「会いたい」に　理由なんていらない

大切な親友がわたしのことをブログに書いてくれたので
わたしも彼女のことを書きたいと思う。

出会いは彼女が上京１年目、わたしは海外と日本との半々の生活を送っていた頃で。
高級海外ブランドのプロモーションのお仕事が出会い。
周りのモデルさんから見ても秀でるスタイルで
でもよく喋るなあ、絶対性格合わなそうだなって感じたのが第一印象。
東京、横浜、神戸、大阪、名古屋あとどこに行ったかは忘れてしまったけれど
色んな地域のイベントに出て
さあ帰国をするぞというタイミングで
まさかの新幹線のホームで号泣された。
仕事で出会った人に
もっと一緒にいたかったって泣かれたのが初めてで強く覚えている。

私自身とても悩んでいた時期だったけれど
きっと彼女にも同じくらい悩みや葛藤、寂しさがあったのかもしれない。
一緒に仕事をする中で何故か彼女とだけ色んな話をして
生活環境も育った環境もこんなに違うのに
なぜだか共感できるところがたくさんあった。

わたしは大人になってから
浅はかな人間関係が嫌になり今いる交友関係以上のものを極力避けて生きてきた。
男女共にキープ（都合の良い存在）という関係性が苦手で
都合の良い関係なんて持ちたくないしそれだったら要らない。

肩書きや血族、賞や評価等の外在的な承認は錯覚資産にすぎない。
これらは自分のマイルストーンであり
良くても外見を着飾る装飾品、アクセサリーにしかならない。
アクセサリーをつけないと会ってくれない人は本当の友人ではないし
この先、本当の自分を好きになってもらえることもないので
この状態に気がついてしまうと関係をフェードアウトするようにしている。

でもだからこそ彼女とは友だちになれたのかもしれない。

時折、突然友人から「会いたい！」と連絡をもらうと
なにかあったのかな？相談かな？と思ってしまう節がある。
そんな時
理由なんてないよ、顔が見たかっただけだよ
と言われてハッとする。

そうか。大好きな人に会うのに理由なんて必要なかったんだなって
大切なことに気づかされる。

声が聞きたい
会いたい
顔が見たい
その理由を探さない
なんで会いたいかなんて　理由なんてない。
それが自然に言い合える関係性ってなんだか素敵だなって。
恋愛もきっと一緒。

自分の幸せを心から願ってくれる人
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故事成語で刎頸の友という表現がある。
間違いなくわたしにとって親友たちは”それ”だ。
刎頸の友とは、相手のためなら自分の頸（くび）が刎（は）ねられてもいいというほど強い絆で結ばれた友のことである。
「首をはねられても構わないほどの仲」という関係を意味し「親友」「幼馴染」をさらに超えた固い絆を表す。

わたしにとって親友は
自分なんかよりもずっと大切だし
例え裏切られたとしても許せる。
何をしていても一緒なら楽しいし
叶いそうにない願いさえも一緒なら実現できる気がする。
そして
どれだけ月日が空いてしまっても
つい昨日も会っていたかのような
さらっと全てが一瞬で埋まっていくような感覚の人だ。

今年の誕生日に彼女がくれたものはとても高価なプレゼントと手紙だった。
日々の感謝が綴られた手紙の中には
初めてハイブランドのお店に入りお買い物をしたということが書かれていた。
堅実な人だから自分のご褒美でも高い買い物をすることはない人だったし
コロナ禍で仕事が休みになって大変な思いをしていたのを知っていた。
何より、お金を稼ぐことの大切さと苦労を痛いほど知っている彼女の選択と
わたしなんかの為に大事な時間と大切なお金を
使ってくれたことに気づいてしまって、家で一人で泣いてしまった。
もしかしたら人生で１、２を争うくらいの高いプレゼントだったんじゃないのかなと思ったら
その優しさに更に涙が止まらなかった。
思い返せば、去年の誕生日が人生で一番辛い日になってしまって
大切な人にこの世から去られて凄く辛かった時
最後まで側にいてくれたのは彼女だった。

彼女だけに限らず周りから
いつもこんなにも「あたたかいもの」をもらっているのに
わたしにはなにができるかなって日々考える。

こんなにも周りに素敵な友だちがいて
笑い合えて理解してくれて
これ以上何を望む？

何度転生しても今の友だちにはきっともう出会えない
本当に大切な存在なのだ。

世の中にはニュアンスの異なる「大事な人」と「大切な人」がいて
ビジネスにおいては「大事な人」になりたい。
「大事な人」とは
この人が自分に対してどんな利益を与えてくれるのかを考えて接している場合が多い。
実生活を送る上で支障が生まれる可能性がある存在、物事を進める上で価値がある人などが当てはまる。
「大切な人」は
利害関係を度外視して、その存在が必要だと思える人。
自分の心の支えになる人。らしい。
実生活、物質的な支障が生まれるかどうかは分からないけれど
心の支えが無くなると色々なことが上手くいかなくなるので
大切な人の必要性も忘れてはいけない。

仕事では「大事な人」に
プライベートでは「大切な人」に
人生を終えるまでに
誰かのそんな存在になれたら
それだけで十分幸せだ。

最後に。
お誕生日おめでとう。
大切な人のお誕生日を今年も側でお祝いできて本当に嬉しい。

この先も何度も
この日を笑顔で迎えられますように。

この先もずっと
あなたが幸せでありますように。

Song of the week

Che'Nelle/Happiness