先輩ライターや編集者の力を借りて、腕を上げる
ライターは、政治経済、環境、カルチャー、旅行、美容など、得意な執筆分野をもっているものです。その分野を極めていくことは素晴らしいと思います。
私は、社会現象、ユニークなビジネス、文化の分野を中心に情報を集めて執筆しています。
フリーランスで執筆を始めたころは、海外の教育関係のネタ(教育制度、学校の様子、子どもたちの間で見られる現象など)についてよく書いていました。フリーランスなら、セールスポイントがないと仕事が入ってこないからです。大学・大学院の専攻が教育学だったので、この分野なら書き続けられると思いました。
でも、しばらくして「これから何年も教育ネタを中心に書いていったら、掲載してもらえる媒体がなくなるかもしれない」と感じて、違う分野のネタの執筆にも積極的に取り組みました。
分野が違えば、記事の言葉遣いも違いますし、読者(層)も違います。ですので、新しく取り組んだ分野では、自分で満足のいく原稿にならなかったこともありました。
そのため、活躍していた先輩のフリーランスライターにお願いして原稿を直してもらい、どこがよくないかを自分なりに分析したり、原稿を提出したあとで編集者から受けた質問に答えながら、自分の取材のしかたや書き方の弱点を把握したりしました。
そうやって、次に執筆するときに生かそうといつも思っていました。
違う分野のネタ ⇒ 難しいネタというわけではありませんでしたが、人から学ぶ姿勢は常にもっているほうが良いと思います。自分の腕が上がるチャンスになります。