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『もぐらのモールの美味しい配達員』 クリアしました

 モールくん、健気で可愛い……!

 タカラッシュさんのブラックレーベル、福岡市地下鉄の周遊謎解き『もぐらのモールの美味しい配達員』。ずっとやりたくて、すでにプレイ済みの友人からも「さとみんさんぜったい好きだと思う!」と言われていたのですが、ぐずぐずしているうちに、何とこの3月いっぱいで終了というアナウンスが来てしまいました。

 わーんわーん土日はもう全部予定が入っちゃってるムリだよぅ(´;ω;`)と泣いていたら、憐れんだ軽鴨の君(つれあいの仮名)が色々予定をブルドーザーの如く調整してくれて、何とか一泊二日の弾丸日程が叶いました。ありがとう、そしてありがとう(涙)。

 という訳で、完全にこの謎解きのためだけの福岡旅行となりましたが、とても素敵な謎解き時間を過ごせました! ぜひ続編とか期待したい……!


とにかく可愛いもぐら

  • この謎解きの最大の魅力は、福岡市地下鉄の各駅を「国」に見立て、その国を食べ物を配達してつなぐ「モーラーイーツ」というお仕事に励む、健気なもぐらのモールくんです。
    食べ物の配達を一生懸命頑張ってお客さんやお店から評判がよくなると、だんだんランクが上がって、使えるバッグが大きくなるという、アレな訳ですが。
    真面目で思いやりのあるモールくんに対して、効率重視の強力なライバルが現れるというストーリーラインは、実に今日的なテーマだと思います(笑)。

  • 福岡市地下鉄は、駅ごとにすごく綺麗なオリジナルマークが設定されているので、確かに「小さな国」みたいなイメージにぴったりです。そのマークが謎解きに色々効いてきたりするのがまたニクイのだ。

  • モールくん以外の登場人物も何とも言えず愛らしくて、世界観が統一されています。福岡市地下鉄が本当にもぐらの作った配達の道みたいに見えてきます。
    ストーリーの良さと、世界観が周遊場所の魅力と融合しているこの感覚は、タカラッシュさんの周遊謎解き(特にブラックレーベル)の醍醐味ですね!

  • ラストの展開は、ある意味では予想できるものですが、個人的には「そ……そういう路線か!(笑)」と感じまして、実に味わいぶかかったです。これもまた、意外と今日的な問題提起というか(笑)。

キットのデザインも可愛い

1日乗車券が、こんな可愛い社員証デザインなんですよ!
  • キットがまた、素敵なんですよ。世界観の完成度の高さには、今回キットの良さが大きく貢献しています!

  • デザインが綺麗で紙も折りやすいのはもちろんのこと、出てくる小道具が、1日乗車券始め雰囲気がいいのです。
    そして、雰囲気がいいだけでなく、謎解きでちゃんと使います! 全て使い切る感じなので、最後の謎まで行くと気分がいい! 色々なアイテムに添えられたフレーバーがストーリーとちゃんと絡んでるので、没入感が途切れません。

謎は意外に解きやすかった

  • タカラッシュさんの表示した難易度は★4なのですが、他のタイトルと比べて、かなり解きやすい印象でした。
    簡単とか手応えがないという意味ではなくて、「ミスを誘発するような意地悪なひっかけがない」「伏線がしっかりしているので閃きやすい」「工作がめげるほど複雑怪奇ではない」という感じです。なので、考えれば解けるはず!と思えて気持ちが途切れなかった。
    今回われわれはノーヒントで解き切れました。謎解き慣れしてない人は、ヒントを見ないと難しいかも知れません。

  • エンディングも1種類なので、「ここに進むとトゥルーエンドに行けないのでは」みたいな疑心暗鬼もないです(笑)。安心。

  • 駅によっては周囲に座れるようなカフェがあまりないところもありましたが、皆無という訳ではないので、その気になればすぐ座れます。その点もラクでした。

 全体の世界観がしっかりしていて、しかもその世界観が謎解きの対象となる存在(この場合は福岡市地下鉄)とちゃんと融合していて、ほどよい疲労感の後に素敵なエンディングを迎えてにっこり微笑んで終われるという、周遊型謎解きに私が求める要素が全て詰め込まれた作品でした!
 3月で終わってしまうのは本当に残念ですが、できたらまた続編とか作って欲しいなぁ。その時は、今回食べられなかった豚骨ラーメンを食べてみたいです(笑)。
 あ、博多うどんはいただけました! 柔らかくてやさしいお味! あと櫛田神社の焼き餅も美味しかったです! ブラタモリで観た!とテンション上がりました。

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