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音メモ。

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風景の音にアコースティックな音を添えサンプリング等の手法を交えて公開する「音メモ」シリーズ。
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#田舎ぐらし

音メモ 35 - ongoing - (2nd anniversary, thanks!)

一昨年の7月に始めた音メモ、もうすぐ2年。最初は、録音ボタンと再生ボタンしかわからないような、そんな状態でしたが、なんとか、曲の体を成す(と思う)ものを、公開していけるようになりました。いつも聴いていただいて、ありがとうございます。 よく会う、身近な人は、今でもアコギの曲がいいと言い。soundcloudやnoteでは、シンプルなピアノがいつもいちばん聴かれていて。聴いてくださいと渡したデモの感想では、最近の、いろんな音を重ねていくものが、いいらしい。人によって、知り合った時期によって、反応が違うのは面白いことですが、どの人にも気に入ってもらえる音メモがあったらいいな、と。そう思い、今回の音メモで挑戦しました、いかがでしょうか。 副題には、「前進、継続」を意味する“ongoing”を付けました。自分の歩いている音に乗せた音メモ、というのもあるのですが、先日、東京で音楽活動をがんばっている友人たちが、この2年ずっと前を向いて進んでいることを、目の当たりにしてきたので。こちらも少しずつ、音メモを通して、進めていたらいいなと思います。

音メモ 34

昨日、長かった田植えがようやく終わり、みんなでお酒をいただきました。慣れ親しんだはずの変わらない景色が、本当は50年でどれだけ様子が変わったか、初めて知る話も多く、楽しいひと時でした。刺激も多かったな。音メモを作るのもなんだか久々に思えたので、今日は深く考えず思いつくままに作りました。

音メモ 33

友人と車に乗っていたときのこと。飲んでいた珈琲のプラスチックのふたを何気なく指で叩いていたら、音が心地いいという話になり、駐車場でハザードの音をハイハット代わりにして録音してみました。好みな音だったので、ギターやピアノで音メモに。副題は、“駐車場で一休み”、ですね。

音メモ 32

歌詞を書いて、曲をつけて、歌詞を抜いて、音メモにしました。メロディを探して、当てはめて、口ずさんでみてもらえたらうれしいです。 “ランプを灯せば” いつからか向日葵は とっくと背を越えるのをやめた いいなずけと結ばれた あの子は遠くで暮らしている 夕べの風は少し荒くて 軋む窓辺に気配が揺れた ランプを灯し 影がうまれ ともすれば 汽車の汽笛が聞こえてきた 気がした あかぎれた手のなかの たゆたう顔を流したら 薪をくべ 湯気のぼる (しばし間) こうして暮らしている 夕げの味が少し甘くて 身に染む思いに少し肩が揺れた ランプを灯し しおりで開く ともすれば 校舎の鼓笛が聞こえてきて 胸を焦がした 日々は帰らぬ しかし意味は変えられる ランプを灯し 時がうまれ ともすれば 「そう、上出来さ」 聞こえてきた 気がした (季節感はないですが、音メモとして公開します)

音メモ 31 - children grow up surely -

静かに、シンプルに、音メモを更新します。 soundcloudで、10代の人が作る音を聴く機会が続いています。高校生くらいで素敵な音楽つくってるの、すごいなぁと。この音メモには、高校生のときに組んでいたバンドで、初めてレコーディングした曲のフレーズを使っています。地元の楽器屋さんが企画したコンピレーションCD(廃盤)に収録された思い出の曲。一緒にこの曲を作った友人は、今では立派に保育園の先生です。 作った曲を子供に例える人がいますが、時を経てメロディをなぞってみると、確かに当時より少し大きく深く聴こえる気がします。