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医師、ロッド・シェルバーグ


(この記事は、旧ブログにてアップした記事を転載したものです。→ 元記事

Jesus女子会のチャットで、メンバーのみわこさんとそらさんが、お友だちからシェアされたという動画を紹介していた。

NYにある、香咲弥須子さんのCRSで開催された講演会で、ロッド・シェルバーグという医師が、自身の神秘体験について語っている。

英語だし日本語字幕も付いていないので、全員には内容がわからない、ということで、前半部分を簡単に翻訳してみた。

いまのところ後半を翻訳するつもりはないのだけれど、良い内容だし、せっかく訳したので、少しでも多くの方に楽しんでいただけたほうがいいと思い、香咲さんの了解を得て、以下に拙訳を紹介します。

お楽しみいただけると嬉しいです。

⭐️   ⭐️

このひとは救急救命室のお医者さんで、敬虔なカソリックで、自分の仕事の要は祈りだと思ってた。
亡くなるひとのために、いつも祈りで送っていた。

神秘を経験するひとの多くは、トラウマをきっかけとする。
ハートの殻が破れるのに、衝撃が必要だからだ。

仕事は順調、キャリアはトップクラス。
ぜんぶうまく行っているとき、2004年、突然すべて失った。

妻が家族ぐるみで付き合いのあった親しい友人と浮気、数ヶ月後には離婚、その数ヶ月後には彼の最愛の息子ふたりを連れて遠い州に行ってしまった。

精神的に病んだが、薬もカウンセリングも効かない。

あまりの苦しみに、彼は解決法を自死に求めた。
医師だから、どこを刺せば死ねるか正確に知っている。

ナイフを胸に突き立て、あと数秒後には死んでいる、というとき、イエスの声を聞いた。
それは、いつも右の耳に聞こえる。

その前に、まず散歩に行こうか、と言う。

数キロ歩くあいだ、彼は泣き通しだった。

戻って再度ナイフを胸に突き立てると、イエスはまた、もう一度散歩しよう、という。

そして今回は、イエスは耳元で囁き続けた。

私がついている。
あなたの息子たちはあなたをまだ必要としている。
天使たちがあなたを見守っている。

彼は、イエスの手がやさしく肩に回され、肩を抱かれているのをはっきりと感じた。

そのとき彼は「僕はひとりではやってゆけない。助けてください」と言った。

これは大事なことだ。
エゴはいつでも、自分はひとりでもできる、という。
それはとても厳しい生き方だ。

彼は膝まずき、助けてください、と言った。

それ以来、いまでもイエスの声は常に、右の耳に聞こえる。
音として聞こえる。

それは、自分の声ではあるが、自分の思考ではない。

離婚の良かった点は、彼がコースを読むようになったこと。

出版されたばかりの頃、読んだことがあったが、3ページ読んで、ばかばかしいと思い、捨てた。

しかし今回は彼を捉えて離さなかった。
彼はワークブックのレッスンをカードに書き、ポケットに入れて持ち歩くようにした。

あるレッスンには、5分ごとにこの想念を思い出し祈りなさい、と書いてある。
自分は救急救命室にいて、一度に5台の救急車がやって来るときに、どうしてそんなことが可能か?

そこで彼は、カードを入れたポケットに手を置くようにした。
するとその気配が訪れるのを感じられるのだった。

また忙しい思考を休ませるため、瞑想するようになると、何かが自分とともにいて、助けてくれていると感じられるようになった。

そのうち、救急救命室において、ふしぎな体験をするようになる。

最初は、キリストのあたたかな気配がそこにあるのに気づいた。

次に起きたことは、耳のなかでキリストが、どのようにしたら目の前の患者を救うことができるか、とても具体的に教えてくれるようになったのだ。

救急救命室に運ばれてくる患者には、既往歴のカルテもない。
検査もすることなく、的確に処置して患者の生命を救う彼に、周りのひとは、あなたのような聡明な医師は見たことがない、と言った。

でも彼は、自分はそれほど聡明ではない、と思う。
キリストの指示に従っているだけなのだから。

彼は、カルテも検査もなし、意識や知識のない患者から事情を聞くこともできずに知りようもないこと、
例えば、昏睡状態の女性はタイレノールの過剰摂取による肝機能低下が原因で死にかけているだとか、
校庭で気絶した少年は実は心臓発作を起こしていたので精密検査が必要だとか、
をキリストから教えられて、ただ指示されたとおりに実行した。

そのおかげで、多くのひとが一命を取りとめた。

緊張を強いられるような状況において、そこで起きている問題がなんであろうと、そのときあなたがしなければならないことは、静かになり、耳を傾けること。

あなたは、声に耳を傾けることに慣れなくてはならない。
それはとても静かな声だ。

エゴはこう言いたがる。
「我思う、ゆえに我あり。」
自分は思考するからこそ存在しているのだと。

しかし神はこう言う。
「我あり。」
この違いがわかるだろうか?

だからあなたが、
「これがこうで、あれがこうで…
これをするべきだろうか。
なぜこんな検査をする必要がある?」
などと考えているなら、考えるのをストップする必要がある。

その次に起きたのは、彼が救急救命室で、キリストを目撃するようになったことだ。

彼の目に見えるキリストは、4フィートほどの球状で、赤いオーラの雲のよう。

ローブに身を包んだ髭の男などは見えない。
愛を表現する、赤い光として見える。

あるとき、80代の女性が心停止状態で運ばれてきた。
20分間、脈は戻らないままで、処置が止められた。

いつものように祈りで送ろうと患者の手を握った彼は、ふと考える。

死は存在しない、とコースは言う。
もし私がここでキリストを招いたなら、何が起きるだろう?

そこで彼は立ったまま待った。
すると突然、すべてが変化した。

霊的なビジョンが訪れ、すべてのものは色を失い、白く見えた。
そして、すべてのものに生命のエネルギーが宿っているのが見てとれた。

無機物も人も、すべてが美しい白いオーラに包まれた。

そして、愛に満ちた存在が部屋へと入ってきたのを感じた。
キリストの赤い光が、彼の目の前の担架に近づく。

すると担架の上の女性の身体から、白いアウトラインの幽体が起き上がり、彼のほうを見て微笑んで、「ありがとう」と言った。

キリストが彼女を抱き上げると、二者は溶けあって部屋を横切り、部屋のなかに立ち現れた黄金の両開きのドアへと向かった。

美しい黄金のドアが開くと、そこから2本の腕が伸びてきて、キリストと女性をともに抱き寄せ、彼らがなかに入るやドアは閉じられ、消えた。

彼はこれまで感じたうちでもっとも深い平安と愛を感じ、ドアの向こう側を見てみたいと思った。
しかし、彼が覗き込むより早く、ドアは閉じられた。

以来、これとまったく同じシナリオが、毎回繰り返されている。

28年に渡るキャリアで、7万を超える患者を診察し、何百という死を見てきた。
ときに患者の手を握り、ときに患者の自宅に出向いて祈った。

けれども、このビジュアライゼーションはいつも同じで、キリストは毎回、やって来る。
彼が来なかったことは、ただの一度たりともない。

あるとき、呼吸に問題のある一歳半の子どもが運ばれてきた。

この子は両側性肺炎で死にかけており、母親の膝の上で最後の息を吐き出して死にゆく子どもを、彼は見た。

子どもから白いオーラが浮き上がると、もう行っていいのだろうか、終わったのかな、と考えているようだった。

キリストの赤いオーラがやって来て、ロッド、その子の背中に触れなさい、と言う。

彼がその通りにすると、キリストが、ちいさき者よ、とどまりなさい、と告げた。

すると白いオーラが身体へと戻り、子どもがふたたび息を始めたので、彼と同僚は蘇生措置を施し、子どもは生きながらえた。

静かにして、耳を傾けようとすることで、こうしたことが起きるようになった。

はじめに、キリストの気配に気づくようになり、次にキリストの声を聞くようになり、そして、その姿を目にするようになった。

やがて、彼は救急救命室の仕事を離れることとなった。

⭐️  ⭐️

2/20追記。
続編あります。


ちなみに、ロッドさんの著作はこちら。

When God Calls, Say Yes!: A Physician's Experience of Mystical Guidance
Chelberg MD, Rod/Independently published



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