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26. ある奇跡の話 / A Miracle Story

⭐️バーバラ⭐️

私が奇跡講座を学び始めた最初の1年、そしてヒューストンへと「送られた」のちに、私は、「豊かさは私の自然な姿」「愛は私の自然な姿」「永遠の若さは私の自然な姿」そして「赦し…あなたがほんとうに欲しいものを手にするための鍵」という、4つの異なるセミナーを提供し始めた。
旅が始まり、奇跡講座について話す機会がどんどん増えてくると、私たちはこれら4つのセミナーの予定を立てるのをストップした。
すると、これらのセミナーをほかの人たちにもシェアできるよう、カセットテープに吹き込んでほしい、と頼まれるようになったので、リクエストに応えてそのようにした。

私たちは、ふたつのテープレコーダーを「繋ぎ合わせ」、両面にゆっくりと録音することで、いくつものテープにダビングしていった……1時間で1本のテープができる。
需要は常にあったので、ロバートか私のどちらかが、絶え間なくテープを作成していた。
朝早く起きてすぐに、私たちはテープのコピーを作り出したものだ。
30分ごとに、レコーダーたちがカチッと音を立てて、私たちは裏面をダビングするためにテープをひっくり返すのだった。

当たり前だが、ふつうのテープレコーダーというのは、来る日も来る日も16時間使用されるようには作られていないので、一年かそこらの内におよそ6回ほど、テープレコーダーを修理したり、買い直したりすることになった。
6個目のテープレコーダーが壊れたとき、私は、このままテープを提供し続けるべきかしら、と疑問に思い始めた。
私は聖霊に話しかけた。「もし私たちがテープを配布し続けるのが神の計画の内なら、このまま続けます。だから、教えてください。」
それから、思い出して付け加えた。「ハッキリとわかるように示してくださいね!」

翌日、私たちのところに、テキサス州コーパス・クリスティに住む女性からの長距離電話がかかってきた。
彼女の言うことには、その朝彼女がビーチに出向いて日光浴をしていたとき、数ヤードほど離れたところで誰かが再生していたテープの一部が偶然耳に入った。
あまりに興味をそそられたので、よく聴こえるよう、もう少し近くに来てほしい、と頼んだのだという。
彼女はテープのラベルから私たちの電話番号を得て、テープを4つとも送ってほしいと頼むために電話してきたのだった!

それでまあ、私たちは、それがテープにはまだ価値があるらしいという良いサインだと結論づけた。そこでロバートと私は、その日の午後にもうひとつテープレコーダーを買いに行こうか、と話し合った。

ところが、私たちがテープレコーダーを買いに店へと出かけるより前に、玄関の呼び鈴が鳴った。
ドアを開いてみると、そこに立っていたのは、けっこうな大きさの機械のケースを抱え持ったフィル・カトラーだった。
居間へと足を踏み入れながら、彼は要点をずばりと告げたのだった。「これは、ダーリーンと僕が買ったはいいが、ほとんど使っていないテープの高速複製機なんだけどね。今朝の瞑想中、君たちにこれを使わせるようにと告げられたんだ。」

たしかに、私は聖霊に、「ハッキリとわかるように示してくださいね!」と言ったのだった。


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