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2. メグ / Meg

⭐️バーバラ⭐️

1982年の夏、ロバートと私は、コロラド州フォート・コリンズにある、ユニティ教会の日曜礼拝で講演をしていた。
この日まで3週間のあいだ、私たちはほぼ毎日セミナーを開催していたので、翌日からの数日間はふたりきりで、南カリフォルニアに向けてドライブしながら過ごしたい、と熱望していた。
それが神の御心にかなうなら、第二礼拝が終わったらただちに出発し、昼食は後でふたりだけで車中にて摂ろう、と打ち合わせていた。
私たちはすべての取り決めに「神の御心にかなうなら」と付け加えることにしている。
もし聖霊に、私たちのためのもっと別の計画があるなら、それが何であれ私たちには受け入れる準備がある、ということを聖霊に示すためだ。

第二礼拝のあいだ私はずっと、会衆のなかに座っている一組のカップルが気になっていた。
礼拝の後、私は、彼らのところへ行って話しかけてみようという気分になった。
そのほぼ直後、彼らに向かって、ランチをご一緒しませんかと尋ねている自分に気づいたのだった。
自分が何を言ったかに気づくや否や、「ええっ、困ったわ!」と私は思った。
「ちょっと失礼」と彼らに断って、私はロバートに、何が起きたかを話しに行った。
ロバートは、潔く、聖霊が用意したこの新しいプランに道を譲ることにした。
カップルは、彼らの自宅への道順を私たちに伝え、去って行った。

彼らの家に着いてみると、昼食には他にも何人かの友人たちが加わることになっていた。

誰もが私たちに、それはたくさんの質問をしたがった。
……どのようにして奇跡講座に出会ったのか。どのくらい長く奇跡講座を学んでいるのか。どんなふうにガイダンスを受けとっているのか、などなど……。
私は笑って言ったものだ。
「なるほど、私たちがどんなふうにACIMを学び、生きているのかの体験談を、なぜ聖霊が本に書かせようとしているのか、これでハッキリしたわ。
みんな、こういうトピックについて知りたがっているのね」

ランチのゲストのひとり、メグ・ウォーターズは、大変興味をそそられたようだった。
「あなた方の本は、どなたがタイピングをする予定なんですか? 私、タイピングが大好きなの。私にやらせてもらえないかしら」
またもや、私は笑い出してしまった。
つい最近、私は聖霊に、自分が書き終わった物語をすべて、誰かがタイプしてくれたらいいのに、と話したところだったのだ。

私はメグにいくつか質問をし、彼女がこの膨大な作業を本気でやりたがっているのか、確かめた。
彼女はふたたび、自分はタイピングが大好きだし、ほんとうにこの作業で奉仕したいのだと語った。

その午後遅く、フォート・コリンズを発ち、南カリフォルニアに向けて車を走らせながら、私たちは、喜びに満たされて聖霊とイエスに感謝を捧げた。

私たちの個人的な欲求にとっては、それがどれほど「破壊的」に思えるとしても、ガイダンスに耳を傾け、従うことを教えてもらえることが、ありがたかった。
聖霊は、私たちがほんとうに欲しているもの、必要としているものが何か、知っているのだ!

メグは、編集や書き足しのたびに、3回に渡り手書き原稿をタイプしてくれたのみならず、いくつもの提案をしてくれた。
その貴重な一例は、ロバート側の視点を本の内容に入れてほしい、というものだった。
それ以前のロバートは、頑なに、自分は文章を書くのが大嫌いだし、うまく書けないし、また本の執筆は聖霊が私に与えた仕事だ、という考えにしがみついていた。
メグがロバートの話を入れてほしい、と頼んだことが、ロバートの気持ちを変えたのだ。
ゆっくりとではあるが確実に、彼は、座って執筆するための時間をとり始めた。ハレルヤ!
彼の執筆が、この本を豊かにしただけではなく、ロバートは、編集や改稿、原稿整理をする上で、すばらしいパートナーとなってくれた。
彼の、力強く、クリエイティブな影響が、この本全体に行き渡っている。

ありがとう、メグ。
この本を読むすべてのひとが、あなたに祝福と感謝を送ってくれますように。
私もロバートも、あなたを愛してるわ!

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