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中国地方発の新しいカタチの年刊誌「みんなでつくる中国山地」第4号が発刊!

1年に1冊、100年出し続ける 

「みんなでつくる中国山地」は、過疎の発祥地と言われる中国山地から「過疎は終わった!」というフレーズとともに2020年に誕生した新しいローカルメディア(年刊誌)。1年に1冊、100年出し続けることを目指している。「ここには何もない」と思われていた中国山地から、この地ならではの価値を見出す取り組みを記録し、新しい社会の姿を提示しようとする意欲的な本だ。

特集「さて、どう住む?家の常識を疑え」

10月28日に発売となった第4号の特集は「さて、どう住む?家の常識を疑え」。山口県内でも「夢のマイホーム」を所有する人は多いが、一方で住宅ローンに縛られている現実も。そんな中で、空き家のリノベーションによる地域再生や、かやぶき屋根を守る取り組みなど、中国山地から始まっている家をめぐる新しい動きを紹介。暮らしや未来、環境について読者とともに考える内容となっている。山口県関連では、全国各地の住宅を定額で利用できるサービス「ADDress(アドレス)」を活用して、岩国市内の家を貸し出している男性の取り組みなどが特集されている。

こだわり&遊び心の詰まった1冊

表紙には空き家、ローン、リノベーションなどのキーワードがちりばめられ、興味のあるワードがきっと見つかるはず。私の隠れ推しポイントはユニークな目次!細かいところに編集チームのこだわりや遊び心が詰まっていて楽しい。


特集タイトル「さて、どう住む?」が決まるまでにもすったもんだしたそうです

人気企画「いまつくられている中国山地」

特集が目を引く今号だが、100年続ける企画「いまつくられている中国山地」も健在。このコーナーは、100年先を見据え、よりよい未来に先着するために「今を記録する」という、この本というかみんなでつくる中国山地百年会議のキモとなる企画と言えるだろう。そんな人気企画「いまつくられている中国山地」に、山口県内からは
「鹿野かくれがマルシェ」
「さやまエコビレッジ」
「阿東文庫」
「整体庵結び」
「ささラブ応援隊」
「日新丸水産」
の6本の記事が掲載されている。タイトルだけでも興味を惹かれるのでは??

ちなみに私が執筆を担当したのは「鹿野かくれがマルシェ」と「さやまエコビレッジ」の2本。(追って献本お届けレポートを書ければ…) 

地元から発信するローカルジャーナリストたち

さて。この企画の面白さは、記事の内容だけにあらず。発行元である「みんなでつくる中国山地百年会議」の会員(年会費制)の中から、希望者が地元密着の「ローカルジャーナリスト」として取材・執筆している点も、このコーナーを人気企画に押し上げている要因だ。
地域のキーパーソンとしてもりもり活動している人もいれば、原稿執筆の経験を生かして筆を取る人もいる。自分自身の「面白い、ワクワクする」気持ちを大切に、地域への愛情を持ちながら、公正・公平な目で記録し未来へつなげようという意欲のある書き手ばかりだ。

悩みを共有しブラッシュアップ

ローカルジャーナリストという言葉の生みの親、田中輝美さんのコーディネートで、手を挙げた会員がオンラインで交流。互いの取材や執筆の進捗状況を共有し、悩みを相談しながら原稿をブラッシュアップしている。

私はひたすら孤独に記事を書く地方紙記者稼業が長かったので、いまだに慣れなくてこっぱずかしいのだが、オンラインでのブラッシュアップ会は毎回盛況で、書き手の皆さんに好評だ。原稿を自分以外の人の目で見てもらい、質問に答えていく中で新たな発見があったり、暗中模索を打開するヒントが見つかったりする。

このほか、都合があえば他の書き手の取材に同行してちゃちゃを入れてみたり(冗談です)することも。まったくの手弁当だが、約30人が楽しく活動している。

と、いいことばかり書いてきたが、何が言いたいかというと、山口県在住の書き手をもっと増やしたい!ということなのだ。隣県の書き手の活躍により、ステキな記事が毎年集まっているのが実情である。ということで、気になった方はぜひウェブサイトをチェックするところから始めてほしい。興味があればぜひ百年会議の仲間になって、100年続ける本の書き手に加わってもらえると、幸せます。

「みんなでつくる中国山地」第4号
B5 判変形176 ページ・価格 2,750 円(税込)
購入は中国地方約60店の取扱い店舗またはSTORES

※取扱い店舗に在庫があるか不明なため、STORESでの購入をおススメします!

詳細は公式サイトをチェック☆

みんなでつくる中国山地noteも読んでみてくださいね。


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