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17. ロゴ / Logo

⭐️バーバラ⭐️

会った人びとに渡す、何か名刺のようなものがあるといいのではないかというアイデアが私たちに閃いた。

私たちの名前、電話番号、住所と、それに私たちが聖霊にどのように使われているのかを説明する短い言葉に加えて、何かシンボルのようなものを載せたい、と私たちは考えた。
それからまた、私たちにできることならどんな方法であっても奉仕したいと思っていることを人びとに知らせたかったし、カードがあれば連絡してもらうのが容易になるだろうと思われた。
その目的以外には、デザインやレイアウト、シンボル、色やサイズやその他のことは、私たちには何のアイデアもなかった。

そこで私たちのすばらしい友人、カリグラファーでグラフィック・アーティストのジャネット・クレモラに、助けてもらえないかと頼んでみた。(ヒューストン・ユニティー教会の、翼のあるピラミッドのロゴは、ジャネットがデザインしたものだ。)

彼女は承諾してくれた。

翌日の午後早く、私たち3人は手を繋いで輪になって座り、聖霊に、この名刺についてのアイデアを与えてもらいたい、と伝えた。

静かなひとときのあとで、私は「ハト」との言葉を受けとった。
なんてありきたりな、と私は思った。
私は聖霊に、私の心をクリアにするのを手伝ってください、と頼んだ。(私は、何かユニークでめずらしく……特別なものが欲しかったのだ、もちろん。)
がっかりしたことに、「ハト」というアイデアは変わらなかった。

そのあと数分経ってから、私たちは手をぎゅっと握りしめて、「正式な」静寂の時間を終え、期待を胸にお互いを見た。

私は彼らに、自分は実のところ、特に何か受けとったようには思えない、と伝えたーー私が聞いたのは「ハト」だけだったが、それはあまりに使い古され、ありふれたものだったし、私にはそれが私たちの使うべきシンボルだとは思えなかったのだ。

さらにしばらくの沈黙ののち、私はチャールズ・フィルモアの本「啓発的な言葉」、そして「聖書の形而上学用語辞典」(※訳注:文末参照)を思い出し、「ハト」という言葉の項目をこの2冊の本のなかに探してみた。

私たちは「ハト」という言葉、またはシンボルが、霊的に何を象徴しているかを知って、驚いた。それはすなわち、心の平安、神の法則を信頼すること、聖霊……まさしく私たちが奇跡講座を通して教え、学んでいることだった!
私たちはこれに「喜び」という言葉を加え、また「聖霊(Holy Spirit)」の根源的な意味である「全的な息(whole breath)」に敬意を表して、「神の呼吸」という言葉を付け加えた。
さてこれまでに、私たちがリストアップした言葉は、「ハト」のほかには以下のとおり。

 「心の平安」
 「喜び」
 「神の呼吸」
 「聖霊」
 「神の法則を信頼する」

ジャネットはこれらの言葉を書き記した紙を手に取り、何があっても彼女の邪魔をしないようにと私たちに告げて、自分のスタジオへと向かった。

ロバートと私は、わくわくとした気分でお互いを見つめた。
何が起きるのだろう?

数時間ののち、笑顔のジャネットがロゴのデザインとともに姿を現した。

見れば見るほど、それは完璧だと思えた。
このあたらしい「存在」とずいぶん長い時間を過ごしたあとで、私が気づいたのは、このロゴは聖霊が私たちを使うあらゆる方法を完全に説明しているということ、そして、だからそこに加える必要のあるものは私たちの名前だけだということだった。

そのロゴは私たちの便箋やTシャツ、また「奇跡講座の言葉たち」のカード・ボックスや、そのほかにも私たちのシェアしているさまざまなものに印刷されている。

ロゴは私たちの声を代弁し続けてくれている。
あるカップルから寄せられた手紙には、彼らの結婚式の招待状にこのロゴを印刷した、と書かれていた!

神よ、ありがとうございます。ありがとう、ジャネット!

※訳注
チャールズ・フィルモア(Charles Fillmore)の本の原題は、以下のとおり。
・「啓発的な言葉」 The Revealing Word
・「聖書の形而上学用語辞典」 Metaphysical Bible Dictionary

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