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祈り

あの日、何をしていたか、
今でも思い出せる。

現地から遠く離れている私は、
国難とも言える災害を
対岸の火事として、

目の前の自分の困難にひたすら翻弄されていた。

自分の苦しみ、焦り、不安、
そういうものを全て、
東北の皆さんに比べたらなんてことはない。
そうやって、乗り切ってきた。

被災地をそのように見ていたこと、
自分と比べること、
東北の方からすれば不快かもしれないが
当時の私の精一杯だった。

今思い出すと、あの頃がどん底に見えるけれど、
必死に生きていた。
必死にやっていれば、その先の人生に続くこともわかった。

被災地に一度も行くこともなく、
僅かな寄付を免罪符にして

ただ、何もできないとは思っていない。

人には祈りの力がある。

人の思いが現実を作っているのだから、
その弊害が今の世の中になり、
巨大な思いの集まりが地球を飲み込んで
人はどこへ暴走してきたのか。

いや、地球を飲み込む前に、
地球から吐き出されるかもしれない。

しかし、そうなる前に、

人の思いの力を、本当に望む現実を作り出すために、向けていきたい。
祈りは、その一つではないか。

悲しむ人や傷付いた人に向けて、
癒されるように祈りたい。
その祈りは、必ず届くし、
きっと、自分の心も同時に癒やしてくれる。

人の思いで、人を癒し温める。
私たちにはその力がある。
生まれながらに持っている。

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