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脚本や表紙デザインをさせていただいた曲たち

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曲をイメージしやすいように、デザインも脚本も編曲も作曲家ご自身のお話を聞いてから作っています
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記事一覧

王宮の物語

三浦真理さん作曲「王宮の物語」木管五重奏+オプションピアノ、フルート3〜4重奏+オプションピアノ版がフォスターミュージックから発売開始になりました。 脚本の一部と表紙のデザインを担当させていただきました。 ガブリエルを彷彿とさせるthe王宮!な雰囲気から、三浦真理さんの独特のあの美しい旋律と伴奏の絡み合い(私は勝手に三浦節と呼んでます)で、華やかな王宮での一夜が描かれています。 脚本の原作はトランペットの在原豊さん。とても素敵な方で、物語も在原さんの紳士的な雰囲気に溢れてい

混声3部合唱「地球の詩」〈コンサート・バージョン〉

表紙と脚本を手がけさせていただいた「地球の詩」コンサートバージョン、”吹奏楽と合唱”に続き”混声3部合唱”での楽譜の販売が開始されています。 参考演奏ではジュニア合唱団Uniのみなさんが、脚本も素敵に使ってくださっています。 希望に満ち溢れたこの曲。 でも、いつもキラキラした世界だけじゃないよね。 前を向いているのに疲れた時も、顔を上げてみよう。 未来は無限大に広がっているよ。 そんなメッセージを脚本にさせていただきました。 ぜひ、歌と一緒に脚本も使っていただけたら嬉しい

プリンセス・マーメイド〈音楽物語バージョン〉(フルート3~4重奏&opt.ピアノ)

誰もが知っているアンデルセンの人魚姫のお話。 ハッピーエンドではないので、私はどうしても好きになれなかった。 でも、三浦真理さんの、この、人魚姫を題材にした「プリンセス・マーメイド」は、恋が叶わずただ海の泡と消えてしまうのではなく、愛する心が天に届くような響きで、切ない中にも愛する事の希望を見出せたようで、脚本にすることができました。 直接的な感情を言葉でできるだけ書かず、音楽で情景や心に直接共鳴してくれる三浦真理ワールドを堪能する一助になるといいな。 今回の表紙は、マー

三浦真理作曲「トロピカルカフェ〜リゾート地で〜」

今回も表紙デザインと脚本を書かせていただきました。 浜辺のカフェをイメージしたデザインになっています。 脚本はそれぞれの楽曲の題と曲から、長くなく曲のイメージがつかみやすい、かつ、元気になれる文章になりました。 海外旅行になかなか行けない今だから、いろんな国の浜辺やで出会った人、空気や匂い、自分の楽しかった記憶を詰め込みました。 トロピカルカフェは全4曲からなっています 伴奏音源(打楽器付き)もDLできるし、いろんな楽器で演奏できるようオプション楽譜もあるので、二重奏で仲

桜の画集 コンテストバージョン

三浦真理さん作曲の桜の画集を編曲するきっかけは、ファゴットのレッスンに来た子が、元の東京ベルリン八重奏(ファゴット八重奏)のために書かれた曲を四重奏にしてアンサンブルコンテストに出場したいとの事でした。 三浦真理さんにはかなり前にお会いした事もあり、小山さんのCDの日本の抒情歌でファンでしたので、僭越ながらも二つ返事で編曲に取り掛からせていただきました。 めくるめく桜の世界。日本の野山の美しさ、激しさ、強さをファゴットだけでもこんなに表現できるのかと、楽譜を見て圧倒されま

風にのって

「風にのって」来月初演予定のファゴットのソロの曲の打ち合わせ。 ファゴットは音域は広いし、何でもできちゃう楽器だと思ってる。でも、どんなに頑張っても華やかな音の楽器には敵わない部分もある。それでも、この楽器の魅力を伝えられたら、楽しさを知ってもらえたらいいな。 高校生の青春をテーマにしたこの曲を演奏するのは照れ臭いけど。合わせるのが楽しみになってきた。 風にのってどこまでも〜

「桜の画集」〜日本の四季〜コンテストバージョン 春について

桜の画集は、春夏秋冬の桜を通した日本の四季の風景が描かれています。 〜春について〜 春というとぽかぽかで穏やかな春の空気をイメージしますが、この曲の春は、視界いっぱい桜色になるような桜吹雪の、百花繚乱という表現が合うような、華やかな春です。 美しく、力強い、それでいて繊細な桜。 どんどん転調していく旋律とアルペジオのクレッシェンド・デクレッシェンドで嵐のような桜の花びらが舞い散る様子を表現しています。 どの楽器でも、4人でも5人でも、美しくて派手に聴こえるようにしています。

桜の画集〜日本の四季〜コンテストバージョン 夏について

4〜5重奏のアンサンブル曲。 日本の四季を桜を通して描いています。 さて、今回は夏について。 夏の山。出だしはそれぞれのパートが別の事をしながらも、日本の力強い夏の空気や喧騒が一気に押し寄せてきます。 その後、蝉の鳴き声が付点の伸ばしで表現されています。 リズムはラテン。 付点を持ったパートは、音を短くしないで出来るだけ真っ直ぐに伸ばして、次の音と音の間を一瞬開ける。平な息を入れ続けると、より蝉の様子を表す事ができます。 それぞれのスタッカートをはねない事が大事。 夏の最

桜の画集〜日本の四季〜コンテストバージョン 秋について

秋は夕暮れ ようようしろくなりゆく……… そんな歌を思い出す旋律。6/8拍子のパストラーレ。 あぁ、日本は何て美しい国なんだろう そう思える旋律。 旋律も伴奏も気持ちが良くて遅くなりすぎないように気をつけないと、この曲の良さが壊れてしまう。 静かで、強くて、趣きのある、そんな情景がぎゅっと凝縮されてる。 多くを語ってしまうと陳腐になってしまう気がする。 とにかく聴いて、演奏してみて欲しい。 ソロでもやってみたくなる。 https://ml.naxos.jp/work/

桜の画集〜コンテストバージョン 冬について

厳しくも美しい日本の冬。 この力強い旋律を聴くと、朝日が昇り、色んな命が雪の下で春に向かって力を溜めているような。 長い音は息を抜かない方が力強さが表現されます。 とにかく素敵な曲だから、一度聴いて欲しい。 日本人の心に刺さる曲。 絶対演奏したくなる曲。表現したくなる曲。

愛の挨拶の物語

「愛の挨拶」ってなんだろう? そもそも愛ってなんだろう? 緊急事態宣言の中、色んな人の思いや、色んな形の愛に触れたり、気付いたりする事が多かった。 ちょうどそんな時、この「愛の挨拶の物語」の脚本を書く事になり、この曲を聴いて、作曲した三浦真理先生の想いに触れて、一気に書き上がったお話でした。 この曲「愛の挨拶の物語」はフルート横山聡子先生・南雲彩先生より作曲の三浦真理先生へ委嘱されたフルートとピアノのための曲です。 エルガーの愛の挨拶を元に、三浦真理先生のドラマチックなアレ

「地球の詩」吹奏楽と合唱のための〜コンサートバージョン〜

三浦真理さん作詞作曲、合唱曲「地球の詩」。 若い世代はみんな知ってる…らしい…。自称18歳なのに、こういうとこでバレちゃうのよね…。 表紙、脚本で携わらせていただきました。 歌詞があるのに脚本!?と思いきや、吹奏楽だけでも演奏できちゃうし、合唱ありでも大丈夫なように、歌詞に繋がるように脚本を書かせていただきました。 もちろん合唱だけでも。 ピアノ解説はなんと小原孝さん!! 編成も盛りだくさんで、色々なパターンで演奏できちゃうすごい楽譜です。 そして、フォスターミュージックの楽

想い出は銀の笛〜第1曲「エメラルドグリーンの風」

脚本を書くにあたって、「想い出は銀の笛」の作曲家三浦真理さんに曲のイメージなどをお聞きしました。この時の三浦さんのお話や、脚本の一部分を残しておきたいと思います。 今回は第1曲「エメラルドグリーンの風」についてです。 私「エメラルドグリーンの風って最初は草原の風かと思っていました。」 三浦真理さん(三浦に略します)「そう思われる方が結構いらっしゃるんですよねー(笑)。海なんですよ。」 私「海というと、どうしても青い海を連想してしまいますよね。エメラルドグリーンというと、深い