★深~い鋳物の話 【 生み出す手 】★
人類が誕生した時には、モノをつくる考えや技術もありませんでした。 ところが中央アジアのメソポタミア地方で、その偶然は起こりました!古代人が薪を燃やした際に、たまたま近くにあった銅鉱石が木材の燃料によって精錬され、銅が溶け強靭で錆びないモノになることを知ったことが鋳造の始まりです。( 加山延太郎著 鋳物のおはなしより引用 )
【 世の中のためになる鋳物 】
鋳物は、人が生活する様々なシーンで活躍しています。こちらの写真は、素敵なカフェを飾る花器として使われています。他にも例をあげますと、大勢の人を運ぶ新幹線の一部、子供たちが集まる公園のベンチの一部、火災時になくてはならない消火栓の一部でしたりと、気が付かないだけで鋳物は私たちの生活に欠かせないモノとなっています。
∴ 鋳物づくりの難しさ ∴
1000度以上に溶かした金属を砂型へと一気に流し込むプロセスは、単純そうですが、どの温度でどのように流し込むかによって品質が左右されるためとても神経を使います。金属の成分、温度、流す速度、砂の湿度もコントロールを必要とされ、季節や天気によっても条件を変える程の繊細な仕事です。それはまるで魂を注ぎ込んでいるかのように、ひとつひとつ大切に湯入れ(溶湯を砂型に注ぎいれること)を行います。高温の溶湯を扱いモノづくりを行う姿は命がけでもあり、その場にピリッと緊張感が走ります。鋳物づくりの難しさ、奥深さお伝えできたでしょうか?
★ 鋳物を生み出す手 ★
鋳物は、実に色々な形のモノを生み出すことに長けています。小さなモノから大きなモノまで!肉薄のモノから肉厚のモノまで!機械化が進む現代において、なくてはならない技術です。砂型鋳造は、その大半を手作業で行っています。積み重ねた経験から得た、知識や技術はその手が物語っているようです。
そこで個性あふれる鋳物と共にその手をご紹介いたします!
いかがでしたでしょうか?
その手が皆さまの生活に欠かせないモノを創っています! 鋳物の深~い、いい話が皆さまの心にも届きますように☆彡