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コロナ2割派の私の奮戦記

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軽症8割、重症2割。そんな言葉がしたり顔でまかり通っていた2020年の春。ほとんどの人が自分は8割に入るだろうと安心していたのでないだろうか。しかし、私は、これまでの経験から、自…
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#いま私にできること

【仏像エッセー】妄想拝観〜春の夜の十一面観音立像編〜

床に突っ伏して妄想拝観 3月半ばのある夜。洗濯物を干さないといけないのに、疲れて床(ゆか)に倒れたまま、立ち上がれなくなってしまった。なんだかつらい。そういえば、去年の春のお彼岸は三連休だったのに、大阪で感染者が急増したというニュースが入り、関西への秘仏の旅を直前にキャンセルしたのだった。今年は緊急事態宣言が長引き、はなから諦めていたのだが、この時なぜか急にせつない思いが込み上げてきた。  この混乱と苦しみはいつ終わるのか。洗濯機は仕事を終えて止まっているのに、私には立ち上が

「コロナ脳」と蔑む風潮を憂う~あれだけ仏像のために遠征していた私がなぜ遠出を控えるのか~

 8年前、大切な家族が突然病気になった。気づいた時には重症。複数の医者に診てもらったが、改善しなかった。病気による症状はつらい。治療もつらい。そして、休職や退職など社会的かつ経済的なつらさも続く。三重苦だ。あの頃の私は孤軍奮闘。相談できる人も少なかった。世間は平穏無事なのに、我が家だけ地獄だった(そのように感じていた)。  8年後の今、世界中がコロナに直面している。無症状の感染者が存在するとはいえ、未知の新型ウィルスで重篤化する可能性もあり、症状も治療もつらいはず。そして、

【エッセイ】コロナで変わる7) 寄付しました

 コロナ禍でレジリエントに変わると大見えをきった私が本当に変わったのか検証するシリーズの7回目。恥ずかしいほど少額だが、寄付ということをしてみた。 7) 少額しかできないが、それでも寄付する   noteを始めて、コロナ禍の奮戦記を書いている私だが、奮戦の一方で、自分の無力さを痛感している。おりしも7月に入ってから東京は新規感染者数が3桁台の日が続いている。想定していたよりかなり早く、急な右上がりが始まったと言えるだろう。ニュースを見てただ疲れている。  コロナ禍で困って