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4/5 中国広州生地市場付近現状

隔離生活から解放され、“シャバ”に出て早くも1週間。

シャバに出たら出たで、旧正月前同様忙しい日々が待っていた。隔離生活中にマスターした“小炒肉”がすでに恋しい。。

中国は国をあげての大々的な政策が功を奏したのか、新型コロナウイルスの新規感染者数は格段に減り、普通に外に出る分には日常を感じつつある。

僕は仕事上、広州の中山大学向かいにある、世界で一番大きいとも言われる“中大生地市場”にほぼ毎日通っている。通称“中大”は、世界で一番大きいと言われることもあって、毎日毎日たくさんの人が行き交い、ものすごくカオスなエリアである。

人の行き来が多いということもあり、中大はまだ新型コロナ感染予防の手を緩めていない。

今回はその中大市場と、洋服の生産を依頼している工場付近の現状をここにまとめたいと思う。

まず、中大生地市場のメインの館とも言える「轻纺城」。

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いつもであればどこからでも入退場が可能だが、今現在このように入退場の出入り口が規制されており、どこからでも出入りができるというわけではなくなっている。

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そして、自分の使っているケータイキャリアによってこのようなQRコードを読み取る。すると、

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このように、この最近の一定期間のどこに行ったかという行動範囲が示される。これ恐らく、WeChatの位置情報のシステムか何かを使ってはじき出しているのだと思うが、ここまでわかってしまうというのもすごいものだ。

入り口にいる人にこの表示を見せて、そのあとこの前を通ると自動で検温がされる仕組みになっている。

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ちなみに普段であれば、この轻纺城は夜の7時、遅いところだと8時近くまで営業している生地屋、付属屋があり、その時間も自由に出入りができる。だが今は、この入り口自体が夕方の4時半〜5時には閉まり、入場できなくなる。生地屋等も6時に閉店。なので、今轻纺城に用事がある場合は先にここで用事を済ませるのがベター。

続いて轻纺城の向かいにあるエリア、通称“老长江”。こっちは以前このnoteでもまとめたWeChat内にある“穗康码”を表示させる。

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入り口の人にこれを見せたあとに、検温はこのセキュリティーゲートのようなもの。

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ちょっと遠目でわかりづらいが、この部分に検温するセンサーがついており、ここにおでこを近づけると自動で検温がされる仕組みになっている。

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これ初めは正直どうやってやるのかわからないので、僕は前の人の見よう見まねでやってみた。

この老长江の入り口は一応夕方の5時〜5時半頃に閉まるので、ここからは入れなくなる。入れなくなると、みんなこんな感じで柵越しに物の受け渡しをしている。

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ではあるが、この老长江のエリアはこの入り口こそ閉まってはしまうが、裏の出入り口からは普通に出入りができるのである。ただ、ここからそこまで行くのが遠いので、ここで物の受け渡しをしてしまった方がラクというわけ。老长江は生地屋にもよるが、本来通り、夜の8時くらいまで営業をしている。

もうちょっとディープなエリアはと言うと。

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同じように一応は穗康码の提示を求められる。あと入り口にいる人が非接触型の体温計で検温をしてくれる仕組み。

このエリアの入り口は閉まるのが早く、夕方5時には閉まってしまう。閉まるというのはこのような感じで封鎖されるのだが、

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この写真を見るとわかると思うが、この柵越しに物の受け渡しをしているのである。ちなみに僕も一度この柵越しにファスナーを受け取った。

中大生地市場から少し離れたところにある生産を依頼している工場付近はどうか。

もともと工場に行けるルートが3ヶ所あったが、2ヶ所封鎖され、今は1ヶ所のみが入ることができる。

普段よく通っていたところは見るからに封鎖感。

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外側から見るとこんな感じ。ちょうどデリバリーの人が届けにきていて、この封鎖越しに渡している。

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内側からはこんな感じ。

別のルート。

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ここも封鎖感がすごい。。

ちなみにこのルートは、工場からサンプルを作ってくれるサンプル室に行くときに通るルートになり、ここが通れないとなるとかなり遠回りになってします。

なので渡したいものがあったときにこの柵の下から物のやり取りをした。

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現在、唯一通行可能なルートはと言うと

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しっかりと管理がされている。

ここに入るときにQRコードを読み込み

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健康状態に異常がない等の表示を提示。

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言ってしまえばこの表示の提示が全てなので、これに異常があると通してもらえない。

で、一度これがうまく更新?されなかったのか異常が出てしまい、入れてもらえないということが一度だけあった。

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この人達が言うには、今の時間は管理しているからダメ、遅い時間だったらいいよと。なんだよ、その管理が厳しいのか厳しくないのかよくわからない状態。。

結局このときは穗康码の登録をしなおしたら正常になったので、それを改めて見せて入れてもらえることができた。


というわけで、中国広州中大生地市場、及び工場付近はこんな感じの新型コロナウイルス対策がいまだなされている。


日本は今正念場と言ってもいいのではないだろうか。正直心配でならない。とにかく、どうかどうか、更なる危機感を持って、できる限りの対策を講じてほしい。

一日本人が、外から日本を見て、正直に、切に思う気持ちである。


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