表現にも私は違和感を感じますけどねw 平凡?って。w まあいいんですけど。w)

今回の在タイ日本人学生の行動に関しては賛否両論あり、多くの否の部分がSNSを賑わしているし、多くの大人は「否」と感じると思いますが、
一点何も縛れるものがないが故の「行動力」に関しては私は賛を投じたい。

(学生という特に大きな責任もない、怒られる人(嫁)もいないから出来るんでしょうね。もし私が参加して怪我したり、逮捕されたりしたら会社から褒められることはなく、めちゃくちゃ怒られて、下手したらクビ案件です。自らそんなリスク犯せない。。)


PS: 「傭兵 日本人」でググっていたら実際に日本人で戦地へ傭兵として20年近く戦っていた方の東京経済の記事を見つけました。
興味のある方は下記からどうぞ。(人それぞれやな。という印象です)

56歳・元日本人傭兵の何とも壮絶で快活な半生 20年近くミャンマーなどで命を賭け戦ってきた
https://toyokeizai.net/articles/-/396034?display=b

サポートして頂ければタイの恵まれない子どもたちの施設に寄付したいと思います!その活動もまた報告させて頂きます! 先日は使わなくなったオフィス用の椅子約30脚を施設に寄付さえて頂きました!