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鏡に映る #21

私がかかった、そもそもの病は、癌だ。

誰にだって、かかる可能性がある。

うつ病と何が違うんだろうなぁ、と
思いながらサカナクション山口一郎のテレビ特番を見た。録画したのを。

「うつは誰でももっている。溜まって決壊する」

癌細胞だって、そうだと聞く。

がん細胞は健康な人のカラダでも1日に5,000個〜発生しては消えていくと。
免疫による監視も、人間のすることだから、やはりミスが起こる。
生き残ったがん細胞が、やがて、塊としての「がん」になっていく
(厚生労働省ホームページより)

うつが原因で、死に至ってしまう方もいるし、
うつを患っていることを、公表する人もいるし、しない・できない人もいる。

違わないんだな、と思った。

今までは、メンタル病を公表してる人に対して、理解あるような態度を見せても

(公表していない)こっちの方がツラいんだよ、
とかずっと思っていた。
こっちの方が、死に近いんだ。と。

でも、もう、なんとも思わない。
ほんとうに、なんとも思わなくなった。

他人のことを理解しよう、理解できるなどと思わなくなった。
自分に集中していると、あっという間に1日が終わる。

さびしくない。
退屈もしない。

退院してから、70日弱。
外出したのは片手に足りる。
身内と医療関係者と直属上司以外だったら、他に誰と「会話」した?

ゼロだろう。

それでも、ココロは、病まないでいてくれる。
私に、寄り添ってくれるのは、最期まで、私なのだ。私しかいない。

鏡に映った、あなた、だけだ。

この暮らしがいつまでも送れることを望んでいながらも、
人としていびつな暮らしなのもわかっているから、

こころも守りたい。

病気は、なんであっても、ツラいのだ。
特に「不治の病」は。

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