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変わるものと変わらないもの。2つの7月16日。

人生の中で忘れられない日というのはいくつかあるけれど、年月日まで覚えているのは大して多くない。Facebookでは「●年前の今日」と教えてくれる時があり、それを見て、「あぁ、あれから●年経ったんだ~」としみじみすることはあるけれど。
(結婚記念日もうる覚えなくらい(笑)。)

でも、2018年と2023年の【7月16日】は、「35度を超える猛暑日の中、外でイベントに関わっていた日」という共通する1日となった。
忘れられない1日を似たような状況で過ごすと、これまでとこれからを考えるいいきっかけになる。

フェスの主催者として司会をしていた2018年。

2018年。名古屋市の国際会議場で〈〇〇まるごと発酵フェス〉を仲間と主催。
それまで、野外フェスに行ったことが無ければ、ましてや主催なんてしたことがない状態だった。飲食の出店に保健所の許可がいることや、消防署への届け出が必要なことさえも知らない。
開場となった国際会議場(屋外)は、一般市民主催のフェスに場所を開放したことがない。
何も知らず、何もわからず、ただ、【土と川と腸内の発酵は一緒なんだよ】ということをイベントを通して伝えたかった。無農薬やオーガニック野菜と河川浄化と発酵食品と腸内環境改善による人間の健康は、【微生物】というキーワードでつながっていることを伝えたかった。

2018年フェスのミッションステートメント

初めてフェスを開催する場所、初めてフェスを主催する私たち。大きなメディアや媒体を持っているわけではなく、そこに掲載してもらうようなつながりやお金もない。
お客さんが何人来てくれるかなんて、全く想像がつかない中、私たちの想いに共感して出店・出演してくださった皆さんには本当に感謝しかない。

マルシェの出店者としてキッチンカーの中にいた2023年。

発酵おつまみ〈すニャッくK〉

2018年の時点では、自分がマルシェの飲食ブースで出店するなんて夢にも思っていなかったな。
今回出店した〈蔵シカルmarche〉は、〈敷嶋〉という日本酒の酒蔵。1778年(天明8年)に創業し、2000年に廃業。200年の歴史に幕を閉じた。20年以上酒蔵として運営していなかった蔵を、9代目となる現当主2020年に復活させたという大変ストーリーがある蔵。

2023年4月に復活後初の蔵開きという記念すべきイベントに呼んでいただき、〈すニャッくK〉として出店させていただいた。

7月16日のイベントテーマは酒蔵開放ではなく「地域と酒蔵の再接続」。
かつては地域の文化的・経済的中心地であり、子どもたちの遊び場だった酒蔵をもう一度地域に近づけるためのイベントで、猛暑日の中、たくさんの親子連れが訪れていた。

変わるものと変わらないもの

2018~2021年はオンラインを含め、毎年フェスを開催した。あの時の経験、仲間とのつながりは変わらない。
発酵が人にも地球にも大切だっていう想いもずっと変わらない。

興味があることは何でもやりたい、知りたい、会いたいでやってきた。
フェス主催、イベント主催、ワークショップ講師、マルシェ出店、webサイト作製、チラシ作製、「暮らしの発酵通信」ライター、田んぼ、ブランディング…。
環境、健康、無添加生活、オーガニック、料理、水、ハーブ、スパイス、地域コミュニティ…。

自分が主でやることと、「こうしたらいいんじゃない?」と提案することでお願いされること、自分の能力が役に立つなら…とお手伝いすること、色々手を出しすぎて取っ散らかっている感がある。

ただ、そろそろ、自分がこれから育てていくコトの種を選定していく時期。
【これまでやってきたこと】【今やっていること】【これからやりたいこと】それらが踏襲できることが徐々に見えてきている。
少しずつ、そこを形にしていこうと思う。

私が一番やるべきことは、「できない自分を許すこと」。
これができれば、きっともっと私は成長できるのだと思った、フェスの帰り道。

おまけ

変わらないもの:帽子

買ったのはいつだろう??

2018年。
2023年。

2つの7月16日を共に過ごした杉崎アニキ

2018年も2023年も7月16日の熱い暑い日を共に過ごしたほうろく菜種油の杉崎アニキ。
杉崎さんは常に目標に向かって進み続けていて、心を病んだ若者が過ごせる場所〈イヤシロチ〉の拠点づくりに着手しています!!

2018年のアニキ。
2023年のアニキ。



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