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『休符』という『音』がある

他人の幸せを取るか、自分の幸せを取るか
人に希望を与える仕事、代わりがきかない仕事の人たちは、自分の意思だけで休むことは果たして許されないのか


最大公約数的に好かれて敵を作らないことが仕事だから弱音も吐けないし
日々幸せだからこそ終わりを想像してしまって怖くなるし
悩みがなさそうに見えるから誰かを頼ったり相談することが怖い・・・
消えてしまいそうな灯火に火を灯し続けることはとてつもなく疲れる
ふとした瞬間に消えてしまいそうになる


そんな時は休息を取るべきでなのは分かっていても自分の意志だけでは中々休めない人もいると思います。
私の周りにも多いし私自身もそうです。
何をするのが幸せかな
休憩の意味ってなんだろう
とぐるぐる考えてみて衝動的に書いてみたブログです。


PAUSE(パウゼ:休符)こそ大切な記号だと
ピアノを習っていた頃先生に言われたことがあります。
休符はただ手を休めるの休みではなく休符という音であるからこそ最も大切に弾くべき音であると教わりました。

その言葉が今ならより重く感じます。
曲の中には休符の後にテーマが始まるものもあります。
休符のところでは、音に待てをかけた分、
次に行きたい要求が増し開始音はそのエネルギーとともに始まるのです。
また休符を最後にとることによって
より一層音楽のふくらみや強さを強調でき余韻が残せるのです。

私が好きな三浦大知さんもインタビューの中で
ダンスの動きをはっきりと魅せるには
止まっている時の「体勢」と「時間」が一番大切だと話していたことを覚えています。

また瞑想をするときに
頭の中を「無」にし潜在意識だけに集中しなさいと言われ
私の中では「無」にすることが1番難しく
無にしよう、無になったぞ!と思ってる瞬間は無になっていないのでは?と考えてしまい雑念が消えてくれないのですが
でもそこで
空白は「何もない」のではなく「何もない」があって
「何もない」 があるから、それによって存在する要素が際立つのではないかということに気がつきました。

休符・ダンス・瞑想
何が言いたかったかというとどれも
何かを生み出す為には無や休符が必要であり
「休(無)=お休み」とだけ単純に決めつけてしまって、休符の扱いをおろそかにしてはいけないのです。
心や体が疲れてしまった時
自分の生活に休符の音符を置いてみる。
休憩は決して悪いことではないのだから。




過去に1ヶ月に15回フライトが続いて時差ぼけで昼も夜も分からなくなって、真夏と真冬をいったりきたりして季節感覚も失い3ヶ月家に帰れなかった時があります。

その時は流石に心も不安定でプライベートの人付き合いも上手くいっていなかった気がします。
休むという感覚を忘れてただただ毎日を生きていました。
その後心身が優れなくなり
少しだけ仕事を意識してセーブしていた時期があります。
何もしないぞという固い意志のもと
一人でマレーシアの海に旅行に行ったりひたすら横になってみたり
実際にやってみて感じたことは
退屈な録画を早送りするように、日々が過ぎていく感覚、、、
そこには虚無感がありました。
私にとっては一人で無意味に時間を過ごすことは
大した休憩にならないということに気がつきました。

人それぞれ休み方は違うと思います。
ご飯をたべること
よく寝ること
友人とお酒を飲むこと
ジムに通うこと、、、
自分に合う休息を見つけることが大切です。


私の場合、プライベートを切り離せなくて頭が休まらなくても
そんな時にこそ
ご飯に誘ってくれたり出かける提案をしてくれる友だちがいてくれることが嬉しいし
一緒に過ごす時間に私は幸せを感じます。
それは仕事で得られる幸せとはまた違う、
わたしにとっての休息はひとりでのんびりすることとは違うように思えて
大切な友人や家族と当たり前な日常を過ごして
何気ないことで笑い合えて
辛かったことを吐き出して
今日も1日幸せだったねと思いながら眠りにつくことが1番の休息です。



10代の頃からこの世界に飛び込み一生懸命自分なりに務めてきたつもりですが
時折垣間見れるプライベートを他人にチェックされ
社長はこうでなければいけないと決めつけられてしまい
自分の中で休むことに対して抵抗ができてしまいました。
まだまだ成長過程なので休憩するなという意見も理解できましたが
自分の中では折り合いがつかず
今でも人から誘われないと休憩が取れず
ゆっくり息をすることを忘れてしまいます。
ベンチャーも堅い企業での経営経験もある中で
当たり前のことすら許されない時があるのが現実でした。
我儘ではありますがプライベートはほっといて欲しくて
普通の20代の女性として扱われたくなる、そんな気持ちが芽生えることもありました。
カラオケだっていくしテーマパークにだっていきます。
友だちと写真をとったりお酒を飲んだりもします。
恋愛をすることだってあるし
辛いことがあったら泣きたいです。
それをあからさまに表に出すことはしませんが
怪訝な顔をされるようなことでもないと思います。
ロボットではなく人間なので。


もともと勉強が苦手で取り柄がない自分にとって
休むことは退化を意味しとても怖いという気持ちもありました。
頼まれたことを卒なくこなすのが通常で
求められている期待以上のパフォーマンスを常に発揮するのがプロだと思って仕事をしているので
全ての時間を仕事や勉強の時間に当てたとしても不安になります。
今でも深夜2時までには仕事を終わらせるようにしてその後は勉強の時間にあてています。

どんな世界でも仕事には苦労は絶えないものだし
プレッシャーや好奇な目というものに打ち勝てるかどうか
吐きながらでも、休憩して周り道をしてでも
最後にここには勝たないといけないようです。




そしてもうひとつ。
どんな想いも 言葉も
響かない人 伝らない人がどんな世界にも一定数存在します。
私はそういう人を「心の器が浅い人」だと定義しています。
器が浅い人に
深い言葉を投げかけても
ただあふれてしまうだけ。
だから自分自身も
色んな人の生き方を学んで
重い言葉もしっかり受け止められるような深い器を持つ人間になりたいのです。
それには多くの経験と知識と心の豊かさが必要だなと日々感じます。


最近新しいことたくさんやっていていいねって言われることがあります。
趣味というよりかは多分それは自分の中の休憩の1つで
何か新しいことをして1つでもできることを増やしたい
何か新しい発見(インスピレーション)が欲しいという感じ。
いつもその先には仕事があって
いい仕事(パフォーマンス)をするための準備(休憩)だと思っています。

休憩も温かい目で見てもらえると嬉しいです。





Song of the week

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RAM WIRE/歩み 
歌詞

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