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美麗島駅🚇🇹🇼

みなさんこんにちは、私事ではございますが2023年の2月に台湾の高雄と台北に行ってまいりました。高雄での宿の最寄りが美麗島駅という名前も建物すらも美しい駅でしたのでご紹介します。

美麗島駅は高雄市地下鉄(MRT)の乗り換え駅で、オレンジライン(橘線)とレッドライン(紅線)が交差しています。駅は2008年に完成したようで比較的新しく、非常に綺麗です。高雄の中山路と中正路の交差点に位置しています。有名な六合夜市からも徒歩でアクセスでき、滞在中は毎日通いました。𓇨𓌈


なんと言っても、美麗島駅の1番の特徴はステンドグラスです。駅舎の天井にディスプレイされたドーム状のステンドグラスは、イタリアのステンドグラスアーティスト、ナルシサス・クアグリアータ(水仙大師)氏による祈りを表現した作品。タイトルは、「光之穹頂(The Dome of Light)」。

中央には赤と青の柱が聳え、総合計で4500枚ものステンドグラスが使われているそう!駅舎のホールごと大きく使ったインスタレーションは感動モノで、一緒に台湾に行ったグループでは10分以上の間立ち止まって撮影会が行われました📸

駅舎では毎日3回、休日は4~5回ライトアップしてショーが行われるのだとか。事前調べが足りず、見逃してしまったのがとっても悔しいです🥺

また、駅舎の外観は800枚もの透明ガラスを組み合わせて造られており、どこかモダンで洗練された印象。光の加減で異なる表情を見せます。
手がけたのは日本人の建築家高松伸氏。折り畳まれた手から、敬虔な永遠の自由と愛そして平和への祈りを表現されています。

美麗島駅は台湾で有名であり、2012年にはアメリカのトラベルサイトで「世界で最も美しい地下鉄の駅」2位に、2014年にはアメリカの人気旅行雑誌CNNトラベルでアジア一位に選ばれたそう。普段なら非常に混むらしいです💦
私が行ったのはコロナ明け直後だからまだ旅行者が少なくてラッキーでした。

この駅名は、台湾の別称であるポルトガル語のフォルモサ(Formosa/福爾摩沙)の意訳である「美麗島」からきています。16世紀のポルトガル人が航海時に台湾を見つけたと時に「Ilha formosa!(美しい島!)」と海図にフォルモサを島を名前として書き込んだのが由来のよう。また、1979年に美麗島事件と呼ばれる反体制運動弾圧事件がこの地で起こったことからも、この駅名がつけられたのだとか。

あっさりと書きましたが、そもそも美麗島事件とは何なのか全くの無知だったので、少し勉強してまとめてみました。

美麗島事件は、1979年に台湾の高雄市で行われた雑誌『美麗島』主催のデモ活動が警官と衝突し、主催者らが投獄されるなどの言論弾圧に遭った事件です。この事件は台湾の民主化に大きな影響を与え、現在の議会制民主主義や台湾本土化へと繋がりました。

「党外」とは、中国国民党が一党独裁で台湾を統治していた時期に民主化を目指して活動していた政治組織や個人を指す言葉です。初期の「党外」活動者は雑誌を通じて政治理念を主張していましたが、その後美麗島政団などの非中国国民党を掲げた集団を組織したりデモ活動を行い過激化していきました。雑誌『美麗島』は1979年12月10日世界人権デーにデモに参加するよう呼びかけましたが、軍事演習のブッキングにより上から当日のデモを禁止されたことにより衝突した事件のようです。

なにはともあれ、
現在の美麗島駅は私の地元新潟のどの駅とも比べ物にならないくらい電車の本数が多く、田舎者は圧倒されてしまいました(´ᴗ ·̫ ᴗก̀)。台北は更に都会でしたので、高雄や美麗島の方が私は好きかもです♡

私が再度訪れるのと、読んでくださったあなたが足を運んでみるのとどちらが先になるか分かりませんが、美麗島駅のショーは絶対に見ましょうね🤣。もちろん周辺の六合夜市も!近隣には結婚通りと呼ばれるウエディングショップだらけの箇所もあるので海外ウェディングをしたい方もぜひチェックしてみてはいかがでしょう。


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